「運」の感受性を磨く方法は「十二支」が教えてくれます:十二支の理解を深める
四柱推命における運気の解釈は、「五行」が響き合って生まれる「景色」を想像していきます。
響き合う運気は、その人が持っている「運の景色」が基本となります。
その基本となる「運の景色」に対して、その他の「運の景色」が、どの様に影響を与えてくるのかを想像していくのです。
その他の「運の景色」とは、相性を観る場合には、観たい人の「命式」と「大運」を、自分が持っている「運の景色」(大運も含みます)と重ね合わせます。
また、今の運がどんな感じなのかを観る場合には、今の年と月の「運の景色」とを、自分が持っている「運の景色」(大運も含みます)と重ね合わせます。
それから、相性の場合は、自分を基準とする場合と、相手を基準とする場合の二つのパターンを観ていきます。この二つのパターンを観ないと、一方方向からの判断となってしまいます。仲違いになってしまったら、お互いの意見を聞かなければ、判断ができないのと同じです。
自分にとって「良い相性」でも、相手にとっては「重たい」場合があったり、その逆もあるからです。
と言うよりも、大抵は、どちらかにとっては「負担」となる時がほとんどです。その負担の大きさにもよりますが、「負担」になるから「ほっとけない」みたいな感じなので、決してそれが「悪い」のではありません。
その様に、あまりにも「漠然と」して、あまりにも「曖昧」で、つかみどころのない「運気」を解釈をするので、本当にこれで良いのかと、時々不安になってしまいます。
「運」は、移ろい儚く存在しているものなので
もしかしたら、「運」とはそもそも掴めないもので
だから、「運が良い」とは
結局のことろは、「運の感受性」によるのかもしれないと
常に感じています。
「運の感受性」が豊かな人が、「運の良い人」なのかもしれないですね。
それでは、「運の感受性」を豊かにする方法はあるのでしょうか。
何事にも言えると思いますが、「知ること」だと思います。
つまり、「運」とは何かを理解すること。
これはあまりにも漠然として、捉え所がないですね・・・・。
なので、分解して考えてみましょう。
四柱推命では、十個の「干支」と12個の「十二支」の組み合わせから「運の景色」を導いていきます。
「干支」は、表面に現れる象意として
「十二支」は内面に現れる象意として
つまり、四柱推命でいうことろの「運」を知るためには、この10個と
12個を、しっかりと捉えていかなくてはいけません。
「干支」は、進化の過程を表していて、比較的理解しやすいのですが、「十二支」は、目には見えない「うねり」を表しているために、一言で表すのが非常に難しいのです。
ただ、運に与える影響はとても大きく、運の進化を底から支えているので、大事です。
「人は、感情で動かされる」
「経済は感情で動く」
などと、言われているように、まさに、運も同じです。
「十二支」の解釈は、色々ありますが、まずは、シンプルに。
今回は、「陰陽」で考えてみたいと思います。
十二支「子丑寅卯辰巳午未申戌酉亥」は、陰陽で分けると
「子寅辰午申戌」は「陽」
「丑卯巳未酉亥」は「陰」
このように分類できます。
「子寅辰午申戌」は、陽の気です。
陽の支は動きがあります。
よって、力が強いと考えます。
陽は、外に向かって、外側に刺激を与えて、外側に影響を与えて変えようとします。
そのため、すぐに現象が現れやすいです。
「形」を作り上げていく力が働くために、現れやすく、つまり、認識しやすいのです。
動く性質があり、強い勢力で、すみやかに発生します。
なので、命式にこれらの陽の支が多い場合、底で支えているものが強くなります。
思ったことを行動に移して、どんどんチャレンジする傾向が出ます。
「丑卯巳未酉亥」は、陰の気です。
陰の支は、受け取る気で、清素でもあります。
よって、ふんわりとしたクション、または、軟式のテニスボールみたいな感じです。
ただし、弾力のあるクッションや軟式のテニスボールは、後から反動がやってきます。
と言うことは、忘れた頃に、結果が後年顕われると考えます。
性質は静かで、気は素朴である。戦いモードではないからです。
なので、その動きは遅々としています。
そして、結果は後々現れてくるのです。
だから、陰支の動向は潜行し、直感での即断は難しいです。解釈も難しくなります。
では、次に「勢い」で観ていきましょう。
「破壊力」があるものを「生方」
「受け止める」ものを「四敗」と言います。
「寅申巳亥」は、生方(いきかた)の気です。
物事を始める力を持っていると考えられています。
「自分らしく」にこだわって、「自分の芽」を出す力です。
なので、とても純粋で、他者と交わることを嫌います。影響を受けたくないのです。そのために、他の地支を、攻撃する力を発揮します。
「子午卯酉」は、四敗の気です。
生方と逆です。そのために周囲の影響を受けやすいと考えます。
争いを避け、攻撃を受け、影響を受け入れます。
よって、他からの影響によって良し悪しが分かれてしまいます。なので、環境が大事なのです。せっかくの特徴を、悪く抑えられてしまわない様にしなくてはいけません。
力になってくれるのは、四庫の「辰戌丑未」です。
ぶつかり合うことで、潜んでいたものが目覚めると考えられ、よって「吉」と解釈をします。
ちょっと話が逸れてしまうかもしれませんが
「何故だか無性にモテてしまう命式」と言われる「桃花殺」があります。
それは、「子午卯酉」が全て揃っている「命式」です。
最近は、4つ揃っていなくても、3つ揃っていれば該当するとも言われています。
これは、決して恋愛運が「吉」とは、残念ながらいかないんです。
全て受け入れてしまうから、良いも悪いも受け入れる・・・・となってしまう。
だから、くれぐれも「環境」(付き合う人)を吟味していかなくては「危険」ですね!
一般的には
力の強い十二支が、弱まっている十二支を攻撃すれば、衰微な十二支は抜け落ちる。
衰微した十二支が、力の強い十二支を攻撃すると、力の強い十二支は、かえって張り切って、強められる。
このように力関係を捉えていきます。
不安な気持ちがとても強くなっている時
前向きになろうと、不安な気持ちと直接対決をしたとしても
か弱い前向きな気持ちは、強い不安な気持ちに弾き飛ばされてしまい
ますます不安な気持ちが、勢いをましていき
感情は不安に占領されてしまう、というわけです。
だから、無理矢理ポジティブになろうとしないで
まずは不安と向き合って、不安を「分析」してみると良いかもしれないですね。
「占い」は、こんな感じで「運」を捉えて、分析して、知っていく作業です。