求められるものを提供できる「場所」で、最後まで輝き続ける:十四番目の月:「占い」を仕事にする
小野田サンパークコンピューター手相コーナーは、「コンピューター手相鑑定ブース」と、「個人鑑定ブース」があります。
コンピューター鑑定は、「簡単に、お手軽に」手相を観ながら、暦の流れと合わせてお伝えしています。
所用時間は3分程度(行列がない時には、結構長々と話し込みますが・・・)
個人鑑定ブースは、「じっくり、時間をかけて」全ての占術を用いながら個人的な課題について鑑定をしていきます。
所用時間は、お客様次第。30分からの料金設定で、時間が長くなると追加料金をいただくシステムです。
私の担当は、コンピューター手相鑑定なので、解決策を見つけるというよりも、いかに、気持ちが軽くなってもらえるか、「笑顔」になってもらえるか、それが「目的」です。
一方で、個人鑑定は、じっくり深くお客様に向き合うため、全神経をピンっと張って行います。しかも、ずっと座っているので、これがなかなか疲れるのです。「脳疲労」みたいな感じです。
二つのブースは、隣り合わせなので、ちょっと暇になると、鑑定士の先生とおしゃべりに花が咲き、情報交換をしたり、占術について教えてもらったりしています。
なので、「仕事」は一人でしていますが、困った時には、頼りになる「お隣さん」に相談できます。
だから、とっても心強いのです。
私が、こちらで仕事をいただくようになってから、6年経ちました。
「誰でもいいから、誰かいない?」
人手不足な上、鑑定士さんが急に辞められることになったため、占いができる人を探して、私に白羽の矢が立ったのです。
もしも張り紙を出すならば
「求む!!!急募!!!!!」
こんな感じの時でした。
個人鑑定のS先生の知り合いが、たまたま私の知り合いで、そのご縁で社長に引き合わせていただいたのです。
当時の私は、「素人同然」のキャリアしかなく、というか、「素人」でした。
手相講座を6回コース
タロットカード2日間
九星気学90分
学んだのは、これだけ。実践は、イベント参加1回のみ。
S先生から、ご連絡をいただいて、それから近所のファミレスで、お会いすることになったのです。私の「キャリア」を聞きながら、それでも「一緒に頑張りましょう」と、コーヒーを飲みながら先生が言ってくださいました。そして、社長に引き合わせてくださったのです。
それから、すっかり「占い」にハマり、仕事の結果を出すために、様々な占術を学び始めました。
そして、今があるのです。
S先生と出会わなければ、あの時、私を社長に引き合わせてもらえていなかったら、今の私はどうしていたのか。人のご縁は本当にありがたいと感じます。
「今月いっぱいで、引退することにしたの」
それは、突然のことでした。
「何を引退されるのですか?」
と、思わず聞いてしまったほど。
最近は、担当曜日が変更になり、先生とお会いすることが少なくなっていて、久しぶりにお会いできたと思ったら、今日、突然、言われたのです。
それから、やっと事情が掴め、初めてお会いした時のことや、なかなか仕事がうまくいかない時にも、いつも厳しく、でも的確に、ご指導いただいたことが浮かんできて、とても切なくなりました。
私は、きっと、とても寂しそうな顔をしたんだと思います。
そんな私に、先生は
「あなたの笑顔がとっても良かったから、一緒に仕事ができると思ったのよ。社長も、あなたの笑顔を見て、決めたのよ。これからも、お客様をあなたの笑顔で、笑顔にしてあげてね。」
それから
「もう少し頑張れるかなとも思ってはみたけど、次は何しようかなって思える余力があるうちに、笑顔で一旦終わりにしたいって思ったの。」
晴れやかな笑顔で、穏やかに、励ましの言葉と、とても長いキャリアを、一旦「終了」されることに至った本音を語ってくださいました。
今の仕事は、果たして私に向いているのか、合っているのか。悩むことも多く、でも、それ以上に楽しいこともあります。
もしかしたら、自分のことは、自分が一番見えていないのかもしれません。
でも、S先生からの言葉に、私は、「求められているものが、きちんと提供できている」と感じたのです。
私は「笑顔」を求められていて、私は「笑顔」を提供できている。
だから、私が「笑顔」でいられる「場所」が、私の求められる「場所」であり、「笑顔」でいられない場所は、私の居場所ではない。
もうこれ以上、「笑顔」でいられないと感じたら、きっとそれは、私の「引退」の時なんだと思いました。
帰り道、雲の切れ間から、月が明るく輝いていました。
今日は「14番目の月」です。
満月の前の、ちょっとだけ「欠けた月」
明日の満月を楽しみに、ウキウキしながら準備をしている月です。
雲がたくさん出ていたので、月の周りは、スッキリとはしていなくて、なんだか、ボンヤリと霞んでいるようでもあり、月は今にも雲に隠れてしまいそうでした。
それでも、とても綺麗に、月は輝いていました。
月は、それ自体では輝くことはできません。太陽の光を受けて、輝かせてもらっています。太陽の応援を一身に浴び、もう少しで「完成」する「14番目の月」は、太陽から見ても、きっと、ハラハラして、ドキドキして、目が離せない存在です。太陽も、明日の満月を、きっと楽しみに待っているに違いありません。
「14番目の月」は、明日を楽しみに可能性を信じて、今日、精一杯輝く「月」
最後の日まで、「14番目の月」のように、そんな感じでいられたらいいなと思いました。