運気の「詰まり」の箇所を五行の特徴から考えてみたら:運流をスムーズにする方法
全ては五つの気に分類できると、東洋思想では考えます。
運気の巡りは、この五つの気が順番に巡る事で起こります。
巡る順番は決まっています。
逆走したり、一つ飛ばしになったりはしません。
その順番は、「母」と「子」の関係で説明ができます。
「木の母」は「火の子」を育て
大きく育った「火の母」は「土の子」を育て
大きく育った「土の母」は「金の子」を育て
大きく育った「金の母」は「水の子」を育て
大きく育った「水の母」は「木の子」を育て・・・・
この流れを繰り返します。
運気は「木」→「火」→「土」→「金」→「水」→「木」→・・・・・
この順番に進んでいます。
「進化」の過程は、まるで「螺旋階段」のように、少しずつ高く上に向かって成長していくと考えます。
それは、なぜかというと、五行には「陰」と「陽」があり、陰陽が順番に巡っているからです。
最初に「陽」が巡ってきます。
そして、その次には「陰」が巡ります。
「陽」は外向きの巡りです。外側にあるものを動かします。
それは、閉じた扉を開けるような感じです。
「陰」は内向きの巡りです。受け入れて整えます。
それは、新しい部屋に入り、心地良く過ごせるように、室内を整える感じです。
「陽」は押す
「陰」は引く
その繰り返しは、波のような動きとなります。
その波は、「陽」と「陰」のギャップが大きいほど、大きく勢いのある波になります。
ギャップが小さいほど、穏やかで優しい波となります。
大きい波は、勢いがあるので、様々な困難を乗り越えるために必要な力を発揮してくれます。
破壊力もあります。
でも、いつも大きい波ばかりだと、さすがに疲れてしまいますね。
疲れが溜まりすぎてしまうと、その箇所だけ勢いが極端に落ちてしまいます。そして、その箇所に「淀み」を生じ、そのまま放置していると「しこり」となって詰まります。
五行には、それぞれ特徴があります。
なので、疲れ方によって、どの五行が疲れているかがわかります。
「木」が疲れてしまった場合、イライラが過剰になって、何を見ても腹が立つ。
「火」が疲れてしまった場合、ワクワク過剰になって、動かずにいられない。落ち着きがなくなる。
「土」が疲れてしまった場合、クヨクヨ考え過ぎる。食欲もなくなり元気がなくなる。
「金」が疲れてしまった場合、カリカリ厳しくなって、いい加減が許せない。キッチリはっきり出来ないとモヤモヤする。
「水」が疲れてしまった場合、メソメソ泣きたくなる。夜も心配事が頭から離れなくなって眠りが浅くなってしまいます。
物事が、なんだか上手く流れていない気持ちになってしまったら、どこかの五行が疲れて、そこが「詰まり」の原因となっているかもしれませんね。
「詰まり」の箇所を見つけて、さっそくお掃除をしましょう。
「木」が疲れてしまったら、まずは新鮮な「水」を補給しましょう。
「睡眠」を十分にとる。どうしようもなく疲れを感じたら、思いっきり早く寝てしまう。
「火」が疲れてしまったら、火を大きくする「木」を補給しましょう。
「森林浴」を楽しむ。観葉植物のお世話をするなど。緑に触れる。
「土」が疲れてしまったら、焚き火の後に出た灰で、土に栄養補給を。「火」の出番です。
お日様の光を浴びてみる。綺麗な夕陽を見に行く。など。太陽を感じる。
「金」が疲れてしまったら、身体の芯まで「金」の様に冷たくカチコチになってしまう。
「土」の気は「消化管」に関与しています。なので、温かい飲み物を飲んで、まずは内側からアプローチする。じんわり温まると気持ちも緩みます。
「水」が疲れてしまったら、頑張っていたことも含めて、放り出したくなるかもしれません。そんな時には、大切なものと、そうではない物を意識して、大切ではない物を処分して、自分のテリトリーを整理整頓してみると、「分断」の「金」の出番です。
状況は刻々と変わっていきます。
なので、それに合わせて、「調整」も刻々と変化していきます。
いつも同じ「調整」では、今日は良くても、明日は不適合であったりもします。
スムーズな巡りに乗るのが苦手な人は、いつも同じ「調整」に拘ります。
気は、ゆらゆら揺らぎながら進んでいるので、「調整」もゆらゆら揺らいでいきましょうね。
その時々で、詰まっている箇所を見つけては、早めに対処していく。
何事も、早い方が、簡単に復旧できますよね。
それ以上に、もっと効果的な方法があります。それは予防すること。
「まあ良いか」
「なんとかなるかもね」
「大丈夫、そのうち上手くいくはずだよね」
これらの「言葉」が出る状態は、「陰」の側面と「陽」の側面を、両方捉えている時に出てきます。上手くコントロール出来ている状態なのです。「揺らぐ調整」ができている証拠です。
詰まってしまう前に、ぜひ、定期検診と予防に心がけましょうね。