終わりよければ全て吉:運流を利用する「冬」の過ごし方:「十二支・土」は転換の時期
毎年のことながら、この時期になると少々気持ちが落ち着かなくなってしまいます。
10月が終わると、11月になって12月になって・・・・
そして一年が終わります。
「今年も頑張ろう」と、ついこの間、決意をしたと思ったら
もう、来年が目の前に来ていますね。
年齢を重ねる度に、月日の流れを早く感じるそうです。
その理由は諸説ありますが、「新しい挑戦をしないから」だと言う話を聞いた事があります。
また、それとは異なる意見も。
「集中している時、楽しい時は早く過ぎる」とも。
真偽の程は定かではありませんが・・・・
時は形のない「流れ」なので、同じ「流れ」の中にいても、人によって感じ方は違います。流れ続ける「時」を、無駄にすることなく感じていければいいな、といつも思っています。
四柱推命で扱う「気」のパーツでは、「十二支」が「時」の流れを表しています。
2時間毎に巡り、一周巡ると24時間。つまり「一日」です。
面白いことに、「0時」できっちり切り替わるのではありません。
「十二支」の一番最初の「子」は、23時から翌日の0時59分までとなっています。
なので、一日のスタートは、前日から水面下ではすでに始まっている・・・となりますね。と言うことは、一日をスムーズに始める為には、次につながる「終わり」を意識すると良い。
そこから考えてみると、11月からの3ヶ月は、とても大事です。
11月から巡る3つの「十二支」は、「終わり」から「始まり」へと移動していく象意を持っているからです。
「十二支」は季節・月にも当てはめる事ができます。
暦では、一年のスタートは「節分」です。
「節分」から「春」となり、年の暦も切り替わります。
<春>・・・「木」
・2月 寅
・3月 卯
・4月 辰
<夏>・・・「火」
・5月 巳
・6月 午
・7月 未
<秋>・・・「金」
・8月 申
・9月 酉
・10月 戌
<冬>・・・「水」
・11月 亥
・12月 子
・1月 丑
ただし、月の暦は「1日」に変わるのではなく、「3〜8日」に切り替わります。切り替わる日は、その年の暦によって若干違ってきます。
「春」「夏」は、温められた空気が上に上がるように、上昇する流れとなります。
「春」は、殻を破って上昇していきます。なので周囲とは交わりません。
「夏」は、上昇だけでなく拡散します。周囲と交わりながら広がります。
「秋」「冬」は、冷たい空気が下にたまるように、下降する流れとなります。
「秋」は、どんどん下がっていき、拡散したものが、周囲と決別しながら、まとまり形作っていきます。
「冬」は、形がどんどん収縮していきます。極限まで収縮していきます。そしてあまりにも小さくなった形は、霧のようになり、周囲に溶け込んでいきます。
「冬」は「終わり」です。
ただし、溶け込んだ「冬」は、恵の「水」。そして、「春」の芽吹きを促していきます。
ここで、五行の知識がある方は????となるかもしれませんね。
そうなんです。
この分類には「土」がありません。
十二支は、雑多に十干が混じり合って構成されています。
例えば、11月の亥の場合は「甲」と「壬」。
つまり、「木」と「水」が混じり合っているのです。
ただし、「水」の勢いの方が強められている為に、大雑把にグループ分けをすると「水」として当てはめられています。
「土」は、季節の変わり目に登場します。
4月「辰」は、春の終わり、そして、夏に向かう
7月「未」は、夏の終わり、そして、秋に向かう
10月「戌」は、秋の終わり、そして、冬に向かう
1月「亥」は、冬の終わり、そして、春に向かう
以上のように考えます。
「季節」で分類した場合には、「3つ」ごとに「4シーズン」にまとめます。
個人の大きな流れを「大運」と言います。「大運」は10年毎に一つ進みますが、30年毎に「季節」が変わる「接木運」がやってきます。
これは、「とても大きな転換期」であると解釈をされています。
「接木運」が巡るのは、「土」の「十二支」が終わりを迎え、「次の十二支」が巡る切り替わりの時を言います。
例えば「戌」の10年が終わりを迎え、「亥」がやってきた年。
人生の「季節」が「秋」から「冬」へと移り変わる為に、「とても大きな転換期」であるするのです。
毎月の切り替わりで、「土」から次へと移動する時期は、「小さな接木運」と考えてみると面白いと思っています。
2月・5月・11月は、「「隠れた節目」だと感じるからです。
2月は、年明けに決意した事を、そろそろ本気出して実行に移さないと流れてしまう・・・・
5月は、新年度に決意した事を、そろそろ本気出して実行に移さないと流れてしまう・・・
11月は、今年こそはと考えていた事で、取り掛かれなかった事を、やるべきか、諦めるのか、「締め切り」が目前にやってきて、お尻に火が着火した!
「節目」は、本気を出さないと、流されてしまい、目標達成が遠ざかっていく。
そんな巡りですよね。
「とても大きな転換期」とは、「小さな節目」の集合体が、まとまってドカンとやってくる時期。
封印していた気持ちが爆発することもあれば、諦めずに準備して待っていた事が、やっとさせてもらえる場面に立てた、など。積み上げたものがあるからこそ、「転換」できます。
「冬」は、一年の「締め」であり、「春」に始まる事への準備を、粛々と行う時期。
そして、11月は、「秋」から「冬」へと、季節が切り替わる「小さな転換期」。
「冬」を大事に過ごしましょう!