
「頭」軸を増強しよう:運気の賢い整え方
運気を整える場合、通常は「中庸」となるようにしていきます。
東洋の占術では、バランスが取れている状態を、「安定」していると考えます。
そして、「安定」が吉として捉えるために、「中庸」を目指すのです。
確かに、このような状態に近づく方が、「過ごしやすい」と感じる傾向があります。
それは、本来の「自然」な姿だからでしょう。
そのバランスの中心となるのは、「日主」です。
「日主」とは、生まれた日に巡っていた十干支のことで、文字通り全部で10個あります。
「日主」に力があり
「日主」が守られていて
「日主」が過度な攻撃を受けない
このような状態であれば、「安定」した良い状態と言えます。
「日主」は、人の「頭」にあたる部分です。
「頭」は常に、様々なものにさらされています。
そして、いつも人は「脳みそ」を使っているように、「日主」すなわち「頭」も、いつもフル活動で働いています。
そこで、運気を調整する事が大事になるのです。
調整というよりも、メンテナンスといった方が、ピッタリかもしれませんね。
「気」(五行)を使って、大事な「頭」を守ります。
主な方法は3つあります。
1)日主の「気」を補う
2)日主を強める「気」を補う(相生関係を利用する)
3)1)と2)を剋する「気」を除く(相剋関係を利用する)
1)日主の「気」を補う
これは、日主と同じ五行が持っているものを、自分で意識して取り入れることです。
また、同じ五行が巡る時期には、自動的に補えます。
そして、同じ五行を持っている人と過ごすと、これも同じくらい効果的です。
例えば、今年は「壬」が巡っているので、日主「壬」の人は、自動的に自分の「頭」にパワーが注入されています。
また、「壬」の五行「水」は、色では「黒」。
「黒」を装いに取り入れても、「水」の力をもらっていることになります。
2)日主を強める「気」を補う
五つの気の関係の中で、二つの気の間で「母子関係」となる組み合わせがあります。
これを「相生関係」と言います。
「木」母と「火」子
「火」母と「土」子
「土」母と「金」子
「金」母と「水」子
「水」母と「木」子
今年の「壬」は、「木」気を日主に持っている人にとって「母親」です。
具体的には、「甲」と「乙」の人になります。
3)1)と2)を剋する「気」を除く
五つの気は、独立しているのではなく、それぞれに特徴のある関係性で繋がっています。
その中で、抑え付けてくる関係があります。
これを、「相剋関係」と言います。
抑え付けられると、せっかくのパワーが発揮できません。
なので、ダイレクトに日主を強めてくれる気や、母として力を渡してくれる気を抑える気が強いと、日主は思うように強くなれません。
今年の「壬」は、火気を抑え付けます。
なので、日主が火気の人にとっては、「壬」は少し重たく感じます。
そこで、「壬」を抑えてくれる土気を補うと、「壬」からの攻撃が和らぎます。
そうなると、 五つの気全部が、満遍なくあれば良いのかなと思ってしまいませんか?
それはそれで「安定」するけど、「安定」とは、実は「現状維持」、止まっている状態なんです。
なので、これほどあれこれ変化を繰り返している「現在」では、早い流れに乗れず、かえってギクシャクしてしまうんです。
「命式」の五行バランスが取れている人あるあるなんですが、「嫌だなと思っても、ついまあ良いかって諦めてしまう・・・・」と言われます。
成し遂げたいことがある場合や、変化を起こしたい時には、五つの「気」のうち、3つの「気」を強めるように意識して補います。
少ない五行があると、全体を「フラット」にしてバランスを取ろうとする流れが発生します。
つまり、気の流れが起こるのです。
なので、運気の勢いが出ます。
この場合、3つの中に、できれば日主の気は入れておきたいことろです。
できればと言うよりも、できるだけ。
なぜなら、「頭」がないと・・・・・・。
ただし、どうしても日主を入れることで、「気」のバランスが取れない場合は、日主を入れずに、他の3つの気を補うこともできます。
巡る気や、大運などを中心軸にする場合です。
この場合は、本人にとって、非常にストレスの多い状況となるために、本人の強い意志が試されることになります。
なので、「覚悟」と「体力」が試されます。
もしも、自分を一回り大きくしたいと思うなら
「印星」の学びと「官殺」の試練が、願いを叶えてくれます。
もしも、自分がどこまで出来るか試したいと思うなら
「食傷」の熱量と「財星」の努力が、想像を超える結果をもたらしてくれるはずです。
「頭」軸を固定して、ぶんぶん回していきましょうね!

