「持っている人」は「二つの顔」を使い分ける人:東洋思想・陰陽理論
東洋思想の「基本の基」の理論は、なんと言っても「陰陽理論」です。
「陰陽理論」とは、古代中国で生まれた思想で、一つの世界観を示したものです。
全てのものは、相対する、陰と陽の二つの要素から成り立っている
これが「陰陽理論」です。
光と影
表と裏
外側と内側
そして
太陽と月
天と地
昼と夜
また
男性と女性
背部と腹部
動と静
最初に記したものが「陽」
次が「陰」です。
このように、列挙するとキリなく際限なく列挙できます。
なぜなら、全て「陰陽」なので、どんどん列挙できるのです。
「陰陽理論」は、大まかに4つ定説があります。
・陰陽の対立
相反する面(上と下・左と右など)はお互いに助け合って存在し、一つの統一した世界を作っています。
・陰陽の相根作用
陰陽は、同じ根を持ち、依存しながら存在しています。対立する相手があって、はじめて存在することができます。
・陰陽の消長平衡
陰陽の量的関係は、絶えず変化していて、静止することはありません。一定の範囲の中で、”陰が増えると陽が減り、陽が増えると陰が減り”それを繰り返しています。
・陰陽の相互転化
対立する陰陽が、ある条件の元で極まると、反対の性質に転化します。”陰が極まると陽になり、陽が極まると陰になる”
陰と陽
どちらも大切。どちらも必要。
つまり、どちらが「吉」で、どちらが「凶」で解釈できるものではないという事なのです。
先日のこと。
「命式を伝える時、日干支が”陰”の場合、なかなかポジティブに受け入れてもらえないことがある。”陽”は良くて”陰”は良くないというイメージを、持っている人が多い」
そんな話を聞きました。
「陽」は明るく、「陰」は暗いので、どうしてもその様な受け止め方も仕方のない事かもしれません。
そんな時には、「陰陽理論」の奥深さを伝えていき、両方存在してこそ、一つの世界を作り上げていることを、感じてもらうしかないと思っています。
でも、これは、本当によくある反応。
前向きは良し
後ろ向きは悪い
その呪縛に、がんじがらめになってしまい、運気の流れを必要以上に偏らせてしまう。
「不具合」や「故障」は、全て、陰陽のバランスがどちらか一方に、偏りすぎてしまったために起きる「景色」です。
日柱干支の「陰陽」の解釈については、こちらの過去ブログにも書いていますので、良かったら読んでみてくださいね。
『「陽」の人と「陰」の人・上手くいくのはどっち?:日干支から「個性」を割り出す:四柱推命は深くてとても面白い』
全ての「気」は、全て必要だからこそ存在しています。
全ての中から、今の自分にとって、最も適切な「気」を掴むこと。
それができる人が、いわゆる「持っている人」、つまり「運の良い人」なのです。