「運が良い人」の周りには、「運が良い人」だらけ。それは至極当然のことで、周囲の「運」を上げるから、自分の「運」も上がります:天人合一:周囲は自らを映し出す「鏡」だから、辛い時には「鏡」を壊してしまいましょう
運の良い人とはどんな人なのか。
それは、「運」とは何かを知り、その上で、「運」」を上手に利用する人で、それは、「運」に限ったことではなく、「その道のプロフェッショナル」と言われている人が、「普通」にやっている事でもあります。
なので、「運の良い人」は、自分のことを、「運が良い」とは、あえていう必要もなく、けっこう飄々と、様々なことを乗り越えていく印象があります。
「自ら、ガツガツと求めていない」
そんな印象の人です。
「運が良い人」に、「運が良いですね」と言うと
決まって返って来る「言葉」があります。
それは、「周りに恵まれている、だから、ありがたいね」
そして、いかに、自分の周囲の人たちが、どれだけ素敵な人たちで、その人たちが、キラキラしていて、夢に向かって歩んでいるから、その夢を全力で応援したい、応援する事で、今までしてもらった御恩を返したい。感謝の気持ちを伝えたい。そんな風に、キラキラした目で話されます。
「運気」とは、自分を取り巻く全ての「気」です。
そして、全ての「気」の中で、「自分に向かって運ばれて来る気」が、その人の持っている「運気」となります。
つまり、自分で掴むのではなく
自分に向かって、自分を目指して、運ばれて来るものです。
「運が良い人」とは、「良い運に選ばれた人」と言うことになるのです。
自分の「運気」のタイプをチェックしたくなったら、いつも一緒にいる人と、どんな話で盛り上がるのか、いつも一緒にいる人は、どんな行動をしているのか、それを観察して見ると分かります。
「身近な周囲」は自分に向かって運ばれて来る「運気」です。
「人の振り見て我がふりなおせ」とはよく言ったもので、「身近な周囲」は自分を映し出す「鏡」のようなものだからです。
昔は、実際にリアルに会う人たちだけが「鏡」でした。
でも、今は、「リアル」と「バーチャル」の垣根がなくなってしまっているので、「バーチャル」もまた、立派な「鏡」です。
いつも目にしている、ネット上の「情報」も、自分にとっての「鏡」です。
もしも、今、自分の「居場所」がとても辛くて、耐えられないほどに、重く感じているのなら、「自分自身」が変わろうとするより、「鏡」を壊してしまった方が簡単です。
「自分自身」を変えるのは、相当に、想像を絶するほどの、根性とエネルギーと、そして、時間がかかります。
辛く耐えられない「場所」にいる時点で、もうすでに、「自分自身」を変えるほどのエネルギーは残っていません。
「鏡」を思いっきり壊してしまうのは、とても怖い事かもしれません。
でも、「全て」は、とても広く、海がどこまでも続いていて、空も果てしなく広がっているように、「気」も果てはない。
「身近な場所」だけが、「全ての場所」ではありません。
「全て」は、びっくりするほど、とても広いんですよ。
少しだけ、「視座」を変えて見ると、自分に向かって差し伸べている「運の手」が、こっちにおいでよと、手を伸ばしている「景色」が見えるはずです。
「運の手」を掴むのは自分自身。
思いきって「運の手」を握り、「運」に引っ張ってもらいましょう。
「運に選ばれる」ためには、どうすれば良いのでしょうか。
ドイツの作家ミヒャエル・エンデの代表作でもある『モモ』に、「運気」のイメージがとても分かりやすく描かれている場面があります。
それは、「12章 モモ、時間の国につく」の中に出てきます。
時間の国は、いろいろな「声」が響いていました。
何を言っているのか、モモは分かりません。
でも、だんだんとわかってきました。
『太陽と月とあらゆる惑星と恒星が、じぶんたちそれぞれ本当の名前を告げていることばでした。
そしてそれらの名前こそ、ここの<時間の花>のひとつひとつを誕生させ、ふたたび消えさせられるために、星々が何をしているのかを、どのように力を及ぼしあっているのかを、知る鍵となっているのです。
そのとき、とつぜんモモはさとりました。
これらのことばはすべて、自分に語りかけられたものなのです!
全世界が、はるかかなたの星々にいたるまで、たったひとつの巨大な顔となってモモの方をむき、じっと見つめて話しかけているのです。』「モモ 岩波少年文庫127 p243 より抜粋」
「全て」は自分に向かっていて、自分を見ていてくれるので
「全て」が応援したくなるような、「全て」が恩返しをしたくなるような、そんな「言葉」を発したり、行動をしていくと、「全て」つまり「運気」が、「それでは助けて上げなくては」と、グイッと引き揚げてくれて、ビックリするような、想定外の出来事が起きたり、知っていたかのようにタイミングが合ったり、そんなことが起こります。
なので、「運が良い人」は、周囲に恵まれていて、周囲も運が良くて、周囲がますます運が良くなるから、自分もますます運が上がっていくのは、至極当然のこと。
逆に、自分さえ良ければ、とか、周囲が自分より良いのは嫌だとか、それは、自らの運を、急降下してしまうことになってしまいます。
「天人合一」
全てはひとつの景色です。