戦いの時が来た!:木気と金気
「流れ」とは、事象が移ろっていく様です。視覚で確認することはできません。その見えない「流れ」を四柱推命では「十二支に当てはめて考えます。
「流れ」には3つの「状況」があると言われています。
まずは「流れ」の雰囲気の個性が現れる段階です。その個性がこれから勢いを増して、他の個性よりも優っていきます。この段階を「生」と言います。山で例えるならば「登り」です。
次に、個性が最も勢いよく発揮される段階です。ピークとなって、他の個性を抑え込みます。この段階を「旺」と言います。山で例えるならば「頂上」です。
最後は、個性の勢いが消滅していく段階です。他の個性によって抑え込まれていき、力を発揮できなくなっていきます。この段階を「墓」と言います。山で例えるならば「麓」です。
「下り」に関しては、「旺」の中に含まれていると考える方がしっくりいくと思います。というのも、山の「頂上」は、広大な山であったとしても、ほんの小さな「場」でしかないからです。なので、「流れ」の中で「頂上」にいる時は、ほんのわずかな時だと言えるのです。
視覚で確認できない「流れ」を表す「十二支」も「生」「旺」「墓」の3つのグループに分けることができます。
十二支を「生」「旺」「墓」で分類すると以下のようになります。
①生
寅(木気)
巳(火気)
申(金気)
亥(水気)
②旺
卯(木気)
午(火気)
酉(金気)
子(水気)
③墓
辰(土気:木気の墓支)
未(土気:火気の墓支)
戌(土気:金気の墓支)
丑(土気:水気の墓支)
今年の年の「十二支」は「卯」です。「卯」は「木気」の「頂上」。最も「木気」が勢いを持っていて、他の気よりも個性が表に現れやすい状況です。
地面に埋まっていた種から、土を割って芽が出る様に、隠れていた物が顕になっていく様です。
木気の感情は「怒」。なので、怒り頂点になってそのまま発言や行動に出してしまいやすい一年だとも考えることができます。
ただし、「怒」は道標となって、新しい可能性を引き出してくれます。芽は太陽に向かって大きく伸び行く様に、物事がグイッと進むからです。
毎月巡る「十二支」は、年の「十二支」に彩りを与えます。運気の景色を考える場合、あくまでの軸は年の「十二支」が軸として混じり合う情景を想像していきます。
8月は「申」、9月は「酉」です。
「申」は金気の生で、「酉」は金気の旺です。
木気にとって、金気は、ちょっと厄介な気です。伸び行く木気と、固めていく金気は、ベクトルの向きが反対だからです。木気は金気を、我が身を切ってくる鋭い刃物のように感じるので、とても畏れます。
ゲームで例えるならば、「ラスボス」みたいな存在かもしれないですね。
実は、目に見える景色が大きく動く時、それは、「ラスボス」と出合う時に起こることが多いんです。
たくさんの武器を手に入れ、それらの使い方をしっかり練習していた人にとっては、反対の気と出合うのは「最後の関門」の扉が開く時。自分を信じて、勇気を出して。支えてくれる仲間の存在がとても心強い。
特に9月は同じ旺同士がぶつかるので、衝撃があるかもしれません。でも、それだけに、やりがいがある時でもありますね。
8月に入ってから、「決断しました!」「始めました!」「辞めました!」「宣言しました!」「思いを伝えました!」「お別れしました!」などなど。勇気を出して動き始めた方々が本当に増えているなと感じます。
決めた時期は最高のタイミング。なので、後は、カッとなって「やらかなさい」様に、冷静に冷静に。
金気は「冷たい」と、喜んで力を十分に発揮してくれますよ。