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それぞれの「季節の気」の感じ方と、「冬の気」との賢い向き合い方:干支から解釈する季節感とは

東洋思想と西洋思想との違いは、様々ありますが、あえて端的に、乱暴に一言で言ってしまうなら

 

 

東洋思想:「全体」の中「自分」

西洋思想:「全体」と「自分」

 

 

東洋の考え方は、「自分」は「全体」の中で、存在させてもらっているとして捉えます。なので、世の中で起きていることは、自分の中でも起きている。つまり、何かを解決すようとするならば、「まずは、我が身を振り返ってみて」軌道修正をしなくては意味がないという事になります。

ただし、世の中と一緒になった時、「全部ひとつ」でないことは、存在するには難しい。そして何よりも、世の中は進化しているので、その進化と同じスピードで変わり続ける必要があります。

なぜなら、「全体」と「自分」の間には、明確な境界線がないからです。

 

 

一方で、西洋の考え方は、「自分」とは何かをはっきりとした「形」として作り上げることを目標にします。行った行動が、どんな結果を生むのかは、「自己責任」です。「全体」との関わり方も「形」を意識します。「自分」が「全体」から見てどのように見られるのか、「全体」が持ってきた「課題」に対して、「自分」はどこまでできるのか。「自分」は果たしてできるのか。やるべきなのか。

「全体」と「自分」の間には、明確な境界線があります。

なので、出来るかどうかは自分次第ということになります。

どの様な方法で「全体」に納得してもらうかどうかが鍵となります。

 

 

例えば、東洋医学は「養生」の医学です。

どこか調子が悪いところがあった時には、「患部」だけでなく、「患部」を支えている周囲の臓器や、「患部」に影響を与える気の流れる道である「経絡」に着目し、いかに「患部」が本来の場所で、居心地よく過ごせるかを考えていくのです。

それには「患部」が元気であることも必要です。

 

西洋医学は「治療」の医学です。

調子の悪いところは、その部分の状態を調べます。そして、その部分の不良を見つけて、直接アプローチをします。「部分」が悪いものであった場合には、「手術」なので切り取って、外に「排除」します。「排除」した部分を、観察し、新しく出来上がった部分に対して、新しい場所で、部分としての機能を果たす事ができるように、考えていくのです。

「部分」が頑張れなくなった時には「治療」しかありません。

 

 

どちらが「正解」なのかは、その時の状況によって違います。

 

 

日々「養生」し、病気になったら「治療」

そんな感じで、上手に利用していくと良いと思います。

 

 

東洋思想から生まれた「四柱推命」は、「全体」をとても大切に読み解きます。

 

個人の種である「命式」が、全体の「気」からどんな影響を受けるのか、それを読み解く事で、「命式」の居心地を良くするために「調整」していくのです。

 

 

「全体」と「個人」との力配分は、1対1です。

「全体」とは、自分以外の全ての環境の事で、巡ってくる「運気」ももちろんですが、「人」「場所」「方角」「色彩」「食」「香」「天気」「行動」「言葉」などなど。

これらが50パーセントの影響を及ぼしてきます。

 

「個人」とは、「命式」だけではなく、「大運」も含まれます。

「大運」とは10 年ごとに切り替わる、その人に巡ってくる運気の事です。

「個人」を100とするならば、「大運」は60。かなりの影響力です。

 

 

なので、「命式」は全ての「気」に対して、2〜3割を占めることになります。

 

と言うことは、「命式」が全てではなく、「それ以外」の割合の方が、運気に対する影響力が大きいのです。だから、いかに「それ以外」を上手に活用していくかが、「開運」のポイントになります。

 

なので、四柱推命の解釈で、「こんな星の元に生まれたから・・・」なんて諦めてしまうのは、とても勿体ないことをしていることなのです。

 

 

「運気を上げたい」

そんな風に思う時は、成し遂げたい事が「外」にある時です。

それは、明確で、人にも見える、はっきりとした「形」を作りたい時。

なので、「外」に向けて、自らの「気」を放出しなくてはいけません。

 

 

そんな時、一番最初にやることは、「自分の気」を充填する事。

長距離ドライブに行く前に、ガソリンを満タンにするみたいな感じだと捉えてください。

 

生年月日から導き出す「命式」の中で、「自分の気」は、生まれた日の「干支」の管轄です。(日柱干支)

 

「日柱干支」には、ざっくりと分類すると「木・火・土・金・水」の5つの種類があります。

そして、その「日柱干支」が元気になるように、5つの種類の気を活用していきます。

 

 

例えば、「木」の人は「水」をもらうと、少し元気になれる、みたいな感じで、調整します。

 

 

日本は豊かな「四季」が巡る国です。

「四季」にも「気」が宿っていて、その人の「命式」に影響を及ぼします。

 

ということは、季節にも運気が影響を受けているということ。なので、好きな季節や、苦手な季節は誰しもありますが、それは、しっかり「気」の影響を肌で感じとっていることなのです。

 

 

日柱が「木」の人は

年の瀬を感じ始めた頃から、元気がふつふつと湧き上がってきます。

そして、春には元気いっぱい。

でも、秋にはちょっと心寂しくなったりセンチメンタルになってしまうかも。また、季節の変わり目には疲れが出やすいかもしれません。

 

 

日柱が「火」の人は

桜の花が咲く頃に、なんだかワクワクしてきます。

そして夏の真っ盛り、どんどんやる気が出て、行動的に。

でも、日照時間が短くなると、テンションも一緒に下がり気味になるかもしれません。また、寒い日が続くと、お家から出たくなくなってしまうかも。

 

 

日柱が「土」の人は

一年通じてわりと安定して、きちんとノルマをこなします。

でも、新しい事が始まる春は、ちょっとプレッシャーを感じてしまうかも。または頑張りすぎてしまうかもしれません。

また、凍えるような北風に吹かれる頃には、何かに頑固にこだわりすぎてしまい、人との関係性に悩みが出やすくなります。

 

 

日柱が「金」の人は

一面に広がる紅葉を見ていると、自分のアイデアが湧いてきて、「私はこう考えています!」ときっぱり宣言したくなってきます。また、その時期には、悲しい映画を観ては、ポロポロ涙を流したり、お笑い番組を観てはゲラゲラ大笑いしてみたり。感受性が豊かになります。

でも、暑い日が続く時には、夏バテしてしまったり、または、夏バテに負けないと逆にガムシャラに粋がってみたりするかも。

 

 

日柱が「水」の人は

お正月には張り切って、「今年はこれを頑張る!」と高い目標を目指したくなります。また、秋頃からやる気が出た人は、冬に向かって「仕事」が増えてきます。

年始から飛ばしすぎた人は、梅雨入りの頃「なんだか疲れた・・・」と息切れしてしまうかも。

 

 

「季節」はこんな感じで、それぞれ皆んなに「エネルギー」を運んできてくれているのです。

 

「自分の気」が得意な季節はガツガツと外に向かって。

苦手な季節は、焦らず無理せず、足元を固める。

 

おすすめの「季節の気」の活用方法です。

「冬」の気をもっと詳しく知ると、「冬」の気の扱い方が見えてきます。

冬の気は、冷たくて、重くて重い気。下に向かって流れて下に貯まります。

そして、「腎」が一生懸命頑張ります。

「腎」の気は、生きるエネルギーの源です。とても大切。老化は、腎の気が枯渇すると、スピードを上げてしまいます。

「冬」を甘くみていると、春になった時に法令線が気になりはじめた!なんて事になってしまうかも…。

だから、しっかりと「応援」して、必要以上にエネルギーを使わないようにしなくてはいけません。

 

 

冬の養生のポイントは「滋養強壮」

そのために、まずは、冷やさない事。

冷え性対策を万全にして、「温活」をする。

次に、睡眠をしっかりとること。

疲れた時にも、早めに休む事が大切です。体を横にするだけでもちょっとした効果が期待できるそうです。

 

冷たく下に下がってしまった気を、体を温めて、血流を改善することで、血と気を一緒に流れる勢いをつけるのです。

そして、腎は睡眠を欲します。だから、しっかりと眠ると、腎が喜んで元気になります。

 

「冬眠」は無理としても

「プチ・冬眠タイム」を演出して楽しんでみると、「冬」の気を賢く活用できますよ。

 

お試しくださいね。