「水」について思う事:五行の巡りを止めてはいけない
昨日から今日にかけて降り頻る雨に、恐ろしさを感じました。
山口県の中でも、特に、私の住んでいる宇部市は大変な降水量だったらしいです。
テレビのニュースで、見慣れた場所が土砂降りの雨で水浸しになっている映像を、何度も見かけました。
皆様お住まいの地域は大丈夫でしょうか。
まだまだ雨は続くみたいですね。
どうぞお気をつけてお過ごしください。
前線は通り過ぎたのか、今は雨もやんでいます。
それから、窓の外からは、虫の音も聴こえてきて、空気も鎮まっています。
このまま、何事もなく、前線が過ぎ去ってくれる事を祈るばかりです。
木・火・土・金・水の、五行の中で、水だけが留まる事を嫌います。
留まる水は、コップに入ってそのまま放置された水のように、やがて腐ってしまいます。
常に流動的に流れていく水には、根を張ったり、広げていったり、安定させたり、輝かせたりはしません。
形がない水は、高いところから低いところに向かって、ただ流れるだけ。その流れを、自ら変えるのではなく、周囲の環境に応じて、変えられていきます。
決して、自ら流れを進化させようともしません。
ずいぶんと他力本願な感じがしますね。
でも、一度、勢いづくと、今日の雨のように、周囲を飲み込んでいきます。
そして、誰もコントロールできなくなってしまいます。
だから怖い。
五行の巡りは、物事の進化の過程です。
水の次は、木へと進みます。
木は、五行の中で唯一「命」を宿していると考えます。
つまり、水は「命」を生み出す源となる気というわけです。
もしも、ずっと頑張って積み上げてきたものが、ある時一瞬のうちに、水に流されてしまったとしても…
それはとても辛いけど
流れの向かっている先には「木」の芽が芽吹く場所につながっている。
もしかしたら、今まで見たこともない奇抜な芽かもしれないけど。
そこから、再び、「命」が育っていく。だからまた、始まる。
陽が昇る。
諦めなければ、そのうち何とかなるかもしれない。
だから、決して水の行手を絶ってしまわずに、「逃げ道」を持っていたい。
小さな「逃げ道」でも、水はすり抜けて、木へと向かってくれますから。
誰の退路も断つことは、決してしない。
五行の巡りを止めるのは、気の巡りを止める事になるので、良い結果にはつながらないと思うから。