秋の空と「金」の気と深呼吸:「金」の気は悲しみを連れてくる
秋になり、空が高く遠く感じる。
この前までは、暑くてうっとうしかった季節が、急に冷たく素っ気なくなって、なんだかちょっと寂しい気分。
秋の気は、「悲しみ」の感情を刺激します。それは、右肩上がりのピークを過ぎて、これからは、下がっていく、手放していく巡りのせいなのかもしれません。
手放していくのは、削ぎ落とすことで、気の巡りは、これから、削ぎ落とす先に待っている「成熟」に向かっていきます。
今日は、空気が澄んでいて、いつもの海岸からは、対岸の九州が良く見えました。
人もほとんどいない場所なので、マスクを外して深呼吸してみた。
肺にたくさん空気が入って、気持ちの良い朝の時間が過ごせました。
肺が疲れると、「金」の気が疲れてきて、留めておいた悲しみの感情が、心の中から滲み出てしまいます。
だから、時々意識をして、マスクを外して深呼吸をするのは、とっても大事なんですよ。
物哀しくなる秋だからこそ、肺を大事に守りましょう。
「金」の気は、白黒はっきりさせるのが好きです。
なので、「金」が強くなり過ぎると、清廉潔白でありたいと思い、清廉潔白でなければならない、そうでなければ許せない、こんな感じの「清廉潔白ループ」のスイッチが入るのです。
小さなくもりが許せなくなって、それから、いつもキラキラ輝いていないと許せなくなって、輝かないと悲しくなっていく。。。
それは、表面の輝き、つまり、「陽」だけを大きくしようとする事でもあります。
全ては陰陽の二つのパーツがあり、その二つの駆け引きが、個性となり、その人の、その人らしい輝きになります。
本当の輝きとは、相反する二つのものがぶつかり合った時に生まれるもの。
人は、ギャップの間にできた隙間から差してくる光に、魅了されるのです。
「清廉潔白」の自己実現は、完璧を求めるあまりに、壁を周囲に張り巡らせていきます。
だから、どんどん窮屈になっていく。
反対に、無限に広がる自己実現は、その壁を取り払ったもの。
つまり、手放して、許して、受け入れていく。
「まぁ良いか」と言いながら、今日出来たことを「完璧じゃん!」と、とりあえず自画自賛する。
その繰り返しが、自分の可能性を、無限に広げていってくれるのかもしれませんね。
今日も一日お疲れ様でした。