タロットカードには「物語」があります。タロットカードリーディングとは「物語」を繋ぎ合わせていく「作業」なのです:「死神」「ワンド・8」
タロットカードは、なぜ良く当たると言われるのかと言うと
「当たるように言う」からです。
それは決して「誘導尋問」のような感じではなく
カードの中に「自分の本音」を見つける事ができるからです。
一枚一枚のカードの中には、「物語」があります。
その「物語」の中のキーワードを見つけていき、そのキーワードを繋いでいって、「あなたの物語」を作っていきます。
なので、「このカードが出たから〇〇になる」とか「悪いカードが出たから無理なんだ・・・」と、単発的な解釈していては、カードリーディングとは言えず、それはただ単に、一枚ずつのカードの意味を「羅列」しているにすぎません。
タロットカードは、可能性は無限大に広がっているよ、と言っています。
「意味の羅列」は「形」を作る作業でしかないので、無限大に広がっていきません。
その可能性を、「個人的」であり「具体的」な物語として、お客様が作り上げるための情報提供とサポートをするのが、鑑定士の仕事です。
なので、「当たる」と言うよりは、今の状況を把握し、「自分の本音」を確認してもらう事。そして「未来の自分」と「今の自分」が向き合って、自分自身で答えを見つけ出す事ができるのです。
だから「占い」をすると、スッキリします。
これは「嫌われ者のカード」の「死神」
このカードが出た時には、決して「死」を意味しているのではないので、どうぞご安心くださいね。
ただし、「まるで死ぬかと思うほどの」終わりがやってくるかもしれません。
でもそれは、「人生の転換期」なのです。
意味だけ解釈すると、「別れ」「失う」「終わり」・・・・
ちょっと暗くなってしまいそう。
「死神」は「終わりの物語」のカードです。
勢いよく水が流れています。とても小さな湧水が、どんどん大きく育って、大きな川になりました。川は海に向かって、ますます勢いを増していきます。最終目的地の海は、まだ見えていないけど、勢いがある川は、決して枯れる事なく流れていくはずです。
真っ白な馬が、力強く、一歩づつ進みます。しっかりと真っ直ぐに前を向いているので、足元の情景を見る余裕はありません。もしかしたら、非情だと周囲が避難しているかもしれませんが、前しか見えないので気がつきません。
遠くにゲートがあります。ゲートには扉がありません。だから、ゲートの所に行けば、必ずゲートをくぐれます。
明るい方へ、明るい方へ、太陽が昇る方角に向かって進んで行こう。
きっと、いつか、辿りつけます。
<流れる水に目が止まる時>
自分の「本心」の存在を感じ始めた時です。
現状を変えたくなった時。でもまだ先は見えません。
<足元に倒れている人が目に止まる時>
失うことに対して受け入れる心の準備が必要な時。
忖度も必要。
<死神・馬が目に止まる時>
次の場所に行きたいと決意が決まった時。
行動を起こす時期と方法を具体的に決めていきます。
<懇願する王様が目に止まる時>
次に行けない状況がある、または行けない理由を自ら探している時。
最後の正念場。
行けない理由を探している限り、次には進めない。
本当に行きたいのか、もう一度再確認してみる。
<ゲートが目に止まる時>
誰かにドンっと背中を押してもらいたい時
背中を押すのは「自分自身」です。
どこに目が止まるのかは、お客様と鑑定士が「共鳴」した時に感じます。また、「どこが気になりますか?」と確認してもいいと思います。
タロットカードには、「テーマ」を教えてくれる大アルカナカードと、「方法・現象」を教えてくれる小アルカナカードがあります。
向かって左側のカードは、小アルカナ「ワンド・8」です。
実は、このカードが一緒に出た時、私はテンションがとても上がります。そしてワクワクしてきます。
ワンドは「行動」「情熱」のカードです。
あちらこちらから、ワンドがビュンビュン飛んできます。
自分に向かって飛んでくるのか、それとも自分から放り投げているのかは、その時のリーディングによって異なります。
もしも、ワンドがあちらこちらから飛んでくると感じた時
新しい「場所」に行けるチャンスが、思いがけないところから、ある時突然やってきます。迷っている暇はない、キョロキョロよそ見している隙に、ワンドはあっという間に地面に落ちてしまいます。
意外なところから、意外な人から、やってくる時。
視野を広く、でも集中して。
もしも、ワンドが自分から外に向かって飛ばしていると感じた時
できることは、とりあえず何でもかんでもやってみる。
お腹に力を入れてしっかり投げないと、ワンドは風に流されてしまうかもしれません。
なんとかなるさ、と、ちょっと能天気くらいが良い感じです。
外野は気にしない。
「死神」のカードは、終わりと同時に、次の始まりを見せてくれているのです。
「出来事」には「感情」はありません。ただ「起きる」だけ。
それをどう感じるのかで、「幸せ」「不幸せ」が決まります。
2018年・2019年は「土の気」が流れました。
(2020年2月3日まで「土の気」です)
2020年・2021年は「金の気」が流れます。
それをどう受け止めるかの「景色」は、人によって違いはありますが、来年は、みんな、気を受け止める「角度」が変わります。
「みんなで一緒」を強いられた「土」から
「わたしとあなた」が境界線を引ける「金」に変わります。
もしかしたら、「大きな決断」を迫られている人もいるかもしれません。また「決断」したいと動き始めた人もいるかもしれません。
そんな時には「死神のカード」を眺めてみてください。
「目に止まる箇所」が、あなたの「今の立ち位置」です。
「立ち位置」を確認して、進みましょう。
ゲートには扉はありません。いつも開いています。
「勇気とは、あえて危険をおかす能力であり、苦痛や失望をも受け入れる覚悟である」
エーリッヒ・フロム