下半期に向けてベクトルの向きを変えていきましょう:「火」から「土」へ移行する「10日間」の過ごし方
毎日暑い日が続いていますが、実は、月の干支も6月と7月は「熱々」なんです。
気を示す干支は、十干と十二支の二つがあります。
ざっくり言うと、十干は「外側」の気で、十二支が「内側」の気。
この二つがワンセットになり、一つずつ移動していきます。
月の運気は、一ヶ月毎に進むので、一年12ヶ月なので、何月にどの十二支がめぐるのかは決まっています。ずれることはありません。
それとは異なり、十干については、12ヶ月を10個で回していくので、一年ごとに2個ずつづれていきます。
「熱い」運気は「火」です。
十二支は、5月が「巳」6月が「午」7月が「未」です。
その中でも最も旺盛な「火」は「午」
燃え盛る「火」であり、十二支の中でも最も「陽」の要素が強いと考えられています。
それから、6月の十干は「丙」7月は「丁」
「丙」は「火」の「陽」
「丁」は「火」の「陰」
五行は木・火・土・金・水の五つがありますが、最も「陽」の要素が強いのが「火」です。なので、「丙」は「陽」の極みであり、他の十干の影響を受けにくいと考えられています。
と言うことは、6月「丙午」は熱々過ぎて・・・・となりますよね。
干支は60個ありますが、その中でも旺盛な強い干支と言われているんです。
では、7月の「丁未」はどうなのかというと、やはり「火」のグループ同士の組み合わせなので、熱いですね。
「未」は単体では「土」に属していますが、夏から秋に移ろっていく「景色」を示しています。なので、周囲の熱の影響を、そのまままともに受けて、熱がいつまでも残ることになります。
気の「景色」は細切れではなく「流れ」なので、前後にくる干支によっても影響を受けます。なので、あまりにも旺盛な熱を持った気は、しつこく翌月にも残ったと考えることができます。
地熱がいつまでも残った感じですね。
気は毎月変わるだけではなくて、一年毎に変わる巡りもあります。
今年は「壬寅」
「壬」は旺盛な「水」で、十干の中で最も「陰」の要素が強いと考えられています。
なので、「丙」と「壬」は、陰陽が最も激しくぶつかり合ったとも言えます。
旺盛な「火」と「水」がぶつかり合う「景色」を、四柱推命では「水火激冲」と呼び、どちらかというと悪い象意であると考えます。「混乱する」「収集不可能になる」など、制御不能であると捉えるのです。
ただし、極まりすぎると反転するように、制御不能になるからこそ問題が露呈するとも言えますね。
運気が悪いから、必ず病気になるわけではありませんが、私の周囲では先月あたり、体調を崩す人が多かったんです。でも、それは、「もともと悪かった」体調を、無理し過ぎて爆発した・・・みたいな感じ。体調を崩した人は、みんなもれなく「忙しい」人ばかり。やり過ぎが極まって、ついに「ストップ」がかかったみたいな感じでした。
もう、皆さん回復されて、さっそく「熱く」お過ごしですが。笑
この熱さが抜けるのはもう少し先の8月7日ではありますが、そろそろ、静まっていく時期に入りました。
毎日変わる気は、日々の「お天気」のように捉えます。
そして、10日毎に「お天気」の雰囲気が変わります。
8月29日の十干は「癸」で、これは十干の最後にくるもの。
そして、30日は十干のスタートである「甲」がやってきます。
なので、明日からの「10日間」は、クールダウンに向かう雰囲気になっていくんです。
これまでの熱い2ヶ月を振り返って、次に向けてベクトルの向きを徐々に調整していく。そんな「10日」にすると良い感じに流れにのれると思います!
8月は「戊申」が巡ります。
「戊」は「土」の「陽」
「申」は「金」の「陽」
「陽」は、外向きに動いていく感じで、外側の「景色」に変化を起こしていこうとします。
例えば、荷物を右から左に動かす、みたいな感じですね。
なので、行動を起こすことで、「現実」を直接的に変えていきやすい。
大河の「壬」の流れを、「戊」は堤防となってコントロールする役割を果たせます。
十二支の「寅」は、勢いよく芽吹く木の芽のようですが、「申」は不要なものを切り倒そうとしていきます。
これらの組み合わせからも、8月は「きちんとやる」のが良さそう。
約束を守る、計画を進める、形を作る、などなど。
目に見える「成果」につながっていくんじゃないかと思いますよ。
年末に向けて、気の流れは、冷たく重たく固まる「雰囲気」に向かっていきます。
しっかりと、地に足をつけ、冷静に、黙々と、着実に、できることを丁寧に、精一杯取り組む。
こんな感じで進んでいくと、来年暦が次に進む時、立派な木が芽を出すはず。
10日かけて、良い感じに「火」を鎮めていきましょうね!