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東洋思想的「運」と仲良く付き合う方法:「答え」は既にそこにある

東洋思想は、全てを「流れ」として考えます。

つまり、現象や時、空間は、全て移ろっていくと捉えています。

 

よって、基本的には、動くことが「吉」であり、そして、止まることは「凶」だと解釈をします。

そして、「流れ」を堰き止めようとするものを「忌」とし、「流れ」を促進するために応援をするものを「喜」とします。

 

なので、一般的に知られている「開運法」は、いかに「流れ」を加速していくかを考えて編み出されたものなのです。

 

 

例えば、玄関のたたきに、たくさんの靴を置きっぱなしにしていると、外から入ってくる気の流れは、たくさんの靴を避けて流れ込むことになります。

そうすると、そこで「無駄」な労力が必要となり、気の力が減ってしまいます。また、靴に邪魔されて、入ることが出来ない気もあります。

それから、靴の周囲には、流れの澱みができてしまうので、結果として、家の中に入り込む気は、力を削がれた状態で入ってくることになってしまうのです。

 

また、水回りをきれいにしておきましょうと言うのも同じです。

気の流れは、やってくる水(来水)と出ていく水(去水)に例えられるのですが、水回りが汚れていると、排水管が詰まってしまいますし、詰まっていなくても、汚れが邪魔になって、水がスムーズに流れなくなってしまいます。

そこで、水回りを清潔にすると、流れ出ていく水はサラサラ流れてくれるので、去水がスッキリと「不浄」と共に出ていってくれます。

 

 

なので、「断捨離」は「開運」する最も効果的な方法と言えますね。

 

このように、意味を知って行動すると、その行動そのものに気持ちがこもります。

丁寧に行いたくもなりますし、楽しくもなります。

 

 

気の流れは、力が強い場所に集まっていく特徴があると考えられています。なので、丁寧に行うと、そこに気が集まって、勢いが増していくのです。

そうすると、ますます効果が上がってくれること間違いなし。

 

 

だから、「こうすると、運気が上がるよ」と言われたままにするのではなく

「なぜ?」と一旦意味を考えてみましょう。

意味がわかると、応用もききます。

そうすると、自分なりの開運方法も編み出せます。

 

 

最も効果的な開運方法は、自分に合っているもの。

つまり、自分で考えた開運方法が、誰かに教えてもらった方法よりも、何倍も効果があるんですよ!

 

たくさん編み出していきましょうね。

 

 

それから、もう一つ。とても重要な考えがあります。

一人一人の「個人」は大いなる「流れ」の一部分であると考えるのです。

 

つまり、「個」は単体で存在していくのは不可能であり、常に「流れ」に翻弄されて動かされていくと捉えています。

 

例えば、流れる川を想像してみてください。

この場合の「個」は「水滴」です。

川の中の「水滴」は、たった一粒で存在はできません。常に川の一員として、川の中で存在しています。

つまり、「個」は「グループ」(系)の一員としてしか存在できないというわけです。

 

存在している「グループ」に適応した「個」は、非常に居心地が良く、その中に存在できます。しかも、「グループ」からの恩恵を授かることが可能です。

この状況を、「個」は「吉」であると認識をします。

 

でも、適応できない場合は、大変です。居心地が悪いだけでなく、「グループ」からの圧力(攻撃)を受けることになります。

このような状況は、疲弊するし、自分の力も発揮できないし、潰されてしまうかもしれません。

よって「凶」として「個」は認識をします。

 

 

いかに「グループ」の一員として、最適な「立ち位置」を確保するかが、重要となるのです。

 

つまり、「吉」なのか「凶」なのかは、自分がどの場所に立つのが適しているのかを自分で認識していないと、 決められないのです。

また、現在「運が最悪」だと落ち込んで諦めるのは間違いで、「場所」を変えれば良いだけのことなのです。

 

 

「流れ」には3つの「状況」があると考えられています。

 

まずは、「始まり」の状況。

まさに生まれた瞬間から、どんどん大きくなっていく「右肩上がり」の状況です。

これを「生」と言います。

特徴としては

起点 始まり 原因 はしり

水の流れが向かってくる(来水)

勢いがある これから上昇していく

 一番最初の流れです。

 

次は、流れが極まった状況です。

これを「旺」と言います。

山の頂上だと思ってくださいね。

特徴としては

最も勢いが盛ん 極まっている 流れそのもの

プロセス さかり 頂点 結果が出る

これから下降に転じていく 向かう方向が変わる

 

 

 最後は流れの終点です。

これを「墓」と言います。

人生が終わって、お墓に入ると思ってください。

特徴としては

終点 到着地点 ルーツ 名残り

水が外に向かって流れ去る(去水)

結果が出る 集結する 安定 停滞

動きを止める

 

 

3つの流れがスムーズであるのが「吉」となります。

 

「個」の気が最も旺盛になる状態は、「旺」が軸となり、「生」と「墓」の両者のバランスが取れている場合になります。

 

これは東洋的には、「天・人・地」としても例えられています。

 

「天」が「生」

「人」が「旺」

「地」が「墓」

 

「天」からもらったチャンスを、「人」が最大限に使うと、「地」が素晴らしくなる。

 

「人」に向かって「天」から授かる運を、「来水」、そして、「人」が「地」に向かって注ぐ運を「去水」と解釈をします。

 

気の流れは、「来水」→「人」→「去水」→「来水」→「人」→「去水」・・・・と永遠に流れ続けています。

 

と言うことは、「幸せ」を授かったら、周囲の皆んなに「幸せ」のプレゼントをすると、巡り巡って、自分の元に、「来水」として戻ってくることになりますね。

 

 

 

この3つの「流れ」は、実は単体で存在しているのではなく、全て同時に存在していると考えられています。

 

ちょっとわかりにくいかもしれませんが

「天」と「人」と「地」が同時に存在している、つまり、「空」と「人」と「地面」が同時に存在して、一つの「景色」を構成している、と考えられているのです。

 

よって、「生」の中に「墓」の象徴があり、「墓」の中には「旺」の象徴があります。つまり、なのか疑問が生じたら、その「問いかけ」の中には、「答え」の象徴があると解釈をします。

 

この事は、松任谷由実さんの「やさしさに包まれたなら」で見事に歌い上げられていますよね。

 

『やさしさに包まれたなら 目にうつる全てのことは メッセージ』

 

 

 

「命式」や「暦」の中に「問いかけ」の「答え」を見つけるのが「占い」です。

「やさしい」気持ちで「命式」や「暦」と向き合うと、きっと素敵なメッセージを掘り起こすことができると思っています。