「陽」が溢れる日に「陽」をいっぱい楽しもう:「夏至」「日食」「新月」:陰陽論
全てのものは「陰」と「陽」の相反する二つの「気」で構成されていて、どちらか一方のみで存在することはありません。
その二つの「陰」と「陽」は、お互いに交わることはなく
その二つの「陰」と「陽」は、対立しながら根っこの部分はひとつで
その二つの「陰」と「陽」は、動きながら揺らぎながら一緒にあり
その二つの「陰」と「陽」は、常に両者のバランスを取ろうとしている
なので、例えば、どちらかが、一時的にとても大きくなりすぎてしまった時、それを一瞬で解消しようとする、大きな反対の力が働いて、反対の力に飲み込まれてしまう。
あまりにも、物事が行き過ぎて、「限界」さえ超えようとした時、それは、突然「崩壊」するスイッチを入れてしまうことにもなってしまう。
なので、揺らぎながら、バランスをとって、「限界」を超えないようにと、「陰」と「陽」が、両者牽制し合いながら、見張りながら、励まし合いながら、ひとつの「景色」として存在しています。
具体的にあげると
自然界では、
「天」が陽・「地」が陰
「太陽」が陽・「月」が陰
「昼」が陽・「夜」が陰
「上」が陽・「下」が陰
「明」が陽・「暗」が陰
これだけでも、「陰」と「陽」のイメージが湧いてくると思います。
「陰」はなんとなく暗くて、つまらなくて、運気も下がって悪そうで、逆に「陽」は前向きで、楽しそうで、運気がどんどん上がっていきそう。
「陽」は「勝ち組」
「陰」は「負け組」
そんな、感じで捉える方が、実はとても多いです。
なので、生まれた日の一番重要視されるその人の「日柱干支」が「陰」の場合、「陰だから悪いです・・・・」と受け取られ、「陽」の場合は、「私はいつも運が上向き」だと解釈されることがあります。
それは全くナンセンスな解釈で、そもそも「陰」と「陽」には「良し悪し」の解釈を超えた、「気」の存在の世界観です。
人体での陰陽はと言うと
「男性」が陽・「女性」が陰
「体の上部」が陽・「体の下部」が陰
「背部」が陽・「腹部」が陰
「皮膚」が陽・「筋骨」が陰
「背部」がどうして陽になって、「腹部」が陰なのかというと、四つん這いになった時、背中に太陽の陽射しを浴び、腹部は陰になるからです。
これらはほんの一例ですが、どちらも大事で、どちらも存在してくれないと、ひとつの「形」が成り立たないことがお分かりいただけると思います。
「陰」と「陽」は持ちつ持たれつの、仲良しパートナーなのです。
「陽」は外向きに動く「気」で
「陰」は内向きに動く「気」です。
なので、日柱干支が「陽」の人は、どちらかと言うと、せっかちで、待つのが苦手で、気がついたら行動を起こしたり、言葉として発していたり。「まずは動いてから決める」方が得意です。
「陰」の人は、前もって準備をしたり、人の意見も参考にして取り入れたり、周囲の応援を味方につける。「時を待って動く」方が得意です。
「陽」の人は、大失敗しても、再び立ち上がって行けるタフさがあり
「陰」の人は、大失敗をしてしまうと、次の一歩が慎重になりすぎて進めなくなり
「陽」の人は、失敗を失敗として振り返るのがもどかしく、ひとつの方法にこだわり過ぎて進めなくなり
「陰」の人は、同じ失敗を繰り返さないように、違う方法も取り入れながら進みます。
なので、「陰」の人も、「陽」の人も、諦めずに進めば、最終的には「ゴール」に手が届くのです。
「陰」と「陽」は良し悪しではありません。
明日21日は、1日の中で最も日照時間が長い日。「夏至」です。
つまり、「陽」が極まる日。
明るい、熱い、「陽」の気が、最も長く大きく、降り注ぎます。
そして、これからは、少しづつ、「陰」が大きく長くなっていきます。
「下り坂」であり「収束」であり、中心に向かい、小さくなっていきます。外側よりも内側に、「気」のベクトルが方向転換をしていくのです。
でも、これからが「夏本番」として、体感する季節がやってきます。
つまり、物事とは、「体感できるようになった時、すでにピークを過ぎていて、下っている」のです。
「運」の良い人は、引き際が鮮やかで、潔いのは、体感する前にすでに下り坂になっている「気」の流れを肌で感じることができているのです。
「直感」が大事だと言われのも、そういった理由もあります。
21日は、特別感満載の日なんですよ。
まずは、「夏至」
これは、先ほど説明ずみ。
それから「新月」
新月は「願い事」をすると良いと言われている「決意表明」の日
蟹座の部屋で起こります。
それから、「日食」
日食とは、太陽が手前にある月に遮られて、遮られた部分が欠けて見えることです。
日本では、一部分が欠ける「部分日食」ですが、アフリカやアジアの一部では、月の周囲から太陽がはみ出している様に見える「金環日食」が起こります。
国立天文台のデーターによると、日本で日食が見られるのは2〜3年に一度程度あるそうです。
しかし!!!21日は、特別!!!
「夏至」と重なる「日食」は、1648年以降、一度もないそうで、次に夏至と重なる日食は、なんと2802年頃になるそうですよ!
国立天文台ホームページでは、15時45分から、日食のライブ配信をするそうです。
これは、天文にあまり興味がなかったとしても、ちょっと見てみたいことろですね。
太陽はとても日差しが強いので、観察には、十分に注意をして目を痛めない様にしなくてはいけません。
国立天文台ホームページには、いろいろ詳しく紹介されているので、参考にされてくださいね。
「陽」をいっぱい感じましょう!