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「運」は「母」から「子」へと引き継がれていく:四柱推命

東洋占術の醍醐味は、気を使う方法が具体的にわかることかもしれません。
東洋思想では、「すべては気である」と考えます。
そして、その気の動きや状況を、その人にスポットを当て観るのが「占い」です。

気は5つに分類できるとされています。
5つの気は、お互い高め合いながら進んでいきます。
つまり「進化」していきます。
これが気の「流れ」です。

「進化」の過程は、「母」が「子」を育てる様だと考えます。

木気は火気を育て
火気は土気を育て
土気は金気を育て
金気は水気を育て
水気は木気を育てます。

育てられた気は、重量を増し勢いとなって、次の気に流れていきます。
木気から火気へ
火気から土気へ
土気から金気へ
金気から水気へ
水気から木気へ
その順番に気が流れています。

どこかの気を、とても大きくしたい時
この流れを意識するとスムーズに進みます。

と言うのも、大きくしたい気に、それを受け取る「器」が育っていなければ、かえってプレッシャーとなり、「器」が押しつぶされてしまうからです。

「器」を育ててくれるのは「母」
つまり、「母」となる気を整えることで、「子」は自然と大きくなり、立派な「器」を持つことができます。

運気を整える場合、「欲しい運」だけ取り入れるのではなく、「母」となる「運」も一緒に取り入れるのはそのためです。

何かを広く伝えてくれるのは「火気」の役割です。
そのために必要なのは「芽」を出すこと。
「木気」を使って、種の殻を破って、外に出なくてはいけません。

自信を持って物事に取り組めるのは「土気」が安定しているから。
そのためには、夢中になれるものがなければいけせん。
「火気」を使って、夢中になれるものについて熱く語るのです。

人とは違う個性的な自分があるのは「金気」が固く満ちているから。
そのためには、周囲の意見に惑わされない「軸」が必要です。
「土気」を使って、ぶれない自分の信念を積み上げなくては。

自分の話を他人が納得してくれるのは「水気」があたりに浸透するから。
そのためには、自分の考えを明確な言葉にしなくてはいけません。
「金気」を使って、キラッと光る自分のアイデアを伝えなくては。

壁を突破して新しいステージに昇るには「木気」が強くなくては。
そのためには、失うものがあると覚悟を決めなくてはいけません。
執着心で遮ってしまうと、流れる「水」が堰き止められてしまいます。
「水気」を使って、進み続ける。振り返らない。

「母」となる気は、背中を押してくれる役割があります。
それから、頼もしい後ろ盾にもなってくれます。
しかも、運気は「母」から「子」へと流れているので、後ろ盾を得た「子」は、進んでいくしかないですよね。

それから、もうひとつ。
自分が「子」から「母」となったら
「子」の背中を押して、後ろ盾になってあげると良いと思います。
いつまでも「母」が「子」を引き留めていては
運気は流れていかないからです。

自立して旅経っていく「子」の背中をみるのは寂しいけど
「運」は、そうして「進化」していくものだから。