「誘惑」と「善導」:タロットカードの私の解釈「悪魔」
頑張った後のお酒は最高です。
お酒を飲むと、気持ちが緩んで楽しくなります。
「まあ良いか」
そんな気持ちになります。
いつもだったら、気をつけて食べ過ぎないようにする揚げ物
でも、酔いのせいにして
一個、また一個。。。
そしてふと罪悪感が。。。
で、野菜も注文してみました。
楽しいお酒は、頑張るエネルギーを投入してくれます。
一緒に頑張った人との楽しいお酒は、頑張るエネルギーがますますパワーアップします。
張り詰めていた緊張感とか、先の見えない不安感とか、そんな気持ちになっていても、「大丈夫、なんとかなる。」と、背中を押してもらって、前を見る気持ちにさせてくれます。
「悪魔」のカード
「束縛」「誘惑」「依存関係」「堕落」
コウモリの翼と足を持った悪魔が、男女のカップルを睨みつけています。
悪魔の頭には「逆五芒星」があり、運気が落ちていく様子を表しています。
左手には真っ赤に燃え盛る松明を持っています。松明も下に向いていて、情熱の勢いが下に向かっていることを示しています。
男性は、うつむいて立っています。
男性の尻尾に、松明の炎が燃え移ろうとしていることにも気付かず、ただ下を向いています。
女性は、男性を見つめて立っています。
女性の尻尾には、たわわに実った果実があるにも関わらず、まだ男性から何かをもらうことを期待しているかのようです。
二人の首には鎖がかかっています。
とても緩い鎖なので、もしかしたら、すっぱりと抜くことができるかもしれません。
でも、男性はそのままです。
下を向いて、考え込んでいます。
女性にこれ以上あげる「果実」は無くなってしまった。でも「果実」をあげないと女性から嫌われてしまうかもしれない。
火が迫っていて、それを払わなければ自分が燃えてしまうことにも気付かず、女性にあげる「果実」のことで頭がいっぱいになってしまい、動くことができません。
女性が見ているものは、危険が迫っている男性の姿ではなく、「果実」を女性にあげることばかり考えている男性の姿であるということに、気付くことができません。
女性もそのままです。
男性をじっと見つめています。
自分で「果実」を取りに行く勇気がないから、男性から「果実」をもらうことでしか生きていけないと思い込んでいます。
「果実」が無くなってしまうことばかりに気をとられていて、男性が「果実」をこれ以上出せなくなっている状態に気付いていないので、まだ何かくれるのではないかと思い、動くことができません。
男性が見ているものは、かつて見つめてくれていた美しい女性の姿ではなく、それどころか、何も見ていない。夢も希望も無くなってしまっていることにも、気付くことができません。
「悪魔」のカードには、「依存と共依存」の関係性が描かれていると思います。
「依存」とは、自分の空虚感を埋めるため外からの刺激に執着する心理状態です。
「共依存」とは、外からの刺激でしか自分の存在価値を見出せなくなっている心理状態です。
どちらも、自分自身を納得させる手段として、外からの刺激しか用いていない状態です。
男性はまず、炎から身を守らなければいけません。
そうしないと、自分自身が燃えてしまうかもしれないからです。
女性はまず、「果実」をすでに持っていることを見なくてはいけません。
一人で食べることができる「果実」は限りがあります。持ち過ぎてしまったらせっかくの新鮮な「果実」も食べきれず古くなってしまいます。無理してたくさん食べ過ぎてしまったら、自慢の美しいスタイルが変わってしまう可能性もあります。
依存から抜け出すには、まず、今の状況を客観的に知る必要があります。でも、それが出来ないからこそ、依存状態に陥ってしまっているのです。
今の状況を知るには、今、エネルギーが吸い取られていることを自覚しないといけません。
そのためには、自分にエネルギーを補給すること。
補給することで、空になっていた自分のエネルギータンクの存在に気付くことができます。
「誰かのために」
とても素晴らしいことです。
でも、自分の心のエネルギーを奪われるような関係性は「依存」です。
「依存」しない関係は、自立していることが大前提です。
「依存」しない関係は、自分にとってのパワーの源です。
一緒にいて、「がんばろうね」と言える。
誰かのために行動することで、自分も元気になれる。
「自立」した関係は、そんな関係だと思います。
なので、楽しいお酒は、私にとって「善導」だと、都合よく解釈をしています。
カードリーディングで「悪魔」のカードが出た時は
「自然の中で、思いっきり深呼吸してみてくださいね。まずは、誰の目も気にせずに、体を思いっきり伸ばして、”もうやってられない!”って叫んでみたら面白いかも。」
と伝えています。
まずは「自分」です。