そろそろ「7月」へ向けて水面下で準備を始めましょう:「乙未」
暑い日が続きますね。
6月もそろそろ終わり。
来月の「景色」を意識して、スムーズに次の「景色」に進んでいきたいですね。
6月は「甲午」
「甲」は「木・陽」です。
真っ直ぐに上に伸び行く木々の様に進んでいく勢いがある力を持っています。
「午」は「夏の盛り」です。
最も旺盛な夏の力を持っています。
「午」は、「丙」「丁」の「火」の五行と、「己」の「土・陰」の五行が混じり合っています。
「甲午」は、太陽に照らされて、熱くなった大地に、木が生えている景色です。水が無いと木々が枯れてしまうため、「水」がもらえると安心します。
そして、スピード感を持って、どんどんと成長していく景色です。
7月は「乙未」です。
「乙」は「木・陰」です。
蔓草が、隙間を見つけては、強かに、しなやかに伸びていく力を持っています。決して華やかではないし、目立つわけではありませんが、それでも、諦めずに進んで行こうとするのです。
「未」は、「夏の陰り」です。
季節は夏から秋へと移ろっていく過程なのです。
「未」には、「丁」と「乙」と「己」が混じり合っています。
「丁」は風が吹くと揺らぐ炎ですが、それは、状況に応じて変化できる強かさがあります。
「己」は広大な大地で、地面の高低差はありません。平等に公平に、来るものは拒みません。
それから「乙」は、先ほども書いた様に、蔓草が強かに伸びていく景色です。
「干支」と「十二支」が、同じ五行を持つ場合、それらが手を繋ぐために頑丈になると考えます。
つまり、「乙」に関しては、7月は頑丈になるというわけです。
強くなるのは、決して大きく膨らむのではありません。「芯」がしっかりとするイメージで考えると良いかと思います。
なので、他の五行の影響を受け付けにくくなったり、その五行の特徴が表面に出やすいとも言えますね。
それでは、「乙未」はいったいどんな景色になるのでしょう。
「未」が持っている「己」は「丁」によって乾かされています。
潤いがない、乾いた大地となっています。
そこで、枯れてしまいそうになっても、「乙」は頑丈なので、カラカラの大地の中から、栄養や水分を見つけ出しては、吸い込んでいきます。
必要な栄養や水分を見つけるためには、集中していなくてはいけません。
乾いた地面の中を、柔軟に、あちらこちらに根を張り巡らせていくために、決して真っ直ぐには進めません。そして、同じところを堂々巡りしてしまうこともあるかもしれません。
それでも、ぐるぐると進みます。
「陽」の場合は、とても華やかですが、とても脆い一面も持ち合わせています。
一点に向かって、突出していくために、行手を阻まれてしまったり、先端をぽっきりと折られてしまうと、そこで終わってしまいます。
「陰」の場合は、その逆のイメージとなります。
行手を阻まれても横からすり抜けて進んでいき、先端を折られても、新しい先端が横から再び顔を出します。
「陰」は受容する力です。
周囲の状況に合わせながら、その中で一番の「最適」を探して進んでいきます。
諦めずに、隙間を見つけること。
きっと、小さな「可能性」を見つけることができるはずですね。
それでは、もう少し深掘りして、「今年の7月」の景色はどんな景色となるのでしょうか。
2021年は「辛丑」です。
7月は「辛丑」と「乙未」が混じり合うことになります。
「十二支」まで加えて考えると、ちょっと複雑になってしまうために、「辛」と「乙」の二つの関係から、景色を考えてみました。
「干支」は表面に現れる気だと考えます。
つまり、どのように「行動」するのかを紐解いていくのには適しています。
「辛」は「金・陰」です。
小さなハサミですが、その刃は意外にもとてもシャープです。
そして、「こだわり」があります。気に入らないとバシッと切ってしまいます。とても良く切れる「花鋏」をイメージすると良いかもしれませんね。
「乙」は(見た目は)弱々しい蔓草なので、バシバシ切られると恐れてしまいます。それだけではなくて、鋭い「花鋏」の尖った先端を見てしまうと、思わず震えてしまうかもしれません。
「陰」の気は、戦うのが苦手です。なので、切られるままになってしまうのです。
それは辛そう・・・・と思ってしまうかもしれないですね。
ご安心ください。それだけではないんです。
切れ味の良い「花鋏」は、フラワーアレンジメントを楽しむ時には、欠かせない道具です。
スッキリとした「切り口」は、大事なお水を良く吸うからです。なので、アレンジメントが活き活きするし、長持ちします。
また「辛」は、「宝石」の様に光り輝くことで喜ぶ特徴を持っています。
なので「辛」と「乙」が混じり合うと、手にある花材を使って、素敵な歩ラワーアレンジメントを作るには最適です。
自分のやり方で、自分の気持ちが「美しい」と喜ぶ事を、集中して行ってみる。
綺麗な「水」があると、益々アレンジメントが輝きを放ちます。
「水」は「叡智」
先人の知恵や、哲学倫理的な思想などに触れると「なるほど!」と、大きな発見ができて、そこから「新しい」枝葉が伸ばせるはずです。
大事なポイントは、「花鋏」が良く切れること。
躊躇なく、バシッと切りましょう。
なぜなら、7月の「乙」は、「芯」が強いですから!
7月の暦は「7日」から変わります。
それまでは6月の「甲午」です。
今のうちに、「花鋏」をしっかりと研いでおきましょうね。