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「大罪」と「美徳」は、どちらも「未来」に向かう力を授けてくれます:オラクルカード「ミスティカルウイズダムカード」:陰陽論から読み解くカードリーディング

上を見れば下が死角となり、右を向けば左側には背中が向いてしまう。

両方見たり、向いたりすることは不可能です。

 

でも、上を見るのも右を向くのも、自分であり、どちらを選ぶのかも、自分。

結局は、どちらでも自分。

 

どちらを向きたいのかが決まっていれば、死角からでも情報を感じとれ、背中でしか表現できないこともあって、ただ、その死角や背中こそが、「本質」の忘れてはいけない「景色」を見せてくれていると思います。

 

つまり、「陰」も「陽」も両方大事で、「陰」は形にできないからこそ、深く落とし込まなくては、「形」ばかりに気を取られていては、大事な「本質」を見失ってしまうと感じているからです。

 

暦の中の「ポジティブ」だけに囚われずに、「ネガティブ」も同じくらい紐解く。

カードの絵の「表面」からだけでなく、「裏面」からのメッセージを読む。

 

その、「裏工作」は、とても楽しく、「占い」の醍醐味でもあると思うのです。

 

 

「オラクルカード」とは、綺麗な絵が特徴で、カードのメッセージもポジティブなものが多く、眺めるだけでも癒されます。

なので、このカードを使ったセッションは、「前向き」に慣れます。

 

 

私も、数種類の「オラクルカード」を持っていますが、中でも、抜群に綺麗な絵に惹かれるのは、「ミスティカル ウイズダム カード」です。

 

私の場合は、一枚の絵をじっくりと眺めて、あれこれ考えるのが好きです。

もちろん、数枚選んで、選んだカードの「物語」を繋いでいっても楽しいですね。

 

 

「ミスティカル ウイズダム カード」の中で、最も「対照的」であり、「陰陽」の世界観をわかりやすく示してくれているなと思っているカードがあります。

 

それは、「7つの大罪」と「7つの美徳」のカードです。

 

 

 

こちらは、「7つの大罪」です。

 

目を吊り上げて、髪の毛も赤く燃えていて、手から熱いビームを出しています。

パッと見たら、「これって、悪いカードじゃないかしら」と感じるかもしれませんね。

 

カードのガイドブックにも、「人間が持つ破壊的な性質」と、まず一行目に、記載されています。

 

 

カードの場合は、向かって左側が「過去」そして、右側が「未来」

上側が「高次・天・発展」そして、下側が「低次・地・安定」と解釈をします。

 

 

左側の下には、可憐な花が咲いて、蝶が舞っています。可憐な花や、ひらひら舞う蝶は、なんて儚く頼りないんでしょう。でも、確かにそこにあって、本当に美しい。

でも、右に向かうほど、景色が暗黒へと変わっていきます。まるで迫ってきているようにも感じとれます。

 

なんとしても、守らなくては。

 

だから、敵を破壊していくのです。

 

 

未来は、どうなるのかなんて誰にもわかりません。例え、どんなに当たる「占い師」だって、未来を言い当てることなんでできません。

 

だから、未来は、「不安」だらけで、その「不安」と戦って進まなくてはいけないのです。

 

 

「不安」の景色を眺めてみると、バリエーションが豊富すぎて、一体何がどうなっているんだか・・・。様々な「不安」がひしめき合っています。だから、「不安」の「ターゲット」を絞らなくては、無駄にビームを放ってしまい、全ての「未来」を「破壊」してしまうかもしれませんね。

 

 

では、「7つの大罪」は、良いのか悪いのかと言うと、「あなた次第」ということになります。

 

 

例えば、足元の「動物たち」や「花」や「蝶」を守りたかったら、髪を振り乱して、目を吊り上げて、手から熱いビームを出して、戦わなくてはいけません。

 

 

戦って勝者になれば、「敵」は自動的に「敗者」となり、傷つけてしまいます。

でも、勝たなければ、「敗者」となり、「動物たち」や「花」や「蝶」が傷つけられて、または、失ってしまうかもしれません。

 

 

このカードを眺めた時、左側に目が留まるならば、自信を持って戦う時です。

それは、大切な「場所」を守るために。

情け容赦なく戦いましょう。

逆に、右側が目に留まるならば、「敵」をもう一度じっくりと観察してみましょう。

「敵」が定まっていないうちに戦うのは、全てを「壊して」しまうかもしれない。まずは、全ての中の「大切なもの」を、先に、探し出してみましょう。

 

 

 

こちらは、「7つの美徳」です。

 

上を見上げた目は、遠くをじっと見ています。そこには感情は感じられず、「ただ見ている」ように思えてきます。

 

美しい色合いや、キラキラ輝く星を眺めていると、「これって、良いカードじゃないかしら」と感じるかもしれませんね。

 

ガイドブックの一行目には、「善性に至る鍵」と記載があります。

 

つまり、ラッキーなことが起こりますよ、とか、良いことが舞い込んできますよ、などではないのです。あくまでも「鍵」。つまり、「扉を開ける」のは、自分なのです。

 

足元は、雲の上に、それも爪先立ちで立っています。もしかしたら、浮いているんじゃないかとも思えるほど、とても不安定な場所にいる。

色鮮やかな軽やかなドレスは、背中の部分はまるで「羽」のよう。それも、幾重にも折り重なっている「羽」なので、一枚ダメになっても、たくさんの「羽」があるから心強いのです。

七色の髪の毛は、「未来」に流れていて、風が、「未来」方向に向かって吹いているのがわかります。

 

そして、何も持っていない「両手」を広げて待っていると、天空からは、一段とまばゆい、たった一つの「星」が落ちてきました。上手く掴めるかどうかは、自分の目で、たまたま落ちてきた「星」の「軌道」を想像して、落ちる場所に手を広げていなくてはいけません。なので、集中力が試されます。

 

でも、もしも、その「星」を取り損ねてしまっても、天空には、他にたくさんの「星」が輝いています。

 

「動物たち」も、「花」も「蝶」もいない。

自分一人の「場所」。

あるのは、「雲」と「光」と「星」と、大きく広がる「天空」です。

 

 

「星」が、いつ、自分の下にやって来るのかわからないけど、どんな「星」がやってくるのかもわからないけど、やってきた「星」が、自分にとって、「かけがえのないたった一つの星」だと信じて、ギュッと掴みます。

 

 

 

 

何が起こるかわからない。

でも、なんだか、これからが楽しみで、きっと、良い事がある予感がする。

 

 

これからを、「不安」ではなくて「希望」で眺めたら、きっと、このカードのような「景色」が広がっているんだと思います。

 

 

そこには、「計画」や「作戦」や「駆け引き」はありません。

 

 

このカードを眺めて左側が目に留まる時、今までのことは決して無駄ではなかったと、頑張っている自分を思いっきり自画自賛しましょう。様々な困難をたった一人で頑張りましたね。だから、もう頑張るのはそろそろ「卒業」ですよ。

逆に、右側が目に留まる時、今までの「場所」から、飛び立てる時がやっときました。

後は、「羽」を動かして、地上から足を離します。だから、「今まで」に執着している場合ではないのです。

 

 

思い切って足を地上から離してみると、今まで立っていた場所は、まるで「雲」のように、不安定で、儚くて、強い風に吹かれると、消えてなくなってしまうような移ろう「場所」だったと、気が付くかもしれませんね。

 

 

 

 

「7つの大罪」は「陽」の景色

「7つの美徳」は「陰」の景色

 

どちらに寄せていくのか、それは、あなた次第です。