どうして「断捨離」をすると運気があがると言われるのか:『葬経』(乗風則散 界水即止):風水・パワースポットの「景色」とは
神社に行くとすっきりとします。
「大いなる存在」に包み込まれるような感覚になって
自分の中の淀んでしまったものや、滞ってしまったものを
「大いなる存在」が吸収して、取り除いてくれるているような
まるで、「掃除」をしたような
そんな感覚になるから。
神社に「呼ばれている」かどうかは、定かではないですが
でも、無性に神社に参拝したくなるのは、運気の「掃除」をするためではないかと思うのです。
自分に合っている神社かどうかは、「肌感覚」で感じることができます。
それは、神社に限った話ではなくて、「場所」との相性はあると思っています。
ほんわかまったり出来る
のびのび背伸びをしたくなる
気持ちがふわっと軽くなる
などなど
こんな感じになれる場所は、とっても相性が良い場所。
逆に、なんとなく疲れたり、のびのび出来なかったり、重たくなる場所は、自分にとって相性が悪い場所です。
相性については、その時のコンディションによっても変わるので、いつも自分のコンディションにあった場所を感じる感受性は、とても大切です。
場所の相性を感じる感受性は、直感が冴えれば冴えるほど、豊かに、敏感になるので、直感は大事にしてくださいね。
なんとなく感じる感覚で、自分にぴったりのパワースポットを発見できます。
パワースポットといえば「風水」
「風水」は、紀元前300年頃から、人々の間で取り入れられていました。
中国,六朝時代の東晋の学者である郭璞(かくはく)が記した『葬経』は、風水の書として基本となる理論がまとめられています。
特に「どの場所に、ご先祖様を祀る墓を建てると良いか」が詳しく書かれてあります。
「風水」は元々は、「墓を建てる場所」出会ったり、国や一族が永遠に権力を持って存続できために、発展した学問です。
なので、個人的に運気が上がることを目的にはしていませんでした。
「葬経」の中の有名なくだりには
『気は風に乗ずれば散じ、水に界てられれば即ち止まる』(乗風則散 界水即止)と記されていて
「風水」の語源はここからきたと言われています。
これは、風が強すぎると、四方八方に(気が)散らばってしまうので、良くない。
広がろうとしても、(水の)境界線をこえることはできない。
ということ。
つまり
風が強すぎないこと
境界線が狭すぎないこと
を良しと考えているのです。
運気は、「龍」によって、風のごとく運ばれてきます。
なので、「龍」がスムーズに進めるような、ごちゃごちゃしていない、すっきりとした通り道が良い。
もしも通り道に、邪魔な障害物があったら、「龍」は障害物を避けて、道を外れたり、障害物に英気を奪われてしまったりします。
また、「龍」が思いっきりびのびと、飛び回れる「空間」がないと、せっかくの滞在ができなくなって、あっという間に出て行ってしまう。
「龍」が思わず長居をしてしまうような、長居をしたくなるような「余白」が必要です。
風通しの良い部屋、不要なものがないすっきりとした部屋は、運気が上がると言われるのは、この考えからきています。
風水は、細かい規則や考えがあり、突き詰めると難しいけど
龍が訪問したくなるような、そして、ゆっくり過ごしたくなるようなお家、すなわち、「自分が居心地の良さを感じるお家」は、間違いなく風水的には「合格」です。
最近の住宅事情では、「方角」を重視すると、どうしても無理な場合が出てきます。
玄関に靴をたくさん並べない
窓は出来るだけ塞がない
棚の中や引き出しの中は「隙間」を作っておく
床が見えなくなるくらい物を置かない
などは、全て「龍」が訪問しやすく、ゆっくり過ごしたくなる「空間」だから。
自分の家をパワースポットにするには、まず、「もしもわたしが龍だったら」と想像しながら、家中眺めて見てくださいね。
修正箇所が具体的に、わかって来ると思います。
人は常に自分以外の「環境」からの「気」と共鳴しあっています。
自然の中にいると、とても気持ちがすっきりとするのは
「環境」が浸透圧のように、「自分」の気を吸い取って、中和してくれるからです。
上手くいかないとき、大空を見上げたり、海を眺めて見たり、木々の緑を感じたりするのは、全て、浸透圧の原理で、自分の気を浄化してもらっているからとも言えます。
自分をお掃除して、「本来の自分」を磨いてピカピカにすること。
「環境」とは、「空間」だけでなく「時」も「人」も全てです。
なので、ゆったりした時間を過ごすとか、大好きな人と一緒に過ごすことも、「浄化」していること。
「環境」は、いつもそこにあり、お互いに影響しあって、そしてそれが自分の「運」として、現象が起こります。
先月から、私も含めて、私の周囲は「断捨離」だらけ!
物を捨てると「空間」ができるし、「龍」の通り道に置いてある「障害物」も撤去できるし、そもそも、要らない物が溢れていると、どんなに良い風が吹いてきても、他所に流れていってしまう。
家で過ごす時間が長くなると、今まで見て見ぬ振りをしていた「運が悪いスポット」を見過ごせなくなったから、皆んなで「断捨離」モードになったのでしょうね。
しかも「断捨離」も進化します。
最初は、小さい引き出しの整理から始まったものが、どんどん広がり大きくなって、家中お片付けした人もとても多いですよね。
でも、そもそもどうして、そこに皆んながハマったのかは、「余った時間」ができたから。
隙間が空いて、だから、気がついて、必要なもの取り込めるために、「断捨離」を始めたのでしょう。
新しい事が始まるのは
「隙間」に新しい風が吹きこんだから
忙しすぎる、きゅうきゅうのスケジュールでは
風が吹き込む余地がありません。
まとまった時間が持てなくても大丈夫です。
「量」を「質」でカバーしましょう。
「効率」の中の「非効率」を意識して
少しだけ丁寧にお茶を入れる
少しだけいつもの違う道を歩いてみる
少しだけ早起きして何もしない時間を過ごす
など
「効率」良くは、目的をいかに素早く達成できるかに視点を当てているので、目的のない時間を少しだけ追加してみると良いですね。
木々の葉が揺れる音、水が流れる音、風鈴の涼やかな音などの、癒される音も、「質」を充実させてくれるアイテムです。
お散歩の時、イヤホンを外して、外の音を聞いてみる
テレビのスイッチを消して、静かな夜を過ごしてみる
携帯の電源を切って、お知らせアラームが鳴らない時間を作ってみる
これも「質」をぐんと向上させてくれます。
些細なことでも、小さなことでも、運気は変わっていきます。
パワースポットは、「開運グッズ」がなくても、難しい知識がなくても、自分の直感に相談すると、作ることができるのです。
「もしもわたしが、龍だったら、どんな居場所が好き?」
運気が下がったと感じているのなら、自分にそう聞いてみてくださいね。
「断捨離」のスイッチが入るはずですよ。