「ファルコン」がついているから大丈夫!:十二支「辰」の景色:上昇気流に乗るために必要なこと
十二支の中で、唯一、実在しない動物があります。
それは「辰」です。
「辰」は、春から夏に変わる頃に巡る十二支です。
月では4月。
暦では「寅・卯・辰」が「春」
五行では「木気」です。
地面の中から芽が顔を出し、どんどんと大きく伸びていく様です。
なので、この3つの十二支は、発展していくシンボルでもあります。
「春」の最後にやってくる「辰」は、「震」「雷」の意味もあります。
地が震えて、たくさんの芽が一斉に発芽をします。
その様子は、まるで、大地がひび割れて揺れ動くかのようだと考えるのです。
目覚めた「種」は、緑の枝葉を伸ばしていき、やがて大地は緑で覆い尽くされていきます。
それは、「今までの」凍えた大地とは、様子が全く異なります。
閉ざされた大地は、動き出し、解放されていきます。
「辰」が巡る時期には、今までの常識では追いつかないような、劇的な改革を起こすには適している時期だとも言えますね。
また、天でも大きな動きがあります。
「辰」は「雷」でもあるからです。
力強い雷鳴が響き渡り、稲妻が光ります。
誰も、雷の動きをコントロールすることや、制御することは不可能です。
地だけでなく、天も震えます。世の中全体が振動し、激しく動きます。
まさに「激動」ですね。
「辰」は「竜・龍」でもあります。
最初に書いたように、「竜・龍」は十二支に中で唯一の架空の生物です。
しかし、中国では「滅多にお目にかかれないけれども確かに実在している」と考えられていました。
なので、「お目にかかる」ことはとても有り難いことであると同時に、非常に畏れられていました。
また、「竜・龍」は、天を自在に飛び回ることが可能です。
何の影響も受けずに天を駆け巡ります。それはとてもパワフルな力を持っています。
上昇気流にのって、と言うよりも、「竜・龍」そのものが上昇気流ですね。
株式相場の格言に「辰巳天井、午尻下がり、未は辛抱、申酉騒ぐ、戌笑い、亥固まる、子は繁盛、丑つまずき、寅千里を走り、卯跳ねる」とあります。
「辰」年と「巳」年は、株価が天井をつける傾向があると言われています。
その他にも
「戌亥で仕込み、辰巳で売る」「戌亥買いの辰巳売り」
「戌亥の借金、辰巳で返す」
などがあります。
本当に、株価の動きがそのようになるのかは、わかりませんが・・・・
「辰」の上昇気流に肖りたいですね。
「辰」は「陽支」です。
だから、周囲の状況に振り回されず、天高くどんどんが昇っていけそうな予感。
ワクワクします!
「辰」は「三合水局」の「墓支」です。
「三合会局」とは、「水」の巡りです。
「水」の始まりは「申」
「水」の極みは「子」
そして、「水」の終わりが「辰」です。
「水」は冷ややかさの象意ですが、低い方に向かって落ちていく特徴もあります。
「申」で低きに向かう流れが生じ
「子」で奈落の底に落ちる。
そして「辰」はその流れが終わりを迎え、上昇の兆しの兆しが現れる。
転落の終わりであり、上昇の始まりです。
潤下するサイクルが終わりを迎え、これから上昇に転じていくのです。
十二支は、形のない気の景色を表しています。
それは人の感情も。
奈落の底に突き落とされるほど落ち込んでしまっても、「子」の次に「辰」がやってきて、天高く昇る気流に乗せてくれようと手を差し伸べてきます。
「雷」のように「こんなのは嫌だ!!!!」と叫んだり
地面全体が揺れて壊れるかのように、「やってやれない!!!」と勢いよくちゃぶ台返しをすると
それは、まさに、「辰」の景色に変化する合図。
「木気」の感情である「怒り」を発揮できた瞬間でもありますね。
勇気を出して
龍に乗って
飛んで行きましょう^ ^
「辰」って、映画『ネバーエンディングストーリー』に出てくるファルコンみたいかもって思ってます。
Never give up and good luck will find you.(ファルコンのセリフより)