過去ブログ

丁寧に丁寧に。その先に「笑顔」があります:cafe「BACK YARD」

「手描き傘のリプル」代表・デザイナーの福光美保さんは、最近では、傘だけでなく、ご要望に応じて様々なものに、お客様ご希望の「絵」をデザインして描かれます。

 

「今回は、なんと、お店の壁に描くことになったの!」

と聞いてから、半年。

 

 

彼女の作品や絵画は、たくさん見せてもらっていましたが、脚立に登って描くと聞いたので

「えー!壁ですか!? 腰痛めないでくださいね」

楽しみ半分、心配半分。

 

 

 

脚立の一番上に上ると怖いので、二段目に登り、一番上の段に足を預けて体重をかけ、体勢を安定させながら描いたそうです。

首が痛くなったり、背中や腕が筋肉痛になったり。

 

首が痛くなって回らなくなったり、腕が筋肉痛で上がらなくなったり、体重を支えていた足が真っ青になったり・・・・

 

寒い中奮闘されました。

 

 

 

そして、完成した「赤い風船」

 

 

オーナーの龍男さん

帽子で隠れているけど、髪が金髪モフモフです。

 

 

真剣に、集中して

丁寧に、丁寧に。

ラテアート作成中

 

 

それをガン見する友人たちの図

手前が美保さん。

奥は國吉磨寿美さん。

磨寿美さんは、書家でありシンガーであり、アナウンサーであり、一閑張り作家でもあり、「文字工房 磨墨屋」代表でもあります。

彼女に作ってもらった「欲張りなカゴ」は、こちらの記事で紹介しています。

 

緊張の龍男さん。笑。

 

 

緊張の中完成したラテアート

 

コーヒーが「すごくコーヒー」で

ミルクが「そのまんまミルク」

 

濃厚ラテは、お砂糖は一切不要。ミルクの甘さだけで十分。

 

 

 

夜は、美味しいビールやお酒が飲めます。

茶筅はカクテルを作る時に使うそうです。

 

 

チャップリンの「笑顔」につられて笑顔になれる。

 

 

磨寿美さんは、長年の書道の経験から、その人が書いた「文字」で、「今のその人」を知る事ができます。

その経験をもとに、文字を書く時、どこを「改善」したら、目指す方向にベクトルを向ける事ができるのかも、アドバイスしてくれます。

 

アドバイスを受ける龍男さん。

かなり「良い文字」だそうで、大きな「はなまる」、しかも「葉っぱ」付き。

 

 

 

今回のお店は

下関市清水鞍馬2丁目にある

コーヒー/カクテル 「BACK YARD」

 

ごちそうさまでした。

 

 

傘に絵を描く時、一度筆を付けたところに、上から修正しようと再度筆を走らせると、裏から見た時、修正の箇所がボコっとなって不格好になってしまうそうです。また、筆の動きを止めてしまっても、そこにギザっとした後が出来、それもまた不格好になります。

なので、一筆に気持ちを込めて、集中して、途中でためらう事なく、一気に、筆を走らせて、絵を完成させるそうです。

 

丁寧に、丁寧に。ありったけの丁寧を一筆に込めて。

そうする事で、アートが完成します。

 

丁寧に、丁寧に描かれた美保さんの「絵」は、とっても優しく、でも、時々厳しく背中を押してくれたり、元気を感じたり。とても「感じの良い」絵です。

 

 

文字もまた同じだそうで、最初にグッと気持ちを込めて、跳ねることろはしっかり跳ねる。止めるはしっかり止める。くっつけることろはきっちりと付けて、離すことろは自信を持って離す。

 

丁寧に、丁寧に。ありったけの丁寧を文字の線に込めて。

特に、自分の名前を書くときは、丁寧に書く。

それは自分を丁寧に、大切に思う事の現れです。

 

文字に向き合って、意識して、丁寧に書いてみると、不思議な事が起こります。それは、今まで悩んでいた事が大したことではなかったことに気付いたり、今まで執着していた事が、他にも選択肢があったことに気付いたり。

なんだか「良い感じ」になっていくそうです。

 

 

「名前」は、両親が、大切な我が子に最初にくれた「プレゼント」です。

「名前」には、名付けてくれた人の思いがたくさん詰まっています。

名前を丁寧に書いてみる。

それは、きっと「あなたは大切な存在」と、そんな思いに触れる事ができる瞬間なのだと思います。

 

 

ちなみに私の字は・・・・

かなり「残念」な状態。

でも、大丈夫です。

磨寿美さんから、「こうしたら良いよ」とたくさんアドバイスをいただきました。

後は、私が「実践」するのみ。

 

 

気まぐれな「風」は、どこからやってきて、どこに向かうのか、それは思い通りにはならないけど、予想外のこともあるけど、空気がいっぱいに入った赤い風船の紐を、手放さずしっかりと握りしめていれば、きっと、どこかにたどり着けるはず。

 

 

運の良い人は、「風」に逆らうのではなく、「風」を知り「風」を読み、そして、「風」に身を任せる事ができる人です。