
「成功者」は「東方世界」を旅する人:十二支から考える気運の巡り
暦は、60個の干支が進む過程が記されています。
干支は、10個の十干と12個の十二支が組み合わさってできたものです。
十干は上に、十二支は下に位置しています。
十干は「表面・見える」の景色を、十二支は「内面・見えない」の景色を示していると考えられているため、そのように配置されているのかもしれませんね。
見えない景色を表す十二支は、「空間」も表しています。
「戌」と「亥」は中央世界
「申」と「酉」は西方世界
「午」と「未」は南方世界
「辰」と「巳」は天頂世界
「寅」と「卯」は東方世界
「子」と「丑」は北方世界
二つがセットになり、各方向の世界の雰囲気を作り上げています。
「戌」と「亥」が作り上げている中央世界は、現実的な世界です。
維持して受け継いて行こうとする方向に気が凝縮していきます。
しっかりとした理論のもとに、考えを固めていきます。
ただし、優柔不断ではありません。
自分が納得をした場合には、反対を跳ね除けて行動する強さがあります。
目標達成を目指して、気が働いていきます。
なので、とてもたくましい。
世間体より自分の勝敗にこだわるため、「孤高の人」となる。
「申」と「酉」が作り上げている西方世界は、自分の感情の安定をもたらしてくれる「財」を得ていく世界です。
そのため、出来事を、自分事として物事を捉える傾向があります。
なので、自分の不利になる様な、曲がったことや納得できないことは受け入れません。
頑固に自分の信念を貫こうとします。
自分の居心地の良い「居場所」も守ろうとします。
なので、家庭思い、身近な人を大切にします。
組織の中においても、「役に立つ」存在であろうと動きます。
なので、それを邪魔するものに対しては、排除しようと働きます。
「午」と「未」が作りあげている南方世界は、伸びやかに成長していく世界です。
夢や希望に溢れています。そして、夢を叶えようと改革します。
現状を打破し新しい道を作るバイタリティーにあふれている。
それを阻む敵とも、果敢に戦おうとします。
独立独歩で進みます。
新しい時代を作る先駆けとなる人が、伸びやかに活躍できる世界です。
「辰」と「巳」が作り上げている天頂世界は、空想の世界です。
おとぎ話の様な、ファンタジーの世界で、どんどん膨らんでいきます。
なので、現実的なことは抜け落ちてしまいます。
ただ、それは「常識」を超える発想に溢れているとも言えます。
「常識」の本質を見抜き、「常識」を超えたアイデアが浮かんできます。
夢追い人が活躍できる世界。
精神世界とも言えます。
「寅」と「卯」が作りあげる東方世界は、周囲の人(社会)の安定を望みます。
個人的な思いよりも、社会の思いを大切に扱います。
みんなが「幸せ」でなければ意味がないのです。
社会的な発展に向けて、気が働く世界です。
社会貢献に対して、「追い風」が吹く世界でもあります。
「子」と「丑」が作り上げる北方世界は、冷えて固まっていく世界です。
しっかりと固定しようと、気が働きます。
「経験」と「実績」の積み重ねが「信頼」を得ます。
そして、得られた「信頼」が、「知恵」となり、物事を動かす力となります。
決して華やいだ雰囲気ではありませんが、ずっしりと安定した世界です。
動きは停滞しているかのように感じられます。
浮ついた「にわか」は、認めてはもらえません。
今年の十二支は「寅」、そして来年は「卯」です。
つまり、東方世界が満ちていることになりますね。
個人の「利益」ではなく、公の「利益」を「吉」とする気運が満ちています。
誰も取りこぼさないように、気運が働きかけてきます。
それは、「取り残される存在」がいることを、気付かせられる「出来事」が起こりやすいとも言えるし、話題に上りやすいとも言えます。
どうやったら取り残さずに動けるのか・・・・
それは、昨年までの「子・丑」で、しっかりと練られたものの中に、きっとあります。
「子・丑」を踏み台にして、「寅・卯」は発展していきます。
「皆んなが笑顔になれるといいな」
そんな思いは、きっと叶うはず。
「私さえ良ければ」は
残念ながら、気運が味方をしてくれません。
