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「寅」に向かって進みましょう:「十二支」の解釈・「寅」の場合

運気の流れを意識する時に、ちょっとした「コツ」があります。

 

それは「3ヶ月先」の流れと、今巡っている流れの二つを結びつけて、大まかな方向を決めることです。

 

巡る運気は、「陽」から「陰」へ、そしてまた「陰」から「陽」へと順番に流れています。

そして、それは、「木」から始まり、「火」「土」「金」「水」」順番に巡ります。

 

つまり、「木・陽」→「木・陰」→「火・陽」→・・・「水・陰」と巡るので、全部合わせて「10パターン」のパーツが、順番に巡っています。

 

 

一年に一つずつの場合は、「10年」で一周。

1ヶ月に一つずつの場合は「10ヶ月」で一周。

一日に一つずつの場合は「10日」で一周。

 

 

これが「一つの塊」で、その「塊」が、まるで螺旋階段が上に昇っていくように、運気の流れが巡っていくとイメージしてみてください。

 

「2ヶ月」は、同じ気が巡りますが、「3ヶ月」になると、次の気に必ずなっています。

「2ヶ月」だけのイメージでは、そこで「完結」してしまうために、その次をあえて入れ込んで予想すると、螺旋階段をスムーズに昇って行けるのです。

 

 

具体的な「行動」については、十個の「干支」を観ていきます。

「行動」を支えている「雰囲気」または「気持ち」は、「十二支」を観ていきます。

 

「干支」については、一つの「気」で表すことができるために、とてもシンプルでなのですが、「十二支」には複数の「気」が混じり合っているために、その解釈も様々です。

 

なので、とても簡単に、例えばイベントなどでの短時間の鑑定の場合には、「十二支」ではなくて「干支」を中心にして観ていきます。

 

ただ、やはり、「十二支」をしっかりと感じて、それから「干支」で鑑定をした方が、「精度」が上がると思っています。

 

 

今から「3ヶ月先」は「2月」です。

「2月」は、「十二支」では「春」です。

「寅」が2月3日から、やってきます。

 

 

「寅」には3つの「気」が混じり合っています。

「甲」・・・木の陽

「丙」・・・火の陽

「戊」・・・土の陽

 

全て「陽」の気なので、やはり「寅」の勢いは外向きに「ガツンと出す」のです。

一番表面に出るのは「甲」です。

「甲」のイメージは、冬から春へと季節が変わり、土の中で寒さに耐えていた植物たちが、目覚めて芽を出します。どんどん上にと伸びていくのです。

「甲」の字は、亀の甲羅の裏側の中央にまっすぐに貫いている「縦線」と、真横にその線と直角に交わる「横線」の様子が元になっています。

また、敵から身を守る「甲冑」にも、「甲」の字が用いられているように、とても堅いものを表しています。

その、堅い「よろい」を割って、「甲」は芽を出します。

一点に集中した内側からの「気」が、ついに「壁」を突き破るのが「甲」です。

 

「丙」のイメージは「太陽」です。全てが明るみに出ます。

漢字の由来は、器物の台座の形を字にしたものです。その台座は、兵器の矛を立てたり、衣を懸けるためのものだそうです。

持っている武器や持ち物を広げて、全て「視界」の中に置くことで、確認ができます。

広げていき、明るみにするのが「丙」です。

 

「戊」のイメージは「山」です。動かずにその場に立っている動じない山です。

この字は「茂」と同じ読みをするために、同じ様に「しげる」との意味でも用いられるようになったそうです。

五行の一番の「中心」であり、「山の頂点」の意味もあります。

「頂点」を極め、そこから「降る」ちょうど変わり目とも言えます。

 

これら3つの「気」が重なった「景色」とは

強く、勢いよく、上に、外に、とにかく出していく、出し続けていく。

その様な「気持ち」になりやすいと言えますね。

 

 

今月は「子」(水)なので、「寅」と「子」を合わせると

節分明けには、とにかく、とりあえず、やってみて、外に出す。

そのために、今は、「知恵」を絞って、できる限りの進めていく「方法」と、「障害」をすり抜ける「方法」とを、固めていき、「方法」の熟成度を高める時期。

この様に、解釈していくことができると思います。

 

「子」から「寅」へ。

今後の「行動計画」の参考にしてみてくださいね。

 

 

(漢字の解釈については「『常用字解 第二版』白川静著 平凡社」を参考にしています。)

 

 

「十二支」の場合、一緒に巡る「干支」と、同じ「気」がある場合には、強い絆で結ばれるために、そのきは、とても「安定」します。

 

なので、周囲からの影響を受けにくくなるために、結果として「強められる」とも考えることもできます。

 

 

2月に巡る「干支」は「庚」(金・陽)なので、「寅」とは結び付かず、むしろ、「木」の勢いが「金」に切られてしまう場合もあります。

 

「木」は、とにかく伸びようとするために、「美しさ」には無頓着です。

「金」は、「美しい」ものを求めて、「美しい」基準に満たないものは削除していきます。

 

なので、できるだけ「美しく」にこだわると、いい感じに「木」を切り「剪定」してくれますね。

 

 

巡る「十二支」は、個人的な「命式」や「大運」にも、もちろん影響を大きく受けて、変幻自在に変わっていきます。

 

例えば、「命式」や「大運」に、「木」(甲・乙)があると、「木」の気が安定して強くなります。

また、「火」の気である「丙」「丁」がある場合には、逆に「火」が強くなります。

また、「土」の気である「戊」「己」がある場合にも同じで、「土」が強くなります。

 

特に、「火」が強すぎる場合には、「木」が燃え尽きてしまい、「寅」は、もはや「木」とはならずに、「火」もしくは「土」へと変化してしまいます。

 

 

それから、「十二支」同士の組み合わせでは、「卯」「辰」を持っていたら、とても強い「木」となりますし、「午」「辰」がある場合には、「火」が強まります。

 

 

変幻自在に変わっていく「十二支」の解釈は、色々な角度から観ていくと、こんがらがってしまいますが・・・・でも、深みにハマっていきますね。

 

 

ポイントは、「十二支」につては「見えない気」であること。

つまり、「感じる気」です。

自分の内側で、渦巻いていく気なので、「これからの芽」が自分の中に発見していく感覚を、じっくりと感じてみましょう。

 

 

2月3日、「芽」が小さな顔を出します。

そして、来年、ゆっくりと、その「芽」を育てていきたいですね。