十干支別「5月」の運気:5月5日から「月干支」が「癸」になります:「恵の雨」が降り注ぎます
5月5日から、月干支が「癸」に切り替わります。
「癸」は、「水」の「陰」
「木火土金水」の順に巡る五行のサイクルで、一番最後にやってくる干支です。
「癸」は「雨」
ぱらぱらと、とめどなく降る雨の景色です。
雨粒が小さくなれば、それは霧となり、気温が上がれば靄となります。
霧は場所によって濃くなりますが、境界線がないために、「ここから濃くなる」と決められません。
また、掴むこともできず、「実体」を捉えるのが困難です。
そのために、日干支が「癸」の人は、「捉えどころのないミステリアスな人」や、「流されやすい人」と解釈をされます。
命式の解釈についても、周囲の五行の影響を受けやすいために、「癸」がかき消されている場合もあります。なので、解釈が非常に難しいのです。
「癸」の人の口癖は、「そんなつもりではなかった・・・」
これは悪意ではなく、本当にそう心から思っていて、周囲から誤解を受けやすいこともあり、上手くいかないのも、それがネガティブに出た場合です。
十干支の中でも、一番力が弱いと考えられています。
それは、霧のように消えてしまうから。
水に流れてしまうから。流されていくから。
ただし、弱いからこそ、強いのです。
形がなく、捉え所がないから、周囲に染まれます。
「なんとなく流れにのっていて、なんとなく上手くいく」
それが「癸」の特徴です。
「癸」は「恵の雨」です。
雨が降った後は、大地から新しい芽が芽吹きます。
6月には「甲」がやって来て、きっと新しい芽が元気に顔を出すことでしょう。
そんな「恵の雨」の授かり方を、十干支別に書いてみますね。
<甲>
甲は木の陽です。
大きな木に、雨が降り注ぎます。
木は、根から水を吸って、どんどん大きくなっていきます。
両手を広げて授かること。だから、自分からはガツガツ行かないこと。
周囲からのサポートを受けて、環境に委ねましょう。
<乙>
乙は木の陰です。
蔓草に、雨が降り注ぎます。
蔓草は、根から水を吸って、どんどん蔓を伸ばします。
あまりにも蔓が伸びると、絡まってしまいます。
ちょっと優柔不断になってしまうかもしれません。だから、あまり考えすぎないこと。
時の流れに委ねましょう。決まらないことは決めないこと。
<丙>
丙は火の陽です。
輝く太陽に雨が降ります。
せっかくの輝きが、曇ってしまいます。
でも、太陽は雨の影響を直接は受けません。だから、雲の切れ間から、いつも通りの光を放つことができます。
そして、雲の切れ間から差し込む光は、どれほど美しいことか。
だから諦めずに、活路を探しましょう。
<丁>
丁は火の陰です。
暗闇を照らす灯火に、雨がパラパラ落ちてきます。
もしも炎の勢いが弱かったら、雨にかき消されてしまう。
そうなっては大変だから、灯火は消されない様に頑張ります。
反抗する気持ちが強くなりすぎないよう気をつけて。
情熱の炎が消えないように、水の攻撃から耐えます。
そうすることで、火は、誰にも消すことができない強い火となっていきます。
<戊>
戊は土の陽です。
聳え立つ山に雨が降り注ぎます。
カラカラに乾いて固くなった山に、水が染み込むと、山肌は潤い、そして、木々や動物たちも喜びます。そして、山は豊かになるのです。
希望が「利他」の場合、希望が形になるチャンスがやってきます。
チャンスを掴む行動力を発揮しましょう。
<己>
己は土の陰です。
広大な大地に雨が降り注ぎます。
土の中に眠っていた種は、水をもらって、いよいよ発芽の時期を迎えることができました。これから、多くの芽が出ます。
全ての種から芽を出そうとすると、土の養分がいずれ足りなくなってしまうかもしれません。
頑張れる月ですが、ほどほどに。
<庚>
庚は金の陽です。
鋭い刃物に雨がかかります。
すっぱり切りたいけど、流石の雨は切れません。しかも雨に当たるのもほどほどにしないと、刃が錆び付いてしまいます。
思い通りに行かなくてイライラしがちです。焦ると「空」を切るような無駄な動きが多くなります。地に足がつかないと、思わず転んでしまうかもしれません。
忙しい時こそ、ゆっくりと歩きましょう。
<辛>
辛は金の陰です。
宝石に雨がかかります。
せっかくの宝石の輝きが、濡れてしまうと曇ってしまいます。
だから、なんとなくやる気も曇りがちに。
どうせ私なんて・・・・と、つい感じてしまうかも。
楽しいことで、気分をスッと明るく切り替えましょう。
<壬>
壬は水の陽です。
川が水源を確保して、ますます流れの勢いが増します。
川は、水源が枯れてしまうのをいつも恐れているのです。でも、雨が降るから安心して流れることができます。
いつになく強気になります。なので大きな決断や、新しいことに挑戦できます。
ただし、あまりにも強気で行くと、川の流れが速すぎて、大切なものを流してしまうかもしれません。
短気は損気です。
<癸>
癸は水の陰です。
雨降りの日に、霧がかかります。
雨には変化はありません。
穏やかな雨に、穏やかな霧が出る。しっとりとした景色です。
見通しは悪いので、ゆっくりマイペースに歩いていく。
晴れた日よりは、邪魔者は来ないから、自分のペースで進めます。
今後の計画を、実行に移すのは良い時期です。
小さな一歩を踏み出す。
「日干支」の場合は、プライベートや近しい人との関係に
「月干支」の場合は、仕事やプライベートではない人間関係に
それぞれ参考にしてみてくださいね。