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タロットカードリィーディング簡単講座:ワンド3の考察

「学ぶ」ことと「実践する」ことは、目的が違います。

 

 

「学ぶ」のは、自分の中に落とし込む作業です。なので、知識が増えたり、経験が増えたり。そうすることで、自分の内側が充実します。

 

一方で、「実践」は、自分から外に向かって表現することです。大抵は相手がいて、その相手が自分のこととして落とし込むことです。受け取る相手の知識が増えたり、経験が増えたり。そうすることで、相手の内側が充実します。

 

 

どちらが大切なのかといえば

「学ぶ」ことで、外に出せる「ツール」が増えるので、結果として「実践」の幅が広がります。

「実践」すると、相手の「ツール」を増やさなくてはいけないので、結果として自分の「ツール」を増やすための「学び」が必要になります。

 

 

なので、「学び」あっての「実践」

そして、「実践」あっての「学び」

どちらも両方必要で、両方が「いいバランス」を保つように、常に調整をしていくのが一番だと思っています。

 

五気調整術を学んでいただいた方の中には、「占い」に興味を持ってくださって、「他の鑑定もできるようになりたい」と、向上心でいっぱいのご要望をいただくことがあります。

 

その中でも、特に「タロットカード」が人気です。

そして私も、「仕事」としてやっていくのであれば、「四柱推命」だけでは、「弱い」と思っています。

 

それは、「暦」は変わらないから。変わらないものを伝えて、納得してもらった場合は、同じ課題での「リピート」はあり得ません。

「命式」は変わらないし、「巡る運気」も変わらないので、何度も同じ質問を受けるというのは、「落とし込んでもらえない」状態なので、結果が出せていないことなのです。

状況が変わった場合には、また再度、「暦」の切り取り方を変える必要がありますが、伝える「内容」に関しては、同じ「暦」を伝えるだけです。

 

「タロットカード」は、変わります。それは一期一会の出会いであり、「今」を基準にしたこれからのイメージです。

カードには「物語」があります。その「物語」の主人公はお客様です。そして、「どんな素敵な物語」を作っていくのか、可能性は無限大に広がっています。その「可能性」をカードは見せてくれています。

 

なので、例えば、鑑定で「気に入らないカード」が出たとしても、いくらでも、変更可能です。変更するために、何をしたら良いのかとか、何を捨てるといいのかとか、それを、カードは「素敵な物語」として見せてくれます。

 

仕事としてやっていくためには、「リピート」が必要です。

タロットカードは、「今回は、こんな感じよ」「次は、どんなことしたいの?」そんな、楽しい可能性を広げてくれる「占い」です。

 

なので、タロットカードでの「リピート」は、次へのお手伝いができる事であり、信頼して足を運んで来てくださるのは、とても嬉しいことです。

 

 

タロットカードは、「絵」で読み解きます。

 

これは「ワンドの3」です。

ワンドは、「棒」として描かれています。「棒」は成長し、発展するエネルギーを示しています。

情熱の「火」、男性的で、行動力や力強さを示します。

 

「ワンドの3」では、一人の男性が、ワンドをしっかりと自分の手で持って立っています。

3本のワンドからは、小さな「芽」が出ていて、これから成長し発展して行きたいという前向きな気持ちを表しています。

 

男性は、たった一人で立っています。周りには誰もいません。

それは、男性が「一人で」頑張りたいという決意からなのか、誰にも頼りたくないという信念なのか、どんな困難でも一人で受け止める覚悟なのか。とても強く、熱い気持ちで、これからの未来に向かって「宣言」しています。

 

このカードの意味を簡単に言うならば

一人で頑張る決意を決めた。

さあ、出発しよう。

 

そんな感じです。

通常は「ポジティブ」なイメージです。

 

 

カードリィーディングでは、「正位置」と「逆位置」があります。

「正位置」は上下がそのままに出た場合。

「逆位置」が上下が逆さまに出た場合。

 

「正位置」と「逆位置」の解釈については、本当に悩みどころです。タロティストでも、これを重要とする人、全く気にしない人、少し気にする人に分かれます。市販の本でも、様々な解釈があり、同じカードでも、全く違う解釈をされているのです。

なので、カードを学んでも、なんだか良く分からなくなって、「一体どっちの意味なの?」と、迷路にはまってしまいます。

 

基本的な意味合いは

「正位置」は、ストレートに解釈する。(ポジティブなイメージ)

「逆位置」は、良さが遮られると解釈する。(ネガティブなイメージ)

こんな感じです。

 

「ワンドの3」の「逆位置」での解釈を簡単に言うと

一人で行く決意がイマイチ決められない。

ちょっと待てよ・・・。

 

こんな感じです。

通常は「ネガティブ」なイメージです。

 

 

 

カードリィーディングは、「素敵な可能性を広げるための物語」を作って行く作業です。

そこには、「ポジティブ」「ネガティブ」だけで決めるのではありません。「今」の状況から、何を思い、何を選択し、そして何を捨てると「スムーズ」に進んでいけるのか、そのための方向性を探っていきます。

 

それには、一緒に出ているカードとの関係性を読み解く必要があります。

 

例えば

「ワンドの3・逆位置」「魔術師・正位置」の場合。

「魔術師」は「準備ができたスタート」をイメージしています。

 

一人でやらなくちゃって、いつも思っているよね。甘えたり、頼ったりするのは苦手だから、自分でやった方が楽だから。

失敗しても全部自分の責任として、いつも受け止めているあなたは、本当に強いよね。でも、今回のことは、大きいことなので、不安で押しつぶされそうになってしまったね。

でもね、一人じゃ心もとないけど、でも、誰かと一緒だったら行けちゃうよ。それは力が2倍になるから。実は2倍どころか、3倍にもそれ以上にもなるかもしれないよ。

誰にも頼らないなんて言ってないで、協力してくれる人が、すぐそばにいてくれるのに。頼らないなんてもったいない!

だって、自分の準備はできているから。いつでも出発できるから。

「私はこれをするから、あなたには、これをお願いね」

そんな感じで言ってみたら、きっと「よし、任せて」と快諾してもらえはず。そして、一緒に旅が始まるよ。

ちょっと素直になるといいね。

 

こんな感じの「物語」です。

 

 

 

「ワンドの3・正位置」「運命の輪・逆位置」の場合。

「運命の輪」は「転換期・風向きが変わる」をイメージしています。

 

あなたは、たった一人で、すごく頑張った。だから強くなったし、自分の自信にもつながったよね。だけど、きっと、そのために失ったものもあったよね。

このまま、ずっと、あなただったら、今まで通りに一人で歩き続けることができる。でも、それは、今まで通りに、同じくらい失うものもある。もしもこれ以上失いたくなかったら、もしも、今まで掴むことができなくて諦めてきたことがあるんだったら、少しだけ、持っている「荷物」を降ろしてみよう。そうすると、思ってもみなかった方向から、「こっちにおいでよ」と「素敵なお誘い」がくるよ。

「素敵なお誘い」がきた時には、「今までは断っていたから、今回も断ろう」なんて思わないでね。

今まで頑張ったから、「次への扉」の鍵を手にすることができたんだよ。

自分を信じて。勇気を出してね。

 

 

こんな感じの物語です。

 

 

カードリィーディングの楽しさは、お客様と一緒に「物語」を作り上げていけることです。

未来が希望であふれるように。

 

そこには、「正位置」だから、とか、「逆位置」だから、とかに縛られてしまうのは、あまり意味のないことだと思っています。

 

素敵な「物語」を作ってくださいね。