「亥」がいよいよ顔を出す:四柱推命は深くてとても面白い:十干支と十二支の関係
「暦」は「上下二層構造」です。
上の部分は
「木(甲・乙)」 「火(丙・丁)」
「土(戊・己)」 「金(庚・辛)」
「水(壬・癸)」
これらを「十干支」と呼びます。
十干支は、「見える景色」を示します。
下の部分は
子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥
おなじみの十二支です。
十二支は、「見えない景色(思い)」を示します。
見えない景色とは、方位、時、それから、「人となり」も示します。
10個の干支と12個の十二支が、セットになって、全部で60種類の組み合わせが、順番に巡ります。
1年に一つずつ巡る「レール」の上に、1ヶ月に一つずつ巡る「パーツ」が載っていて、ぐるぐると流れています。
今年の「レール」は、「己・亥」です。
「己」は、広い大地のような「景色」です。安定した広大な景色です。
「亥」は、木が伸びている水辺の「景色」です。「亥」は、表面に出たいと思っていますが、「己」は「亥」のことをどうも良く理解することができなくて、二つが手を取り合う事ができないのです。
「思い」はあるけど、上手く外に出せない
今年はこんな「レール」です。
「亥」は、上の部分に「甲(木)」と「壬(水)」が来てくれるのを、ずっと待ちわびています。
「甲」と「壬」は、「亥」の気持ちを、良くわかってくれるので、「外に出ておいで」と、しっかりと手を繋いで、引っ張り出してくれるのです。
それはまるで、頼もしい彼のよう。
だから、「亥」は自信を持って、外に出ていくことができます。
四柱推命では、「手を繋ぐ関係」のことを、「通干・透干」と言います。
個人の命式で、「通干・透干」があると、「自分の気持ちを上手に外に出せる人」として鑑定します。逆にない場合は、「自己開示が苦手な人」として鑑定します。
ただし、「暦」の解釈はそれだけではありません。
巡る運気もあり、一緒に過ごす人の気もあり、環境の気も、人は全てシャワーのように浴びています。
そして、巡る運気の「レール」と「パーツ」も、その二つの組み合わせによって、「自分の気持ちを上手に出せる月」と「自己開示が苦手な月」があります。
「亥」は、どこかで「甲」「壬」が来てくれることを待ちわびて、節分明けから待っていました。
そして、ついに、待望の二人がいよいよ登場する「運気」が巡ります。
8月は、「壬・申」(正確に言うと8月8日から9月7日まで)
10月は、「甲・戌」(正確に言うと10月8日から11月7日まで)
8月と10月は、「亥」がひょっこりと顔を出すんです。
「亥」は、成長の気である「木」を宿しています。
これから何かを始めたい
これからもっと大きく育てたい
言えなかった気持ちをはっきりと伝えて二人で成長していきたい
蓋をされて閉じ込められていたことが、ぱかっと蓋が外れてくれて、気持ちよく背伸びができて、一歩前に進めます。
7月も後半です。
そろそろ来月に向けて「シミレーション」を始めましょう。