「自分探し」の旅は終わらない:ホロスコープからみる「自分のゴール」:「流れ」を意識すると「運」が味方になる
「このままの自分でいたくない。」
「何か成し遂げたいけど、何かが見つからない。」
「キラキラ輝いている人が羨ましい。自分も輝きたい。」
こんな感じの質問は、「占いでよくある質問トップ3」に入ります。
これは、「足りない思い」が常にあって、「足りない思い」が、「小腹」を空かせている状態です。
すごくお腹が空いていたら、「お肉を浴びるほど食べたい」とか「美味しいものだったら何でも大歓迎」とか、空っぽのお腹は、満たされることに「喜び」を感じるので、「食べる」ことで「満足」できます。
「小腹」はその点、もやっとしている「空腹」で、そもそもお腹なんか空いてなく、ただ、特に他に考えることもないから、お腹でも空いてることにしようかなと感じているだけかもしれません。
だから、食べたいものも「明確」でなく、食べて感じる「満足感」もなく、逆に、食べすぎてしまうと「罪悪感」さえ感じて、「こんな自分じゃだめかも」と落ち込んでしまったりもします。
人は、社会的動物なので、「人との比較」でしか、「自分の立ち位置」を確認することができません。
なので、「周囲」を見れば見る程、「たくさんのサンプル」と比較してしまい、結局何が良いのか、分からなくてなってしまうのも無理はないことです。
選択肢の多い時代は、「個人」の「核」が試されます。
古代バビロニアでは、天体の動きと「人」の動きには、見えない「糸」でつながっていて、太陽系の惑星の配置を読み解く事で、「人の運気」を読みとく事ができると考えられていました。
これがホロスコープ、いわゆる「星占い」の始まりです。
基本となるのは、「生まれた瞬間の天空の星の配置」です。
「ホロスコープ」は「円」の形をしています。
中心が「地球」(自分)
そして、その周囲を「天空の星」が、取り囲んで、くるくる回っています。
「天空の星たち」が、「地球」に色々なメッセージを送っていて、それをどう受け取っていくのかで、「性格」や「運勢」を読み取っていきます。
生まれた瞬間の「太陽」の位置が「自分の星座」です。
「太陽の位置」から、「自分の旅」が始まっていくのです。
「ホロスコープ」が見せてくれる「景色」は、「変えられない宿命」です。
それをどの様に「克服」しながら、また、「利用しながら」、旅をしていくかを読み解きます。
「ホロスコープ」は「大きい世界」を見せてくれます。
「世界情勢」や、「世の中の動き」、「時代の様子」などを「具体的」に示していて、それに対して、「個人」がどう向き合って進んでいくのか。「それぞれの個人」ではなく、「みんなの中の個人」としての方向性を導き出すのに、とても「使い勝手」がいい暦です。
ホロスコープでの「自分の旅」は、12タイプの「ハウス」を順番に辿っていく旅です。
それぞれの「ハウス」では、「課題」が与えられ、「課題」をこなして、次に進むと、次の「ハウス」でより大きな「課題」が与えられ、またこなしていきます。
最初に入るのが「第1ハウス」(私・第一印象)
ここでは、「初めまして」と、「外の人たち」にご挨拶をすることから始まります。
自分の「対外的な仮面」を授かるのです。
次の「第2ハウス」(価値・資産)では
「対外的に」持っていた方が「便利」な武器を身につけます。
それから「第3ハウス」(知性・基本的な学習)では
「武器」をうまく使いこなすための「知識」を身につけます。
「第4ハウス」(ルーツ・居場所)では
「応援団」の存在を知ります。
大切な仲間が支えてくれていることに気づきます。
「第5ハウス」(表現・恋愛)
「応援団」に感謝の気持ちを返す方法を習得します。
「第5ハウス」までの旅で、「対外的な自分」とは何か、何をすることで周囲から「あなたらしいね」と言ってもらえるかを知っていきます。
いわゆる「外面」が出来上がるのです。
それはあくまでも、「外」なので、演じるほどに「違和感」を感じ始めます。
そして、発達段階でいう「思春期」がやってくるのです。
「第6ハウス」(貢献・奉仕)では
「広く」感謝の気持ちを返したくなります。
でも、受け取ってもらえなかったり、突き返されることが出てきます。
そして、「なぜ、受け取ってもらえないの?」と「違和感」が芽生えます。
次の「第7ハウス」(契約・敵か味方か)では
きちんと「約束」を守らなくては、裏切られることもある事を学びます。
でも、逆に「大きな力」で守られている事も知っていきます。
そして、「第8ハウス」(遺産・引き継ぐもの)では
「広い」世界のために頑張っていたら、「広い」世界から色々なギフトをもらえました。
「ギフト」をもらうと、とても嬉しくなります。
そして、もっと「嬉しく」なりたいと思うのです。
でも、同じほど、「嬉しくない」存在も大きくなっていきます。
「第9ハウス」(精神的成長・旅)では
もっと「嬉しい」を広げたくなります。
なぜ「嬉しい」のか、どうして「嬉しくない」のか。
「対外的な自分」と「内側の自分」の「思い」との「すり合わせ」が始まります。
「葛藤」の時期です。
この時期は試されることが多く、くじけそうになるけど、でも、「嬉しい」が応援してくれて、自分を信じることができれば、「課題」の「意味」が分かります。
大きな山場です。
ついに、「第10ハウス」(社会的目標・天職)にたどり着くことができました。
「広い」世界の人たちのために、出来ることをしていたら、「肩書き」を付けてくれました。
「やって良かった」と、「対外的な自分」と「内側の自分」が手を取り合って喜びます。
そして、「第11ハウス」(自由・枠を超えた幸せ)
全ての「結果」が「意味」あることになります。
ここで、「旅」はクライマックスを迎えます。
「旅」のゴールにたどり着きました。
最後の「第12ハウス」(無意識・悟り)では
今までの「旅」を振り返ります。「旅」は、全て「過去」のものになります。
「第12ハウス」は、「魚座」の管轄です。
「魚座」は「枠」が苦手です。「枠」に興味がないので、見えないのです。形のないものを「感じる」のが得意です。
仲良しの「海王星」も、ふわふわとした「幸せ」が大好きです。
「なんか楽しいね」
「ワクワクするね」
「辛いことも、ドキドキしたけど、案外面白かったね」
全ての「ハウス」を旅して、最後にたどり着く場所は、ふわふわとした形のない「思い」です。
「自分探し」の旅のゴールは、「思い」です。
「形」は「外側」でしかありません。
「外側」にしっかりと「内側」を詰めていく。
その作業が「自分探し」の過程です。
そして、「内側」が、「思い」でいっぱいになった時、「外側」の役目が終わります。
「外側」がふわっと溶けてなくなっていくのです。
何を持っているから、とか、誰と比べて持っていないからとか、それで悩んでいる状態は、ホロスコープの「旅」では、第5ハウスまでしかたどり着いていません。
それは、「小学生の可愛らしい子供」が一っ飛びに「大人の世界」に乗り込もうとしているのです。
荒々しい「思春期」を乗り越えて、それから、いろんな「人」に揉まれて、やっとたどり着きます。
「発達段階」に従って進むと、スムーズに成長できます。
「自分探し」で「迷路」に迷い込んでしまったら、まず、「周囲」に感謝をする。そして、「周囲」が喜ぶことに全力投球する。
誰よりも朝早く出社して、会社の玄関を掃除してみる
笑顔で挨拶をしてみる
レジが並んで店員さんが焦って「お待たせしました」と言っても「大丈夫ですよ」と安心させてあげる
などなど。
その時に感じる自分の「思い」に向き合ってみてください。
その「思い」を感じさせてくれる事を、精一杯やっていると、ある時突然、「これこれ!これがしたかった」と「宇宙」が「ギフト」をくれます。
それは思ってもみなかった事かもしれません。
でも、きっと「欲しい」と感じるはずです。
だから、勇気を持って、諦めずに、しっかり「思春期」を過ごしたら、いずれ「明確」なゴールが見えます。
探しているうちは、何も見つける事は出来ません。
それは、しっかりと、「ギフト」を受け取る「外側」を準備する時期だからです。