いつも皆んな「願い」は同じ:月と太陽は一心同体:陰陽論
韓国ドラマは好きなんですが・・・・
観ると次の話が気になって、止まらなくなるために
様々なところに支障が出てきます。
だから、なるべく近寄らないようにしています。
が。。。
週末、誘惑されてしまいました。笑
今、観ているのは、「太陽を抱く月」
とても人気があるドラマなので、ご存知の方も多いと思います。
本当に切なくて、心がキュンとなって、時間を忘れて見入っています。
内容は、「いつものパターン」で、王室の「恋」
敵の陰謀に巻き込まれて、理不尽極まりない「不幸」を押し付けらて、それでも二人は「愛」を大切に守ろうとする。
そのことで、友人との間に亀裂が入ったり(同じ人を好きになる・・・これも良くあるストーリー)、それでも友情を大事にしたくて、葛藤に胸を焼かれる。
きっと、これは、他のドラマにも当てはまるストーリーではあるんですが、何故がハマってしまいますね。
たぶん、これは、「皆んなに当てはまる」ストーリーで、王様と恋に落ちる経験がなくても、「まるで王様!」みたいな人に恋焦がれてみたり、二人の仲に邪魔が入って切ない日々を過ごしたり、と、「擬似体験」は大なり小なりありますよね。
恋の悩みは、時代を超えて、国を超えて、「人類共通」の悩みだから。
だから、思いを寄せ合っている二人には、何があっても、添い遂げて幸せになってもらいたいと、力が入って目が離せなくなってしまいます。笑
韓国ドラマに惹かれる理由は、実はもう一つあります。
昔の時代のドラマには、必ずといっても良いくらい「占い」が出てくるのです。
例えば、王様のお相手を選ぶ時、「観相学」の権威が呼ばれて、「女王の器の顔」かどうかチェックをします。
また、「子供を産める星を持っているか」とか、「疫病神の気配は持っていないか」などなど。
それから、「子作り」においても、「暦」を使って「吉日」を導いて、「立派な後継が授かる日」を、周囲が本人たちの都合は無視して、勝手に決めてしまいます。
それほどまでに、「占い」を駆使して、様々なことを決めていると、さぞかし「いつでも思い通り」にいきそうなものですね。
しかし、それでは、「物語」が面白くならないのです。
たいてい、裏切り者が出てきたり、天候が崩れて大変なことになったり、また、事もあろうに、せっかくの「占い」を無視して、「王様」が勝手に暴走したり、と、「グダグダ」になっていきます。
運の流れはあっても、そこを進むのは「人」
「人」は感情があり、その感情に突き動かされてしまうが故に、「事件」が起こり、ドラマが生まれます。
挙句の果てには、「占い師」が、陰謀に加担する様な「呪術」を使って、人の心を惑わしてしまうことも。
もちろん、その結果、導いた「最悪の流れ」は、まるでブーメランの様に、そっくりそのまま「呪術」を行った方向に、戻ってきてしまうのです。
東洋的な発想で、占う場合、「吉凶」を大事に考えていきます。
そして、「気」は動かせると考えているので、「開運」の方法を使って、「思った通り」の道筋を引いていこうとします。
「永遠に続く」ことで、「繁栄し続ける」こと。
それを阻止するものは、全て「敵」で、「敵」を沈没させることで、永遠を掴もうとします。
「太陽は二ついらない」
これは、ドラマの中に出てくる印象的なセリフです。
安定した世界とは、「太陽」が一つであり
「太陽」は皆に光を与え
皆は「太陽」の光のお陰で存在できる。
もしも「太陽」が二つあったら、どちらの「太陽」の光を授かればいのか、皆が混乱します。そして、争いが生まれます。
だから、たった一つ「太陽」があれば、混乱の世にはなりません。
皆は、なんの疑問も抱かず、一つの「太陽」を崇めます。
「多様性」とか、「自分らしく」と言える今の時代とは、随分と違いますね。
ただ、これほどまでに、ドラマの中の混乱に、心が惑わされてしまうのは、「永遠に続く繁栄」を求める気持ちが、誰の胸の中にもあるからかもしれませんね。
どんな時でも「完璧」でありたいと願うことは、決して悪いことではないと思います。
その願いを叶えるために、どんなに辛い日々が続いていても、まだ見えない先に輝く光があると信じて、前を向けます。
ただし、常に移ろう気の巡りは、同じ状態であり続けることを拒むため、「完全」は、一瞬の姿でしかなく、そもそも「完全」の概念はありません。
逆に言えば、いつも「不完全」であるから、「完全」に向かって、気が巡り進むことができるとも言えますね。
ドラマの中で、様々な「占い」が出てきますが、「永遠の繁栄」を獲得できた「予言」は何一つありません。
「占い」もまた「不完全」で、きっとこれからも、「完全」を目指し、多くの解釈が導き出されていくのでしょうね。
明日27日は満月です。
お昼過ぎ頃に、「完全」な満月となります。
なので、今夜見える月は、あと少しで完全となる月です。
欠けている部分の見えない光を
心の目で見ることができます。
「月」の中の「太陽」を見つける目を
いつも持っていたいなと思っています。