<今週のアロマブレンド>サンダルウッド・ローズマリー・くすの香:8月は成長を見守る「愛」が試されます
<今週のアロマブレンド>
・サンダルウッド 1
・ローズマリー 2
・くすの香 2
サンダルウッドは、「白檀(びゃくだん)」と言った方が馴染みがあるかもしれませんね。
「白檀」は「お香」で人気が高い香りです。
スッキリとして、凛として、静かな森林の奥深くにいる様な、そんな香りは、気持ちが落ち着きます。
「瞑想」の時にも、よく、この香りが使用されます。
ローズマリーは、元気よく枝を伸ばす低木です。
こちらもスッキリとした香りで、甘さは感じません。
エジプトの墳墓の中でも、ローズマリーの残骸が見つかっています。ギリシャ人やローマ人は、生きているものにはなぐさめを、死者には平安を与える植物であると考えられていました。
全ての人の人生の「時」に寄り添ってくれるような、大らかな香りは、日々の細々とした「大したことない」出来事を、洗い流してくれる気がします。
くすの香は、宇佐神宮の境内の売店で購入できます。
ボトルの中には、「楠」が忍ばせてあって、いかにもご利益もありそう。清々しい木の香りは、宇佐神宮の御神木の「楠」の様に、長い時を生き抜いてきた力強さと、したたかさを感じることができます。
どんな時にも、とりあえず伸びていこう。そんな気持ちになれる気がします。
活き活きと、伸び伸びと、空に天に広がって行こう。
今週のアロマブレンドは、したたかに伸びゆく「木」が集結した香りです。
8月7日から、暦は、一つ次のステージに歩みを進めます。
6月・7月は、「水」の気が巡りました。
そして、今月からは「木」の気が巡り始めます。
「水」は流して均していく様
「木」は殻を破って外に出る様
8月からは、外に「形」を出して、それを伸ばして成長させてくれる気が巡り始めるのです。
8月の暦は「甲申」
「甲」は木の陽
「申」は金の陽
陽は、外向きであり、形を作り、上に向かい、進んでいく気です。
「木」の「金」の関係性は、「木」を「金」が切る、つまり、伸びすぎる「木」を、伸びすぎた枝を切り落とし、風通しを良くしてくれたり、必要な伸ばしたい枝を伸ばせる様に、邪魔になる枝を切り倒し、必要な枝に、気を注ぎ込む。
全てを伸ばそうとするのは、エネルギーが分散してしまい、散らばってしまいます。
今月は、ターゲットを決めて、一点集中して、突き進む。
そんな「景色」が始まります。
「金」は「正義」の気で、白黒はっきりと「分断」してくれます。
許せないことは、許さない。
間違っていることは、間違っている。
それらをきっちりと分けてくれるのです。
ただし、許せないとは、一体誰にとって許せないことなのか、間違っているとは、本当に間違っていることなのか、それを厳しく追求されていきます。そして、あまりにも偏ってしまった時、「偏った正義」の名の下に、大切は「幹」までバッサリと切り倒してしまう。
視野が狭くなりすぎない様に、偏らない様に、バランスよく「正義」の名の下に、切ること、そして、切る事によって、小さな芽が、やがて、大きい木になって行ける様に、「将来」をも見据えた「正義」が試される事になります。
行き過ぎた「金」は、全てを切り倒してしまう「刀」でしかありません。
行き過ぎた「金」が猛威を振るってしまったら、いったいどうしたら良いのか。
それは「火」が助けてくれます。
「金」と「火」の関係性は、「火」が「金」を溶かしてくれて「金」の力を抑制してくれるのです。
そして、溶け出した「金」は、「水」を生み出してくれます。
つまり、「金」に「火」を注ぐことで、溶け出した「水」が、「木」に降り注ぎ、恵の「水」となるのです。
「火」の気は、太陽の暖かさの気。そして焚き火の炎の気。
人の心に、優しさと情熱をともしてくれる気です。
つまり、「愛」の気。
「愛」を感じることで、「正義」の偏りが、溶けていき、成長を見守る「正義」へと形を変えていきます。
8月は「愛」が必要な月
たくさんの「愛」であふれます様に。
「偶然を まるで必然であるかのように つなぎ止めておくために
人間には愛という手段が与えられているのではないか」
(「マチネの終わりに」平野啓一郎)