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そろそろ「夏」が始まります:「夏」の五行バランスの整え方:「火」と「巳」

今日で4月は終わり。

明日から5月ですね。

 

暦では、季節はちょっと前倒しに進んでいきます。

体感的には、緑鮮やかな新緑の5月は、暦では夏の始まりです。

 

5月の十二支は「巳」です。(5月5日から変わります)

「巳」は火の陰。

そして、「夏」の始まりの気です。

「夏」は「火」が優勢になる季節で、来月から「火」が大きく勢いを増していきます。

 

「夏」は、5月「巳」・6月「午」・7月「未」

5月は「火」が勢いを増していき

6月は「火」の勢いが最も盛んになり

7月は「火」が鎮まって陰り始めます

やがて、陰った「火」は、8月に「秋」へとバトンを手渡します。

 

 

気は、五つの「資質」があり、その五つが互いに依存したり、支え合って「同居」しています。

五つの「資質」は五行と言われていて、「木」「火」「土」「金」「水」に分類されています。

 

夏は、「火」が最も旺盛となります。

そのために

「土」はムクムクと力を蓄えていき(土相)

「金」は鍛えられてのびのびと能力が発揮できなくなり(金死)

「水」は抑えられて囚われてしまい(水囚)

「木」は春に力を使い切ったために休んでいます(木休)

 

 

どうして、夏は、この様な状態でバランスをとるのかと言うと

まず、「火」が強くなると、相生関係にある「土」が育てられていきます。「火」は「土の母」の特徴があるためです。

火が燃えると、燃え殻は土となっていくと考えられています。

 

次に、「金」は、熱い火に焼かれて叩かれることで、立派な「刀」が出来上がると考えられています。

つまり、伸び伸びとはできなくなっても、それは「将来」のため、強く立派になるために、試されます。本当に必要な「刀」になれるか試練を受けるのです。

 

「水」は火を消そうと頑張りますが、火の勢いが増していると、水は力を奪われてしまいます。そして、弱々しい水だと、煮立って蒸発してしまいます。だから、火の包囲網になす術もなく立ち尽くしてしまいます。

 

「木」は火を更に強めるために、薪となって、火を応援します。なので、木は自分の力を火に吸収されていくと考えられています。

 

 

 

「火」を中心として、この様な関係が夏には発生しているのです。

 

 

 

「夏」は「夏」らしく過ごすと、運気の巡りを利用できます。

 

「火」は、拡散する気です。

外に向かって放つ力を持っています。

熱い血潮が沸き立つ様に、「自分」の力を使います。

 

向上心(木の気)が強いほど、その熱い血潮が沸き立ちます。

熱い血潮は、地に足がしっかりと着いた理想(土の気)であることが、拡散できる条件です。そうでなければ、やればやるほど、行く道に障害物の山(土の気)が立ちはだかり、進めなくなります。

進めない場合は、進めるために作戦を立て直さなくてはいけません。

目指す理想(金の気)を、何度も何度も確認して、練り直します。

 

 

夏は、理想を掲げ、それを達成できるチャンスが巡ってくる運気です。

 

 

感情の「炎上」に気をつけて

自分を信じて行動を起こす

 

その先に喜びが待っています。

 

 

いきなり「行動」と言われても、ちょっと目安が欲しいことろですね。

「夏」を3分割してみましょう。

 

5月の「巳」は、夏がこれから盛んになっていく段階です。

つまり、焚き火を育てていく段階になります。

 

かつてヨーロッパでは、「蛇」は、脱皮を繰り返すほど若くなり、決して死なないと思われていたそうです。

そのため、「不死身」のシンボルとして捉えられています。

 

何度でも、生まれ変わります。決して諦めない。

 

また、地面を這う時には、真っ直ぐ進むのではなく、くねくねと、始終方向転換をして進みます。

 

行手を阻まれても、向きを変えて進む。

 

蛇の目は、頭の前ではなくこめかみの部分についています。なので、直前を見るのはちょっと苦手。そのため、聴覚が抜群に冴えていて、視覚より聴覚を頼りにして敵や獲物を見つけます。

 

見た目で即決ではなく、意見もちゃんと聞く。もちろん耳の痛い意見も含めて。

 

十二支の解釈では、「巳の人」は、執念深く、強かで、怒らせると怖いと言われるのは、蛇がこの様な特徴を持っているからでしょうね。

 

 

「巳」は「戊・庚・丙」を宿しているので、非常にパワフルな気です。

揺らがない覚悟(戊)を持ち、正義(庚)のために、暗闇に火(丙)を灯す

 

 

特に「丙」は太陽でもあり、様々なものを「明るみ」にしてくれます。

 

 

明るい「未来」への道が明るみになっていくと良いなと感じています。