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春爛漫・みんなで「将軍・肝」を守ろう:「木」の気:「黄帝内経」から紐解く「春養生」

近所のお寺の芝桜が、綺麗に咲き誇っています。

 

春の花は、どれも、色が華やかで、思い切りよく花を全開に開いていて、「私を見て!」ときっぱり主張している感じです。

きっと、冬の間、意地悪な北風の攻撃に、じっと耐えながら、「今に見てろよ」と、花ひらく瞬間を、じっと待っていたのでしょう。

 

だから、春の花は、前向きパワーがすごい。

 

 

でも、春の気も、穏やかな優しさの裏には、しっかりと「裏の顔」を持っていて、時々、「裏の顔」を出してきます。

 

春の気は、「木」

「木」は土の中から、天に向かって伸びゆく気です。

「陰」から「陽」に転換していくとても「流動的」なエネルギーを持っています。

 

上がったと思えば下がってみたりして、それは、なだらかな動きよりも、どちらかというと、急上昇と急降下の不安定さがあります。

 

だから、「春」は気持ちが不安定になりやすかったり、体調も波がたちやすいのです。

 

「木」の気が宿る臓器は「肝」です。

 

「肝」は古代中国三大漢方古典書の中の一つの「黄帝内経」では「将軍の官」との記述があります。

これは、大勢の兵士を束ねて戦う将軍のように、外からの敵の侵略を防ぎ、内なるものたちを守り抜くように、「肝」は外からの病邪を防ぎ、一切の思慮・信謀を司ると言われています。

 

とても強く、荒々しいイメージです。

 

 

 

今日は、日差しは温かでしたが、風が強く、とても冷たく感じました。

 

「風」も「木」の気を宿しています。

 

 

強い風は、「木」が強い。

なので、強い将軍が「ぼやぼやせずに、行って戦ってこい」と、強い調子で「気」を向けてきます。

 

「気」は全身から影響を浴びています。

呼吸からも、食べ物からも、感覚からも、そして、皮膚からも。

なので、強い風に吹かれると、強い「気」に曝されているので、例えばとても疲れていた場合は、ヘトヘトになってしまう・・・・。

特に、「肝」と共鳴するために、「肝」が必要以上に頑張りすぎて、「過活動」になってしまいます。

 

 

「肝」が頑張りすぎると、それは、「将軍」が寝ずに気を張って、戦い続けるようなものなので、イライラしたり、眠りが浅くなったり、「筋」が緊張してこむら返りを起こしてしまったり、「戦闘体勢」モードが過剰になってしまいます。

 

 

なので、最近なんとなく疲れを感じているのなら

風に当たるのはほどほどに。

できれば、強い風は、着るものをなるべく肌の露出が少ないようにしたり、羽織りものやストールなので、「保護」するのがおすすめです。

 

 

 

それとは逆に、悲しくないのに、なぜが涙が出てしまう、または、たいした事ではないのに、なぜか悲しくなって涙が止まらない、とか、涙がポロポロ溢れてしまう時は、

 

「肝」が疲れきって、エネルギーが失われてしまった時です。

 

「肝の液は涙」

 

黄帝内経にも、「肝が病むと涙が出る」と記されています。

そうなった場合は「将軍」にお休みいただかなくてはいけません。

 

「木」には「水」と「土」が必要です。

「木」が疲れている時に、直接「木」をなんとかしようと突いても、疲れた「木」は頑張れない・・・

「水」と「土」に元気になってもらう。

「水」と「土」が元気になれば、「木」にエネルギーを注ぎ込んでくれます。

 

「水」の気は、「睡眠」が大好き。

「土」の気は、「食べる」のが大好き。

 

 

ゆっくりと寝ること

消化の良いバランスの取れた食事をとること

 

まずは、この二つで、「木」にアプローチしましょう。

 

 

「木」は動く事が好きなので、動けない状況は、「木」にとってはとても苦手な状況です。なので「木」の気が滞ってしまうのです。

 

最近、やけに酸っぱいものばかり食べたくなる、そんなことはありませんか?

 

「木」の気は酸っぱい味が大好きです。

 

なので、ほどほどに酸っぱいものは良いのですが、あまりにも酸っぱいものばかりというのは、「木」がヘトヘトになって、疲れてしまったから。

 

もしも、誰かに、「最近、酸っぱいものばかり食べてるよね」と言われたら

「寝る」「消化の良い食事をとる」

この二つは必須ですよ。

 

あなたの「将軍」が、

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こんな顔をしているはず。

 

身体の「顔」を覗いてみてくださいね。