誰しも皆んな導かれている:「水」の気
昨日は台風が近づいていたので、予定を早めに切り上げて帰宅しました。
私の住んでいる山口県は、台風が直撃することはあまりないのですが、それでも台風が九州地方や四国地方を通過する時には、雨降りの日が続いたり、風が強く吹くなど影響を受けます。
でも、昨日は、かなりギリギリのところを通過しました。
なので、ちょっとドキドキ・・・そわそわ・・・・。
気持ちが落ち着かなくて、気象ニュースをずっと眺めながら過ごしました。
夜中にずっと降りしきっていた雨も、朝にはすっかり止みました。
風も鎮まって、今日はお陰様で「通常営業」ができました。
皆様のお住まいの地域は、いかがだったでしょうか。
今年は、何かと「お天気」に振り回されっぱなしではありますが、何事もない事をお祈りしています。
台風が近づいてくると、気圧がぐるぐると渦を巻き始めるために、体調を崩してしまう方も多いのだとか。最近は、気象の変化を体が敏感に察知して、頭痛や倦怠感などの症状が現れる「気象病」に悩む方が増えてきていると聞きました。
気圧も「気」です。
字の通り、「圧」がある「気」なのだと思います。
だから、人に「圧」を加えてきて、それゆえに体調や気分が動かされてしまうのでしょう。
東洋思想では、「全体で起こっていることは人の中でも同じように起こっている」と考えます。
「運の良い人」は、「全体」を肌で感じていて、「全体」の中に身を委ね、「全体」と共鳴して、一人では決して出せない力を出すことができます。
気圧の変化を敏感に感じる人は、もしかしたら「運の良い人」と言えるのかもしれないと思ったりしています。
体調が悪くなるのは辛いけど、気圧と一体化しているということは、間違いなく「運気」とも一体化しているから。
どんな時にも、「良い感じ」で過ごせる調整方法を、たくさん見つけておきたいですね。
その方法は、体調だけでなく、自らの「運」をも整えてくれるんじゃないかと思います。
「整える」コツは、やはり「現状を知る」ことから始まります。
正確に知るために、とても大事なポイントがあります。
それは、「感情」を入れないこと。それは、ポジティブでもネガティブでも言えます。
ポジティブな感情の場合は、この現状がずっと続いて欲しいので、強い「期待」が入り込んでいます。「期待」を裏切るようなことは「排除」してしまいます。
ネガティブな感情は、不安を生み出します。不安に埋もれてしまわないために、直ぐに手に入り、「わかりやすい」ものを掴んでその場から脱出しようと考えます。簡単に手に入るものは、簡単なきっかけで不要になります。もしかしたら、後からジワジワと、想定外の影響を与えてくるかもしれません。
必要なものが、必要な時に手に入る、または、必要な時に出会うためには、「期待」や「不安」があっては、客観的に見る視点を塞いでしまう原因になってしまいますね。
『運命は志のあるものを導き、志無きものを引きずる』
これは、ローマ帝国の政治家であり、哲学者、詩人でもあるルキウス・アンナエウス・セネカの言葉です。
目標を持って進む人にとっては、「運命」は手を差し伸べてくれて
その反対に、惰性で進む人にとっては「運命」は、引き摺り下ろそうとする。
五行では、「志」は「水」です。
「水」の流れは、「大海原」に向かって流れていきます。
それは、どんな「水」であったとしても、最後は「大海原」にたどり着きます。
「水」の五臓は「腎」です。
東洋医学では、「腎」には両親からもらった命の素「先天の精」を貯蔵していると考えます。
つまり、生まれつき持っている「精」です。
「志」は、すでに持っているもので
だから、どんな形でも、いつも導かれている。
辿り着く場所は待っていてくれていて
どうやって進んでいくのかが、個人の意思に委ねられているのかもしれないですね。
やりたい事が見つからないとか、目標が決まらなくても、それは気付いていないだけかもしれません。
流れているから水が濁らない様に
とりあえず、できることをやっていれば
何とかなるのかもしれないなと感じています。