「情熱」の旅の「進化」論:タロットカード:小アルカナ「ワンド」
タロットカードには、「大アルカナ」と「小アルカナ」の2つの種類があります。
「大アルカナ」は「人生の旅の物語」を、「小アルカナ」は「その旅の楽しみ方」を伝えてくれます。
「小アルカナ」は4つの「スート」(象徴)があります。
棒のマークの「ワンド」
剣のマークの「ソード」
コインのマークの「ペンタクル」
杯のマークの「カップ」
それぞれ、示すテーマがあります。
1から始まって10まで、それぞれのテーマの「進化」の過程が描かれています。
その中の「ワンド」は、「火」の象徴で、行動・情熱・競争の「カード」です。
「ワンド 1」
熱い「情熱」のスタートです。
「未来」からやって来た「神の手」から、「情熱」のバトンが渡されました。
8枚の葉が、「これからの可能性が無限大」であることを示すように、ひらひらと舞っています。
「灰色」の背景は、これからの「可能性」が「まだ決まっていない」ことを示しています。
「ワンド 2」
足元には、「制限の壁」がありますが、視線は遠く、海の向こうを見ています、
2本のワンドは、一本は手に、そしてもう一本は括り付けられています。
今まで成し遂げたもののうち、半分は「置いていかなくては」いけないことを示しています。
「捨てる」から「始める」
「情熱」が本物かどうか、しっかりと思案しているのです。
「今までの」ことを振り返りながら、これからの可能性に思いを馳せます。
「ワンド 3」
覚悟を決めて、いよいよ出発すると、「情熱」の前には「壁」はなく、あるのは、果てしなく広がる大海原です。
「一人」でここまでやって来た
感慨深く大海原を眺めます。
「ワンド 4」
ワンドの中でも「ラッキー」なカードです。
「一人」が「二人」になり、「情熱」も2倍になりました。
「二人」の視線は、「遠い未来」に向けられています。
「ワンド 5」
「情熱」が増えると、「意見の相違」や「価値観の違い」が生まれます。
戦いが始まります。
「ワンド 6」
戦いの「勝者」が、「リーダー」になりました。
たくさんの「情熱」をまとめるためには、「一つ上」から、「カリスマ的な力」で、まとめる「リーダー」が必要です。
「リーダー」は皆を率いて、進みます。
「ワンド 7」
「リーダー」は「孤独」です。
何故ならば、「下から」色々な「情熱」が、戦いを挑んできて、「リーダー」を攻撃するからです。
皆んな、「リーダーの座」を狙っているのです。
「リーダー」は「下から」の攻撃を、「足元」を見て、必死にかわしていくのです。
「ワンド 8」
勝ち続けるためには「チャンス」を掴まなくてはいけません。
「チャンス」は、あっちこっちから、ピュンピュンと勢いよく飛んできます。
それを素早く「掴む」のは至難の技です。
どこから飛んでくるか分からないから、「あっちこっち」をキョロキョロしていなくてはいけません。
「リーダー」は気を休める時がありません。
「ワンド 9」
「戦う」だけではダメだと、「リーダー」は「守り」に入りました。
砦を築き、中でずっと「監視」をします。
今まで頑張って手に入れた「情熱」を奪われないように、しっかりと守るのです。
視線は「今の場所」ではなく、「攻撃を仕掛けくる外部」に向けられます。
「ワンド 10」
「情熱」の旅の最終章です。
守るには、自分で全部背負い込んだ方が「楽」だと気がつきました。
「人」は信用できません。
一生懸命「一人」で全ての「情熱」を抱え込みます。
大変かもしれないど、全ての「情熱」は、「芽」が伸びていて、どの「情熱」にも「無限の可能性の花」がさく可能性があるから、「手放す」ことはできません。
「情熱」が重すぎて、顔を上げる事ができません。
「前」は見えないけど、とりあえず、一歩づつ進みます。
もしも、「障害物」が落ちていたら、うっかり足を取られてしまうかもしれません。
「外部からの敵」の動向も、確認はできません。
「チャンス」が飛んできても、「空いている手」はないので取れません。
それでも手放したくない「情熱」を、しっかりと抱えて進みます。
かつて、手の中に収まるほどの「情熱」も、こんなに「大きく」成長し、こんなに「たくさん」増えました。
熱い「思い」は、「成長」すると、「重い思い」になります。
「責任」や「守るもの」が大きくなることは、「成長」した証です。
「小アルカナ」のリーディングでは、「良いのか」「悪いのか」の観点では鑑定をしません。
「今の状況」が、「どの段階」であるかを示してくれています。
「カード」を眺めた時、「何を感じるか」そして、それを「変えたいと思う」「受け入れたいと思う」で、具体的な方向性を決定する時の「材料」にします。
「ワンド」は、男性的エネルギーで、陰陽では「陽」を表しています。
カードリーディングで「ワンド」がたくさん出るときには
勝負の時ですよ!
と、テンション高く、ポジティブに、お伝えしています。
そして、
冷静さも大事です。
キリッとした視線を送り、忘れずに伝えるようにしています。