自分の足でたどり着いた「場所」に立つ:豊島和賀子「神仏 祈りの写真展」in Ube
豊島和賀子
「神仏 祈りの写真展」in Ube
岩国市在住の、豊島和賀子さんは、「あったかフォトグラファー」として活動をされている、人物写真を専門とする出張フリーカメラマンです。
家族写真だけでなく、プロフィール写真(ホームページ・ブログ・フェイスブック・婚活・遺影など)、セミナーや講座写真、着物撮影会など、幅広く撮影をされています。
また、ご自身の子育てから学ばれたことを、子育てママたちに伝える「子育てセミナー」もされています。
とても多彩で活動的な女性です。
間接照明からの光が、作品を照らします。
控えめな「和」の投げ入れのお花が、写真を引き立ています。
左端の写真に、すごく惹かれました。
蓮の花の上に立つ仏様の「足」。
「自分の居場所はここ。だから、ここをしっかりと、踏みしめて守る。もう動かない。」
しっかりと踏みしめた「足」は、そう言っているように感じました。
そう思えるのは、いろんな道を歩いて、いろんな「思い」を味わって、やっと言えること。
たどり着いた「自分の居場所」
ポストカードも販売されていました。
お気に入りの「蓮と足」(題名を忘れてしまいました・・・)のカードを購入しました。
「消しゴムハンコ」の職人さんのブースもありました。
黙々と作成中。
とにかく細かい!
消しゴムハンコの作品です。
線だけの世界なのに、立体を感じます。
一本一本の線が、まるで動いているような躍動感です。そして、優しいくて穏やか。
会場内では、ランチもいただけます。
会場で、ばったり会った知人、久しぶりの再会の知人、仕事関係の知人、初めましての方たちと、「ランチ会」となりました。
あったかいおにぎりは、「いい塩梅」の塩加減です。
とろとろの角煮は八角の香りは、暑さでお疲れ気味の胃に、優しく刺激を与えてくれます。
食後には、アイスコーヒーもいただいて、話も弾み、ここが展示会場であることを忘れてしまうほど、くつろぎました。
ふと見ると、ソファーに向かって、天窓からの太陽の光が、差し込んでいました。
窓から、一直線に差し込む光の筋を見ていると、「自分の居場所」ってこんな感じなのかなと思いました。
自分だけに、「光」が降り注ぎ、まるでそれは、「お疲れ様」と、言ってくれているようで、「全て」を労ってくれているように感じたのです。
誰にも邪魔されず、遠慮せずに、思いっきり手足を伸ばして、「光」を受け取れる場所。
自分の足で歩いて、たどり着いた「蓮の花」。
それは、大切にして守りたい「場所」です。
家族写真を手掛けるきっかけになったのは、長男の子育ての気づきからでした。
発達障害の長男は、成長がゆっくりなため、子育てから普通にできることのありがたさを感じ、なにげない日常にこそ幸せがあると実感。
でも「幸せ」はカタチで見ることができない。。。
その「幸せ」を形にして見せてあげたい。
「幸せ」に気付いてほしい。
その想いから、家族写真は「幸せに気づける写真」を目指して日々撮影しています。
「思い」は形にすることができると思っています。
そして、形にすると、人にも伝わっていきます。
そして、どんどんと広がって、「伝染」していきます。
会場は、和賀子さんの、あったかい「愛」でいっぱいでした。