最後に結果を出す人は、走り続けている人ではありません:ストレッサーとの向き合い方:「ピンチはチャンス」の落とし穴:「成功者」は陰陽のバランスを意識する
人は常にストレスを受けています。
ストレスがあるから、それを除こうと頑張ったり、打ち破ろうをするエネルギーがあるから「進歩」していけるので、ストレスは大切な糧です。大切な糧となるストレスのことを「ストレッサー」と言います。
ただし、大抵のストレッサーは、ある日突然、想定外の方向から、やってくるものなの。だから、リスクと違って、「来てから」対応するしかありません。
人の突然のストレッサーに対しての反応も、「進化」のサイクルがあります。
まず、最初に感じるのは、「拒否反応」
これは夢? きっと悪い夢に違いない。
そんな風に、拒絶する為、思考がフリーズします。
それから2〜3日たったころ、むくむくと気持ちが動き始めます。
ストレッサーに立ち向かおうとし始めます。
この状態は3ヶ月くらいは続いていき、どんどんアドレナリンが放出していきます。
問題解決に向けて、あれこれ動く時です。
山に登っていく過程です。
例えば、そのストレッサーと自分の力が対等である場合、または、ストレッサーが、ある程度コントロール可能である場合は、3ヶ月たった頃には、ある程度の「先」が見えていて、状況も変化しているころ。
なので、それから、だんだんと下り坂となり、「まとめる」時期になります。
もしもこの状態が、上手くまとめられず、さらに高い山に登らなくてはいけない場合は、いったん荷物を置いてみるとか、休憩してみるとか、「方向」を変える必要があります。
なぜなら、登り続けていては、心身ともに疲弊してしまうからです。
もしも2月ごろから、非常に頑張っているとしたら
来月あたりには、少し「遊ぶ」時間をとって、何も考えない時間を過ごしてみると良いですね。
外に遊びに行けなかったら、思いっきり現実離れした映画をみるとか、「異空間」に身を置いてみるのがおすすめです。
どんな時にも前向きで、何が起こっても「大丈夫」と言って、進み続ける人は、本当に強い人だと思うし、私も、そうあれたら良いなと感じています。
ただ、何事もバランスが大事。
たまには「真逆」を意識して、あえて「真逆」をやってみると、バランスがとれます。
バランスを取るのが、なぜ必要なのかというと、それは、「3ヶ月後」の自分が違ってくるからです。
あまりにも偏りすぎていると、どんどん自分が「固まって」いき、視野が狭くなっていき、許せないことが増えてしまいます。
それは、自らの行動パターンがストレッサーをも育てていく状態。
制御不能のストレッサーとは、全てでなくても良いけど、「共有」する部分を見つけた方が、「共有部分」を利用できます。
敵を、賢く上手に、ちょっとしたたかに、利用するには、「遊び心」が必要なのです。
「遊び心」は、「隙間」から生まれます。
ベクトルの二つの方向の間に「隙間」が生じるから
だから、「真逆」も立派な作戦です。
ストレッサーとの向き合い方は、その人の言動や行動に現れます。
「できる人」は
・問題に向き合い、それを解決するタイプ
・受け止め方を変えて、仕切り直して進むタイプ
この二つです。
・問題に向き合うタイプ
ストレッサーを冷静に観察し、リスク分析が得意です。
着実に、一歩づつ、解決に導く行動をとります。
なのでどちらかというと「ネガティブ」で、また「慎重」でもあります。
ただし、全ての問題が解決できるわけでなく、解決できない時には、「自分の能力がないから・・・」と落ち込む。
そんな時の「真逆」は「逃避行」
ストレッサーはそもその自分のせいでやって来たわけでなく、勝手に向こうから、断りもなしにやって来た、とても「失礼」な人の様なもの。
時々、携帯の電源を切って「非日常」を味わってみる。
そうすると、狭くなった視野が動いて、「隙間」が生まれます。
・受け止め方を変えるタイプ
ピンチはチャンスだと言える人。
様々な方向から、問題と向き合って、人が驚く様な解決策を導き出すことができます。
なので、「新規立ち上げ」は得意分野かもしれません。
ただし、常に新しい方向性に向かっている為、他の人たちがついて行けなくなる・・・。だから「孤独」な戦いをいつもしています。
そな時の「真逆」は「救助要請」
ついて来れない人も、新しい事には興味津々です。だから、「小分け」にやる事を指示してくれたら、「楽しそう」と一緒に走り続けることができなくても、時々寄り添ってくれます。
これ、お願いできるかな?と頼んでみる。
やる事を「分散」してみる。
そうすると、広すぎる視野が狭まって、「今」必要なことに集中できます。
やはり「最終決断」は自分一人でする。
それは、いろいろな人が集まると、いろいろな意見があって、それを全部満たす条件は、結局ないからです。
「決断」はポジティブにする。
でも、ポジティブだけで進んでいると、偏りすぎて、固まってしまい、柔軟性がなくなります。
過度なポジティブは、ちょっと危険。
嫌なことは嫌
嫌いなことは嫌い
出来ないことは出来ない
と、我がままの自分も許してあげて。
「我がままな自分」を諭してくれる「もうひとりの自分」が立派に成長していきます。
何事もほどほどに。
最高の「結果」を出すには、しなやかな陰陽のバランスがポイントです。