「木星」と「土星」が限りなく近づく夜がやってくる:グレートコンジャンクション・「風」の時代
今月の「天空の配置」は、とても壮大な「会合」を見せてくれます。
「木星」と「土星」が、限りなく近づいて、まるで「一つ」の様に見えるのです。
その「ショー」を見ることが出来るのは、明日12月21日の夜。
正確には、一番近づくのは22日の午前3時ごろなので、観測出来るのは21日の夜が、最も良く観察できます。
「木星」と「土星」が、限りなく近づくのは、20年ごとです。
今回は、本当に本当に、近くに寄り添います。最も近くに寄り添うのは、約0.1度(6分)。ここまで近くに寄るのは、実に、397年ぶりのことだそうですよ。
木星と土星の接近についての詳しい記事が「ウエザーニュース」に出ていました。
「占星術」では、地球を中心とした惑星たちの「立ち位置」から、様々な象徴を読み取って、それを、個人や社会の「景色」として解釈していきます。
その中で、「木星」と「土星」は、「社会天体」と呼ばれています。
この二つの「天体」は、「個人天体」(太陽・月・水星・金星・火星)のさらに遠くに位置していて、「個人」の枠を越えた部分に位置しています。
「木星」は、どんどん増やしたい、発展したいと願い
「土星」は、どんどん萎めていきたい、固めていきたいと願います。
この二つの「天体」は、「個人」と「社会」との架け橋的な役割を解釈するのに使います。つまり、「私」は「社会」の中で、どのように「振る舞って」いくのか。または、「振る舞いたい」と願うのか。
「木星」は、一般的には、「吉」と解釈をし、毎年一つづつ12個ある「星座」を巡ります。その年に滞在する「星座」は、「今年の一番ラッキーな星座」と認定されます。
「土星」は、もう少しゆったりと動いていて、一つの「星座」には約2年半くらい滞在します。「土星」は、今までは、「凶」として解釈をされていましたが、最近では「乗り越える課題」「解決すべき問題」として、捉えられていて、「土星」との向き合い方によって、「限界」を超えて次の段階に進めるというわけなのです。
その二つが「一つ」になります。
つまり、発展する「陽」の象徴である「木星」と、縮小の「陰」の象徴である「土星」の、相反する二つが「一つ」となって、「良し悪し」全てをまとめて、夜空に高く輝きを放ちます。
実は、今回の「会合」はそれだけではありません。
「会合」が起こる「場所」が、また、特別です。
「占星術」では、「星座」を「風・地・火・水」の4つの「元素」に分けます。
今まで、「木星・土星」の「会合」が起きていた場所は、「地」でした。
「会合」は、同じ元素の場所で、200年近く繰り返され、それから次の元素に移動します。1842年から「地」で起きていた「会合」は、2020年「風」に移動します。途中1981年に一時的に「風(天秤座)」で起こっています。これは、天体の「ゆらぎ」のように、いつも移動する前に、次の元素に一回だけ移動します。(予行演習みたいですね)
まあ、だから何なの?
と言ってしまえばそれまでなんですが・・・(笑)
「これからは風の時代が来る!」と言われているのは、この事を指しているのです。
天体観測がお好きな方や、写真を撮るのがお好きな方も、この「天体ショー」を心待ちにされている様ですよ。
今からカメラの準備をして、明日を楽しみにされておられるみたいです。
きっと、明日は「特別」な写真がたくさん投稿されるんでしょうね。
私も、とても楽しみです。
それから、21日は「冬至」です。
「陰」がもっとも際立って、夜の暗闇が、今年一番長くなります。
そして、ここから、太陽が降り注ぐ時間が、少しずつ長くなっていきます。
「陰」から「陽」へと、バトンが手渡される日です。
「冬至」には、滋養が豊富な「かぼちゃ」を食べたり、「柚子湯」に浸かって温まるのが良いと言われていますね。
明日もまだまだ寒さが続きそうなので、ぜひ、暖かくして、夜空の「ショー」をお楽しみくださいね。
ものすごく「大いなる」流れが変わる時の解釈は、「劇的」な変化ではないと思っています。
四柱推命での「大運」もそうですが、過ぎてしまってから振り返ると、「そういえばこんな感じだったね」みたいな感じです。
「海援隊」の歌の歌詞のみたいに、「思えば遠くき来たものだ!」(かなり古いですね笑)と感じるものだと思っています。
20年前を振り返ってみると、本当にいろんな「変化」があって、それでも、なんとなく、慣れていき、嫌なことや従いたくないなと感じながらも、20年前にそのまま戻りたいかと言われると、やっぱりそれもちょっと嫌。
良いことも、そうでは無いことも、全て、受け入れて歩いてきた「自分」は、20年前に比べたら、格段に成長していて、できなかったことが、たくさん出来るようになっていますよね。
だから、「〇〇だからこうなる!」「〇〇になるから、これはダメ!」といった解釈は、「大いなる」流れにおいては、あまり意味がないと思います。
「目の前」の事を、真摯に受け止めて、できることに精一杯取り組んで、コツコツと進む。
これが、どんな「運気」の時にも対応可能な「唯一」の方法ですね。
ちなみに、「水瓶座」の象徴としては、自由と平等・多様性・精神的な自立。「風」の象徴としては、横に広がるイメージで、「ネット」なども当てはまりますね。
ご興味があれば、今回の「木星と土星の会合」の記事は、ネットでもたくさんありますので、調べてみてくださいね。
「占星学」(リズ・グリーン著 岡本翔子・鏡リュウジ訳 青土社)も、「水瓶座時代」についてとても深く書かれています。こちらも、ぜひ、読んでみてくださいね。
『水瓶座時代には、対立物の一致の問題が布置されるだろう。』
(「占星学」より抜粋)