五行の「パワーバランス」を考える:四柱推命的「状況確認」
五つの気は、お互いに影響を与えながら、受けながら存在しています。
なので、何かの気が「無」になることはないと考えます。
勢いを増していく気もあれば、抑えられて潰されそうな気もあります。
一つの気を「基準」とした場合の、それぞれ五行の状況を考えると、全体像が見えてきます。これを「五行旺生」と言います。
状況は五つのパターンがあります。
「旺」:真っ盛り。欠けのない満月の様子
「相」:これから盛りに向かう様子
「死」:能力を発揮する力が滅びている様子
「囚」:気力はあるが自由には動けない様子
「休」:盛りを過ぎて降っていく様子
「旺」は盛りなので、最も勢いが強いです。なので、気が持っている特徴が表に出ます。
「相」はこれから「旺」になっていきます。なので、気が持っている特徴は時と共に強くなります。
「死」はとても強い「旺」の気から抑えられています。なので、気の特徴も抑え付けられて、なかなか出ていく事ができません。
「囚」は「旺」を抑えつけようと頑張ります。でも、強すぎる「旺」と対峙するために、疲れてしまいます。なので、やる気はあっても思い通りには動けない。
「休」は「旺」を過ぎ「引退」した状態です。穏やかに安定するので動きません。ただし「旺」に対しては力を注ぎ込みます。
例えば、「木」を「基準」とした場合は
「旺」:「木」
「相」:「火」
「死」:「土」
「囚」:「金」
「休」:「水」
このようになります。
具体的にどのような状況となるのか、「木」の季節である「春」について考えてみますね。
・木々は枝葉を精一杯に広げる(旺・木)
・気温が暖かくなり心もワクワク弾んでくる(相・火)
・新年度が始まって「今まで」が通用しなくなる(死・土)
・新しい環境に慣れるまで慎重になりがち(囚・金)
・今まで培った「知恵」が役に立つ(休・水)
「基準」となる五行を明確にすると、全体像が見えて「傾向」と「対策」がわかりやすくなりますね。
森羅万象は気。
何事も五行に分類できると東洋思想では考えます。
全ての気は常に揃ってはいるのですが、その力量には違いがあり、「パワーバランス」は変化します。
物事がうまくいかないなと感じているならば、もしかしたら「五行旺生」の分類が適切ではないのかもしれないですね。