明日は2020年最初の「満月」:満月の日は「外の自分」と「内の自分」が対話する日
2020年1月11日 午前4時22分
天空では、令和2年最初の「満月」を迎えます。
「満月」とは、「太陽」と「月」が、真正面に向き合うことです。
なので、「月」が「太陽」の光を真っ直ぐに受け、地球から見える部分の全てが太陽の光で照らされます。
満月の夜は、まん丸お月様が、夜空にポッカリ顔を出し、「明るい
夜」となるのです。
地球を中心とした「天体」の配置から、地球の上で繰り広げられる「景色」を想像して、読み解いていくのが「占星術」です。
占星術では、主に10 個の天体の位置を調べます。
10 個の天体がどこにあるのか
10 個の天体は、それぞれ他の天体とどんな角度であるのか(アスペクトと言います)
それらを総合的に拾い集め、一つ一つ解釈し、繋ぎ合わせていくのが「星占い」です。
一つ一つの天体は、それぞれ「個性」があり、それは「意識のシンボル」(『増補改訂決定版 最新占星術入門』松村潔・著 株式会社学研プラス・発行)を示します。
太陽は、行動の星
社会の中で、「私、こんな人です」と宣言します。主体的に行動し、社会的な「顔」のイメージです。
年齢域は26歳から35歳。勢いがある年代のイメージです。
太陽は365日かけて、地球の周りを一周します。
生まれた日時の太陽の位置している場所は、「私、山羊座です」と、一般的に言われている「自分の星座」となります。
太陽星座を観ると、簡単な「タイプ」がわかります。
一方、月は感情・気分の星
表面にそのままは出にくいけれど、「本当はこんな風に思ってた」と時々顔をひょっこりと出します。
月は、10 個の天体の中で、一番素早く移動します。
約27日で、地球の周りを駆け足で走っています。
月は2時間毎に1度進みます。
占星術では、出来るだけ「正確な」出生時刻を必要とするのは、月の位置が、これだけコロコロ変わるためです。
気分がコロコロ変わるように、月もズンズン進むのです。
年齢域は0歳から7歳。わがままに振る舞う子供のイメージです。
最近では「月星座」にも注目が集まっているようです。
生まれた日時に月がどこに位置していたかは、その人が「本音はこんな感じです」と解釈する事ができるため、「モチベーションの原動力」を探る事ができます。
「満月の図」
「社会的な自分」と「子供の自分」が膝を突き合わせて向き合います。
(満月とは)
全面的に出し切った位相。出し切ったからこそ、生きることそのものの喜びや多様な満足感を求める。(『完全マスター占星術』松村潔・著 株式会社説話社・発行)
満月とは
頑張った自分を、自分の心が褒めてくれる
やり切った自分を、自分の心が「はなまる」を付けてくれる
達成した自分を見て、自分の心が満足する
そんな日です。
とりあえず「私、頑張った!」と自分を労いましょう。
そして、満月から、月はどんどん「削ぎ落とされて」いきます。
もしも疲れが溜まっていたら、自分の体のケアを。
もしも結果が不十分だとしたら、余計なことに力を使い過ぎていたから。その見直しを。
もしも、これはここまでで良いと満足したら、どう終わらせて行こうかと、荷物は片付ける。
そんな感じで過ごしていると、1月25日の「新月」の頃には、すっきりとした気持ちで、「新しい課題」に向けての意欲が湧き上がっているはずです。
こちらが「満月」のホロスコープの図です。(ASTRO DIENTで作成)
月と太陽が180度に真っ正面に向き合っているのが解ります。(オポジション/アスペクト)
そして、「今の太陽」は、かなり「頑張りやさん」です。
それは、自己表現の「水星」と、自己完結の「土星」、衝動にかられてひっくり返す「冥王星」と一緒になって(コンジャクション/アスペクト)、社会の中での自分の立ち位置を作りたい「山羊座」の部屋にいるのです。
天体同士の関係性を読み解く時には、「公転周期」が遅い天体が、早い天体に対して影響を与える、と解釈します。
水星は太陽より「公転周期」が速いため、太陽の影響を受けて「やりたい事を皆んなに伝えたい」と意識が外向きになっています。なので、気を付けないと勢い余って「余計な一言」がでかねません。
土星と冥王星は、太陽よりも「公転周期」が遅いため、太陽に影響を与えます。
土星は、「自分の壁を超えて行け!」と厳しく圧力をかけてくるし、冥王星に至っては「社会の壁さえぶち破れ!!!」と、容赦無く迫ってきます。
そんなハードワーカー気味な太陽なので、もしかしたら自己評価を低く査定しがちかもしれません。
「わたしって何でこんなにダメなんだろう・・・」とか「他の人は皆んなできているのに、わたしだけ出来てない・・・」とか、ちょっとネガティブに感じてしまったら、「厳しすぎる土星」と「ビックマウスの冥王星」のせいにして、「結果」ではなく、頑張ってきた、自分の「経過」を評価しましょう。
きっと、そのうち「景色」が、フッと軽くなります。
それは、昨年の8月12日から「逆行」していた、「改革の天体・天王星」が、1月11日から、「順行」に戻ります。
「逆行」とは、「まるで逆に動いているように見える」事で、物事が「ギクシャク」すると解釈をします。
天王星は、既存の古くなり使い勝手の悪くなった「ルール」を新しいものに変える星。
なので、やっと、「ギクシャク」が溶けていき、様々な事が、「スムーズ」に進み始めます。
天空は時として、とても「粋な計らい」をしてくれます。
夢とファンタジーの天体「海王星」が、太陽と月に、とても優しく語りかけてくれているのです。
太陽には、「頑張った分だけ楽しい夢を」(セクスタイル/アスペクト)」
月には、「疲れた心にファンタジーの気持ちを」(トライン/アスペクト)」
月はとっても移り気なので、ファンタジー気分はすぐに覚めてしまうかもしれません。
でも、太陽は しばらくの間「海王星」から応援してもらえます。
満月の日に、もしも自分が頑張れていないと感じたら、「大切な人」の笑顔を想ってみましょう。
大好きな人をギュッとハグして守りたい「蟹座」に「月」がいます。
蟹座の月は、「大好きな人に褒めてもらいたい」と願っているのです。
だから、大切な人が「いつも応援しているよ。だから大丈夫。」と言ってくれていたら、とりあえず、自分に大きな「はなまる二重丸」を付けてあげましょう。
頑張るのもほどほどに。
明日は、忙しい手をちょっと止めて、「満月」を楽しむ時間を過ごしてみましょう。
「満月」は、自分を褒めてあげる日です。