陰陽五行を感じる:陽の人と陰の人の「最初の一歩」は違います
四柱推命の解釈で、とても重要な鍵を握るポイントは2つあります。
一つは「陰陽」
もう一つは「五行」
この二つの鍵を使って、偏りの状態や、巡る勢い、向かっていく方向などを紐解いていきます。
「陰陽」からは、主に外向きなのか内向きなのかが分かります。
「五行」からは、主に巡る勢いの進化の過程が分かります。
特に、命式の中でも日柱(生まれた日の暦)は、その人の頭の部分です。
わかりやすい個性として、外に現れます。
日柱の干支の陰陽や五行を観ると、それだけでサクッと簡単にどんなタイプなのかを知ることができるんですよ。
まず、「陰陽」についてですが
「陽」は外向きに動いていく流れの気です。
つまり、外に出ていくので、周囲に影響を与えていくことになります。
周囲を明るく照らしたり、周囲を押して動かしたり、影響は自分以外の、自分の周囲に及んでいくのです。
なので、「日柱」の五行が「陽」の人は、何かしら周囲に影響を与えやすい人となるのです。
それは、新しいプロジェクトにチャレンジするチームリーダーとして活躍する感じです。
常に注目を浴びて、それと同時に責任も負って、動いていきます。
それとは逆に、「陰」の場合は、周囲からの影響を受け取っていきます。周囲に合わせて、変化することが得意なので、どこでも何でもこなせるのです。そして、周囲からの応援も受け取れるために、守られるタイプでもありますね。
この二つの違いから、もしも何かを成し遂げたいとしたら、行動パターンが逆になることがわかります。
「陽」の人は、自分の目標のために、周囲の反対を押し切ってでも、傷だらけになったとしても、行動あるのみで突き進む方が、自分の「気」を上手く使えることになります。手を伸ばして、自らの手で掴み取る感じですね。
「陰」の人は、喜んでくれる人が笑顔になれるために目標を決めます。そして、「ありがとう」とたくさん言われる程、自分の夢が叶っていきます。背中を押してもらったり、こっちにおいでと言われて、流れるままに動かされていく感じです。
ということは、「陽」の人が、あまりにも周囲の意見を聞きすぎてしまって、自分の決断ができなくなったら、ネガティブサイクルにハマっているのです。
周囲に振り回されるのは、「受け取る」状態となり、それは「陰」の気だからです。
だから、「最初の一歩」は、自らエイっと踏み出してみましょう。
軌道修正は、踏み出した後から考えます。
「何とかなるさ」と言いながら、目標に向かって進みます。
いずれ周囲は、いつも頑張っているから応援してあげようと、協力体制を整え始めて、気が付くと「プロジェクトチーム」が出来上がっています。
「陰」の人は、自分の立ち位置を間違えない事が一番重要ポイントです。自分のことを大切にしてくれない環境にいるのであれば、「迷惑をかけない様にしなくては・・・」と縮こまっていてはいけません。自分を変えるのは、「陰」の人にとっては至難の技です。なので、勇気を出して、違う環境の中に身を投じましょう。
そして、その環境の中で、自分にできる精一杯のことをやっていると、気が付くと頼もしい「サポーター」に囲まれています。
五行の「景色」について、陰陽に分けて書いてみますね。
まずは「陽」から
<木陽・甲>
勢い猛々しい立ち登る気です。殻を破り出てくる力が素晴らしい。
常に前に進んでいる手応えを感じていたいタイプです。
<火陽・丙>
陽気盛んな太陽です。曇り空が嫌いです。遮られたくないのです。
ポジティブに可能性が広がっていく手応えを感じていたいタイプです。
<土陽・戊>
万物が山肌に茂っていきます。大地が実り豊かになるように、育てていくのです。
物事が充実して、豊かになっていく結果を感じていたいタイプです。
<金陽・庚>
吹く風がひんやりと、そして、木々は紅葉し、やがて散っていきます。
美しくないと嫌なのです。
「美」が際立っていく過程を、誰にも邪魔されたくないのです。
<水陽・壬>
勢い良く流れる水は、辺りのものを押し流していきます。リセットするのです。
清らかな水を清らかに流し続けていきたいのです。
五行それぞれ景色は違いますが、外向きに気が動く様は共通しています。
次に、五行の「陰」です。
<木陰・乙>
猛々しい勢いこそないのですが、障害を避けながら、強かに伸びていきます。少しでも明るい光を見つけると、光に向かって伸びていきます。
<火陰・丁>
火気充満していきます。熱い熱は煮炊きをしている様に、周囲を煮込み、味を滲ませ柔らかくしていきます。
<土陰・己>
広い大地には境界線はありません。その大地にこぼれ落ちた全ての種から芽が出る様にと働きます。自分の力を平等に分け与えるのです。
<金陰・辛>
じっくりと時間をかけて熟成します。豊かな実りを、手を加えて工夫をし、より豊かに味わいます。
どこまでもこだわるのです。
<水陰・癸>
全て終わってそこには何もありません。つかみどころのない霧が、静かに辺りを包み込みます。
五行それぞれ景色は違いますが、受け入れる、または、飲み込んで内側に取り込むように、気が内向きに動く様は共通していますね。
運気を調整するのは、このそれぞれの日柱の景色が最も個性を発揮できる状態に、整えていきます。
陽は陽として、陰は陰として
最初の一歩を踏み出しましょう!