「生まれ変わる」と全てが動き始める。それは「全ては一つ」だから。(天人合一):タロットカードの私の解釈「審判」
人は「社会」の中で生きています。
「生まれた時代」「育った家庭」「学んだ学校」「友人」「仕事」
それら全ての影響を受け、それを感じて自らの「人間性」を作り上げていきます。
「赤ちゃん」の誕生は、みんなを幸せにしてくれます。
命の誕生は、大きな喜び。
それは「赤ちゃん」は「社会の宝物」だから。
スイスの精神科医・心理学者のカール・グスタフ・ユングは、「無意識」には二つあると提唱しました。
自分自身の無意識である「個人的無意識」と遺伝的、民族的、人類の共通する無意識「集合的無意識」です。
「我々が見ているのは、花であり、それは過ぎ去る。
しかし、根は変わらない。」
ユングはこのように、「集合的無意識」について語っています。
他人を理解し、社会に関心を寄せ、国境を超えてまで人の役に立ちたいと思う気持ちは、深い部分での「心」が一つであるからかもしれません。
「審判」のカード
「達成」「復活」「転機」「チャンス到来」「生まれ変わる」
真っ赤な「情熱」の羽をめいいっぱい広げ、天使ガブリエルがラッパを吹いています。
ラッパの音色は、高らかに響き渡り、「死者」を蘇らせました。
「死者」は立ち上がりました。
天を仰ぎ、両手を広げて、復活したことを身体いっぱいで感じます。
「死者」はまだ「灰色」です。
これから呼吸をし、血が通い、そして身体中にエネルギーが満ち溢れていくのです。
何色になっていくのか、これから先は未定です。可能性は無限大に広がっているのです。
何色になっていくのか、それは自分次第です。
タロットカードでは、「水」は「意識」を示しています。
「死者」は同じ「水」の中にいます。
「死者」たちがいる「水」は、「集合的無意識」の世界です。
人の「思い」は,自分では気づかないほど深いところで、実は一つに繋がっていることが描かれています。
一つの「水」の中で、「死」を迎え、そしてラッパの音色によって、一つの「水」の中で「復活の時」を迎えました。
人が悲しいと、自分も悲しい
人が嬉しいと、自分も嬉しい
人が幸せだと、自分も幸せ
スピリチュアル的な「魂の成長」とは、きっとこの「集団的無意識」レベルまで落とし込んだ「全ての成長」のことなのかもしれません。
「水」の中で動くと、小さなさざ波がたちます。
小さな波は、ゆっくりと広がって、どんどん広がって、大きくなっていきます。
一人の「目覚め」は、少しずつ広がって、ゆっくりと時間をかけて、他の人の場所に到達します。
「目覚め」に気付いてまた一人動きます。また「目覚め」の波が広がってまた一人、そしてまた一人。
たった一人の「目覚め」は、皆んなの「目覚め」になっていくのです。
カードリーディングで「審判」のカードが出た時は
「勇気を持って、一歩づつ進んで欲しい」と伝えています。
最初の一歩は、理解してもらえないかもしれません。
でも、その一歩は、いつかきっと大きな波となって、皆んなを動かすほどの、とても素晴らしい「歩み」になるはず、と思うからです。
「全ては一つ」だからです。
「天人合一」の理論については全てのコースで詳しくお伝えしています。