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始まりの瞬間は魔法にかかる:タロットカード私の解釈「愚者」

新年が明けてから

「何か始めたいけど、何をすれば良いのかわからない。」

そんなご相談を受けることが増えてきました。

 

そんな気持ちになるのは、もしかしたら、

「新しい年になったから、何か始めなくてはいけない。」という

「ねばならない」モードのスイッチが入っているのかもしれません。

 

「新しい」が始まる前には

「今まで」がつまらなく感じる事が起こります。

 

物事が、スムーズに進まなくなったり、飽きてしまったり。

また、投げ出したくなったり、逃げてしまいたくなったり。

 

遠くのはっきり見えない景色が、気になって、「遠く」に行けば、きっと楽しいばかり起きるに違いない!とさえ思い込んでしまったり。

 

でも、それはちょっと勿体無いと思うのです。

 

 

太陽からの光が、最高に綺麗に彩る時間を

「マジックアワー」(魔法の時間)

というそうです。

日の出の直前と日没後のわずかな数十分間だけの薄明かりの時間帯です。

 

まるで、物事が終わった時、今までの全てが「よく頑張ったね」と労ってくれているかのよう。

そして、これから始まる不安に対して、これからの全てが「きっと大丈夫」と、背中を押してくれているよう。

 

「終わり」と「始まり」の時、最高に愛おしく美しい光に包まれます。

 

それは、「全て」がいつも応援してくれているから。

 

 

 

「愚者」のカードは、タロットカード大アルカナの22枚のカードの中でも、立ち位置について解釈が分かれるカードです。

 

22枚の物語の一番最初として捉えるのか、一番最後として捉えるのか。

私は、「これから始まるけど、可能性は未知数」なので、始まりの瞬間だと思っています。

 

背景の黄色は、太陽の光の色。また、個人・個性の色。

私らしくありたい!と、思う時に背中を押してくれます。

 

上を向いて、大きく両手を広げて、何の迷いも不安もないかのような、自信に満ちた表情で、今にも飛び立ちそうな勢いを感じます。

 

頭には情熱を表す赤い羽の飾りを、持っている荷物は小さな袋ひとつだけ、左手には何色にも染まる白い花を一輪、足元は個人・個性の色の黄色い靴を履いています。

 

足元にいる白い犬が、「危ないから気をつけて」と、忠告しているのか、はたまた「きっといけるよ」と応援してくれているのか。

いずれにしても、寄り添って見守ってくれています。

 

遥か彼方は、とても厳しく、まるで来る人全てを拒むかのような、雪と氷に覆われた高い山々が広がっていて、これから始まる試練を表しているようです。

立っている地面も、先が描かれていないので、奈落の底に落ちる可能性のある切り立った崖なのか、穏やかな大地が広がっているのか、全く想像ができません。

 

それでもきっと、若者は、進むのでしょう。

 

空では太陽が優しく見守ってくれています。

 

 

魔法の時間を感じた瞬間、始まります。

 

 

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