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<今週のアロマブレンド>サンダルウッド:「物語」はもうすでに始まっていた:五行「土」の気

<今週のアロマブレンド>

・サンダルウッド

 

精油は、ブレンドして好みの香りを作っていくのも楽しいですが、単体で、シンプルに、深く、香りを感じるのもおすすめです。

 

精油ごとに、全て香りが違います。

しかも、同じ精油でも、原産地が異なると、また、香りが違ってきます。

なぜ、同じ精油でも異なった香りになるのかというと、その土地によって、地質も違えば、浴びる太陽の光も違えば、降られる雨も違えば、吹く風も違うので、当然「出来上がり」が違って来ます。

 

 

人が「環境」に左右される様に、香りも環境に左右されます。

人の「運」が、「自分の気」と「自分以外の気」とが、混じり合って感応して、その人特有の「運気」となっていくのと同じで、精油も、「自分以外」が異なっていると、たとえ同じ遺伝子の配列を持った「種子」であっても、全て「完成」は異なります。

 

 

単体の精油を感じると、その精油がどんな「道」を歩んできて、「完成」に至ったのか、そんな「物語」に触れる事ができると思います。

そして、「自分」の「物語」の琴線のある場所に、香りが連れて行ってくれるかもしれませんね。

 

 

サンダルウッドは、「白檀」とも言われます。

「白檀」は、お香でもとても人気のある香りで、少しだけ「煙」を感じるウッディの香りです。

 

この香りは、昔から、宗教儀式でも良く使われる香りです。仏教やヒンズー教の寺院でも焚かれているそうです。

国境に垣根を越えて、宗教の枠を越えて、人々を癒してくれる香りなのです。

 

五行では「土」の気を宿しています。

「土」は「ホーム」

自分の「中心軸」を磨き上げてくれる香りです。

 

効能としては、根本的に神経系の興奮を冷まし、鎮静し、調和させてくれるとい言われています。

 

オーバーヒートした体を清涼にしてくれるこの精油は、精神とスピリットに働きかけることで、「生きる」という原始的な意義に再び結びつける力があります。(「スピリットとアロマテラピー」 ガブリエル・モージェイ著 前田久仁子訳 フレグランスジャーナル社)

 

 

 

あまりにも「外」が慌ただしくて、あまりにも「外」が色んなことを言ってくるから

「ホーム」ぐらいは、穏やかでありたい。

穏やかな「ホーム」が、いつも扉を開けてくれるから、「外」で何があろうとも、今日の仕事が終わったら「お家」に帰ろう。

 

サンダルウッドの香りは、「お家」の場所を、明るく照らしてくれます。

 

 

東洋医学では、「土」の気は、「消化機能」を司っていと考えられています。

「土」が担当している「臓腑」は「脾胃」です。

 

食べ物としてのエネルギーを、「外部」から取り込んで、それを、自分の「気」の合うように、砕いて、すり潰して、液状にして、エネルギーを吸収しやすい「形」にしてから、取り込みます。決して、そのままの「形」では取り込みません。

じっくりと時間をかけて、液状に変えていきます。

 

例えば、もともと液状に近いものだったとしら、時間はあまりかかりません。

大きくて、固くて、筋張っているものには、時間をかけて、根気強く、「消化作業」を繰り返していきます。そして、液状にします。

 

もしも「脾胃」が疲れて弱ってしまったら、筋張った大きくて固いものは、相当な負担となって、もしかしたら「消化不良」を起こしてしまいます。

「消化」できないほど、筋張って大きくて固いから、少しでも早く、「撤退」してもらわないと、「脾胃」はますます疲れ切ってしまい、動けなくなってしまうからです。

 

 

「土」の気が「疲弊」したら、様々な事が「消化不良」を起こし始めます。

受け止めきれなくなってしまったり、受け止めたものが、いつまでも重たくお腹にとどまっていったり、そして、自分で「消化」することを、自ら止めてしまいます。

 

 

 

「土」の気が、カチカチに凍り付いてしまったら、とりあえず、「木」の「種子」を撒いてみましょう。

「種子」は、「芽」を出す前に、「土」の中に「根っこ」を張り巡らせていきます。

「根っこ」は、「土」をほぐしながら、「土」にたくさんの「根っこ」を伸ばしていきます。

 

 

太い「根っこ」は、とても力強いから、大きな「土」を破ってくれるはずです。

細くてヒョロヒョロの、ちょっと頼りない「根っこ」は、小さな「隙間」に食らい付くのが得意です。だから、どんなに筋張っていても、その「隙間」を縫っていけるのです。

 

やがて、「土」の中に、「根っこ」が広がっていくと、「土」が解されて柔らかくなります。だから、「芽」が、外に出ることができます。

 

「木」の気は、まるで木や、枝や、葉っぱや、蔓が、太陽の光に向かって伸び上がる様です。

「目標」を持って、「上に」向かって、「向上心」を持って、全てを明るみにしていきます。

 

 

人が、目で見ることができる「象徴」とは、「芽」が「土」の中から顔を出し、表舞台に上がった状態から以降のことです。

なので、「今」見えているものは、水面下で、すでにいっぱいに広がっていることになります。種子は、芽吹く前から「発芽」への過程が始めているからです。

だから、あまりにも「今」だけに振り回されていると、一歩出遅れていることになってしまいます。

 

つまり、「芽」を摘んでしまいたいのならば、なぜ「根っこ」が広がる事ができたのか、どうしたら「根っこ」を断つ事ができるのか、そして、今後どうすれば、「根っこ」が広がる事が防げるのか、しっかりと観察して検証しなくてはいけません。

 

思慮深い「土」の気を意識すると、しっかりと「土」の中まで感じる事ができます。

お腹に優しい滋養に満ちた食事は、「土」の気を元気にしてくれます。

だから、食事を美味しくいただく事は、「運気」をあげてくれることですね。

 

 

「一歩先」を見据えている人は、「一歩後」の「景色」も合わせて見ています。

2021年の「丑」は、「土」の気を運んできてくれますよ。

だから、今は難しいなと思っていても、きっと来年は、「一歩先」を見据える人になれるはずですね!