変身するお茶・「バタフライピー」:秋は「金」の気:秋の夜長には香りを楽しみましょう
爽やかな風は、人を行動的にするのかもしれない。
大家さんの純子さんが、急に思い立って、ハーブ園に行ってきたらしい。
市内から車で1時間弱くらいのことろに、湖のほとりに「アクトヴィレッジ おの」があって、そこには、たくさんのハーブが、有志の方々の愛情をたっぷり受けて育っています。
そんなハーブたちを抱えて、純子さんが帰ってきた。
「バタフライピー」ってご存知ですか?
美しいお茶として、最近とても人気があるそうです。
これが、その、「バタフライピー」のお茶になる前の花です。
とても鮮やかな青い色の花ですよね。
お茶にするためには、これを天日で干して乾燥させます。
こんなにカラカラに乾燥しました。
でも、鮮やかな青色はそのまま残っています。
お湯を注いで、待っていると、こんなに綺麗な青いお茶が出来上がります。
本当は、もう少し、濃く出るまで待った方が良いらしい・・・でも、待てなかった。。。
タイの女性が普段からよく飲んでいるそうです。
眼精疲労に良いと言われているそうです。
さっぱりとして、香りはほとんど感じません。
微かに酸味があり、温かくても冷たくてもどちらでも美味しくいただけます。
なんと、この「バタフライピーのお茶」は、変身するんですよ!
レモン果汁を入れると、これまた美しいパープルになります。
で、レモンがなく、お店の前にある柚子をとってきて、ギュッと絞って入れてみました。
柚子果汁でも、しっかりと変身しました。
柚子を絞って入れる方が、酸味がキリッと味をしめてくれるので、私は好きです。
蜂蜜を入れて甘くしてもおすすめです。
ブルーとパープルの二つの色を楽しめる、楽しくて綺麗になれるお茶ですね。
ハーブの収穫の時期は、春と秋です。
春のハーブは、冬を乗り越え生まれてきたばかりの、初々しい香りがします。
一方で、秋のハーブは、暑い夏を乗り越えて、鍛えられているので、とても力強い香りがします。
同じハーブでも、秋に収穫したものの方が、葉が固く、しっかりとしています。
秋は「金」の気で、「金」とは収束の気です。
外向きではなく、内向きに、中身を充実しながら、一つの「形」を作っていくのが、収束の気です。
そして、次は、冬に向かいます。
冬は「水」の気です。
「水」は、全てを流して均していきます。
それは、外向きではなく、内向きでもありません。
外と内が一つになって、それが「終わり」の形です。
秋はなんとなく、物悲しくなるのは、次に、冬の「終わり」がやってくるからかもしれません。
でも、「終わり」とは、全てが一つになった景色です。
「形」あるものは、壊れて失くなってしまうけど、「形」さえも失ってしまったとしても、「形」のないものは、「形」が壊れないから、いつまでも残っていきます。
だから、出来るだけたくさんの「体験」をして、出来るだけたくさんの「思い」を味わうと、きっと、たくさんの「思い出」が残っていき、それは、ずっと失うことはない。
「水」の気は、「木」の気に向かって進みます。
たくさんの「思い出」は、たくさんの「木」の芽を出してくれると思うのです。
試練を乗り越えた、「金」のハーブたちは、きっと、力強い「思い出」のためのエネルギーを「水」の気に注いでくれる。
なので、秋の夜長に、香りの良いハーブティーを楽しみたいですね。