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変わりたくない「わたし」と変わりたい「わたし」:なぜ自ら動く事でしか物事を変える事ができないのか:「成功」する人の行動パターン

「やりたい事があるけど、でも、仕事が忙しくできない」

「やってみないって誘われたんだけど、できるかどうか自信がない」

「もういい歳だから、若い人にはかなわない」

 

でも、それでも、心の何処かに「やってみたいな」「だって、ずっとやりたいって思ってたから」「でも、失敗したら恥ずかしい」

そんな気持ちが拭えきれず・・・

 

そんな時に頼りたくなるのが「占い」です。

 

お客様には喜んでいただきたいし、できれば勇気を持って踏み出してもらいたい。でも気休めやお世辞は言えません。

なぜなら、私は「鑑定士」として仕事をしていて、「鑑定」は気休めやお世辞を言うのが「目的」ではありません。

望む結果を自らの手で掴んでいただくために、ご本人の「タイプ」と「暦」の流れを読み解いて、最も適切な方法で、適切な時期に、動く「覚悟」を決めてもらえるように背中を押すのが仕事です。

 

それには、まず、「自ら」動く決意をしていただかない限り、無責任に背中を押すことはできないのです。

 

だから、こんな感じのやりとりが続く時には

「とりあえず、現状維持ですね」

と、お話をさせてもらっています。

 

たとえ運気が「最高に良い」時だったとしても、逆に「最高に悪い」時だったとしても、どちらも結果は同じです。

 

運気はあくまでも「流れ」です。

だから「お膳立て」はしてくれません。

 

 

なぜ、私が「現状維持で」と言っているのか。

 

それは、お客様自信が、本音の部分で「現状維持」つまり、「変わりたくない」気持ちを持っているからです。

 

変わりたくない気持ちになるのには、理由があります。

それは、変わらなくてもなんとかやっていけていて、満足はしているとは言えないまでも、それを失うのが怖いから。失ってしまったら、また一から頑張って、挑戦をしなくてはいけなくなるから。

不満を抱えている自分と、挑戦して傷つく自分とを比較した時に、不満を抱えている方が「安心」していられるからです。

 

でも、それは決して悪いことではありません。

不満を抱えながらも、それでも日々過ごすことも、結構大変なことです。それが出来ている自分が誇らしく、正しく、「自分らしい」と思っているから。

 

今までの自分が正しい

今までの自分の考えは間違っていない

今までの自分は頑張ってきた

変わるってことは、それを「否定」することでもあり、だから、どうしても、「変わりたくない」と感じてしまいます。

 

だから、一生懸命、守り抜いてきた人は、「変わりたくない人」です。それは、本当に素敵なことだし、「否定」をする必要はないと思います。

 

心理学的には、こんな状態を、「確証バイアス」に縛られていると判断します。確証バイアスとは、偏見のことです。

自分に対して偏見の目で見ている時には

「私ってこんな人だから」

と、そんな口癖が繰り返し会話の中に登場します。

その口癖を、自分で何度も何度も聞くために、どんどん「こんな人」の呪縛に囚われて、視野が狭くなります。

 

視野が狭くなると、「こんな人情報」ばかり集め始め、「だからできない」「やっぱりできない」「絶対できない」と、「出来ない理由」を探すスペシャリストになっていき、どんな事があっても「出来ない」結論を出してしまいます。

 

だから、運気が「良い」とか「悪い」とかは、全く関係のない次元の問題なのです。

 

でも、逆に考えると、「現状維持」のスペシャリストでもあるのです。

 

 

「暦」は移ろい行くもので、物事には「現状維持」はありません。

だから、どんな人でも変わって欲しいと思うし、特にやりたい事が心の中に芽生えているんだったら、なんとかそれが出来るようになっていただけたらなと思っています。

 

変わりたいけど変われない

 

そんな時のとっておきの方法があります。

 

 

それは視野を変える事。

偏ってしまった視野を、大きくするのか、広くするのか、高くするのか、ベクトルの向きを変えてみる。そうすると見えなかった「景色」が広がって、新しい発見が見えてきます。

 

心理学的に、視野を広げて俯瞰することを、「メタ認知」と言います。

「メタ」とは、「高次の」という意味があり、つまり「認知していることを高い視点で認知する」ことです。

かのソクラテスが「無知の知」と提唱していたように、知らないことがなんなのか、自らの頭を使って、あらためて知らない理由を分析してみる。それは、「もう一人」の自分との対話をすることです。

 

 

頭の中の思考を整理するためには、「書き出す」事がおすすめです。

文字にする事で、まず、明確に外に出し、それを俯瞰して観察する事ができます。

 

やりたいことは何か

なぜできないのか

 

それを思い付く限りたくさん、思いっきり書き出します。

重複しても構いません。重複する事柄が、実は、自分にとっての「壁」となっているのです。だからそれを知るためにも、なんでもかんでも全て書いてみます。

 

そこから「もう一人」の自分を登場させます。

 

なぜできないと思うのか

どうしてしないのか

なぜしないのか

 

それを考えて、書き出します。できれば違う色のペンで書いた方が分析をしやすいので、これは「赤ペン」で書きましょう。

 

ひとしきり書いたら、最初に書いた「キーワード」と、赤ペンで書いた「キーワード」を比較します。

 

比較検討してみると、「変わらないリスク」と「変わるリスク」が見えてきます。

その二つの「リスク」を比較検討してみると、今動く時期なのか、そうではないのかに気がつきます。

 

「リスク」を負う「覚悟」なくして、挑戦はしない方がいいと思っています。新しいことを始めることは、何かを手放さなくてはできないからです。それは時間だったり、立場だったり、人間関係、安定した収入など。

二つの「リスク」を比較検討して、それでも「やってみたい」と感じたら、それは、絶好のタイミングです。どんな運気でも、全ての「気」が味方をしてくれます。あとは「具体的なやり方」をしっかりと決めてから、それから、自らの「偏見」を、内側から破り捨てると、新しい「偏見」が出来上がります。つまり、それが「できそう」「出来るはず」「やってみよう」と、根拠のない自信がふつふつと湧いてきます。

今までの「思いこみループ」からの脱出です。

 

 

自分の「視点」が変わると、新しい世界が広がります。新しい世界の中で見ると、今までの「視点」ではないので、新たな「方向」と、新たな「思い」が広がります。

そして、自分で決めて自分で動く。

たとえ、目の前のことを一つづつこなしているように感じても、小さな小さな一つは、わずかな方向転換の積み重ねになって、気がつくと、それは大きな方向転換になっています。

 

「思いこみループ」から脱出したお客様の背中を押す瞬間が、私が一番好きな瞬間です。

だから、これでもか!というくらい、思いっきり、力一杯、ドンっと背中を押すのです。

 

 

「家を破る鼠(ねずみ)は家から出る」

 

これは、家、国家などを破壊させるものは、外部からではなく内部から出るという意味のことわざです。

 

鼠(ねずみ)は、十二支の「気」でいうと、一番最初に登場する「水」をたっぷり抱えた「気」です。

 

「水」は全てのものを流し去り、その力は容赦無く、「今まで」を遠くに連れ去ってしまいます。

でも、「水」は、次に巡り「木」にとって、エネルギーを注ぎ込んでくれます。

新しい芽のために、今までを流し去る。

それは、決して今までを「否定」するのでなく、物事は始まって終わる、そのサイクルをたどっているだけのことです。

 

「外」からの攻撃に対しては、人は「守り」に入るために、壁がどんどん高く、固く、頑丈になっていきます。

攻撃が強いほど、守りも強くなっていくのです。

 

 

だから、「内側」から攻める方が、案外やってみると簡単かもしれません。

 

「変わりたいわたし」と「変わりたくないわたし」が、いつも仲良く手を繋いで、しっかりと向きあっていれば、きっと、いろんな「敵」がやってきても、うまく交わす事ができるはずです。