「心」と「体」を固く結びつけ「スペシャル」を出迎えよう:「十干支」と「十二支」の巡りの違い
あまりにも慌ただしく過ごしていると、ついうっかりと笑えないくらいの「忘れ物」をしてしまいますよね。
いつもだったら、きちんとチェックしていたはずなのに、その日に限ってチェックしていなくて、しかも、忘れていることすら忘れていることもあって・・・・
その度に、「地に足をつけなくては」と反省しきりなのです。
体の動きと、心の動きは、進み方も違うし、進むスピードも違っているに違いないと思っています。
それは、「干支」の進み方が、「十干支」と「十二支」とでは異なっているからです。
「十干支」は、「木・陽」から始まります。
「木・陽」→「木・陰」→「火・陽」→・・・・
木・火・土・金・水の順番に、それぞれ「陽」→「陰」と巡っていき
最後の「水・陰」の次は、最初の「木・陽」に戻って、新しい巡りが始まっていき、それがずっと続いていきます。
一方で「十二支」は、4つのパーツに別れています。
「子」「丑」(冬)→「寅」「卯」「辰」(春)→「巳」「午」「未」(夏)→「申」「酉」「戌」(秋)→「亥」(冬)・・・
この順番で巡っています。
「亥」と「寅」と「巳」と「申」は、その季節が勢いを増していく
「子」と「卯」と「午」と「酉」は、その季節がもっとも盛んとなり
「丑」と「辰」と「未」と「戌」は、一つの季節が収束に向かい次の季節に向かう
つまり、「十二支」の巡りは、昇って盛んとなり降っていく、うねりの様な巡りです。
「十干支」は、「外」の景色を表していて
「十二支」は、「内」の景色を表しています。
「外」は、順番に次々と回転していきますが、「内」は行きつ戻りつしながら、次に進みます。
なので、「外」と「内」とは、お互い違う巡りで、一つにくっついていることになるのです。
だから、時々、二つがちゃんと一緒にいてくれているのかを、チェックしておかなくては、あまりにも急いで動き過ぎていると、「心ここにあらず」状態になってしまったり、考えてばかりで動かないでいると、「気持ちばかり焦る」ことにも繋がってしまいますね。
「命式」の「日柱干支」が「陽干支」の人は、どちらかと言うと、とにかく直ぐに動いてしまう人が多いです。
なので、「内」が着いて行けなくて、「心ここにあらず」になりやすいです。
でも、裏を返せば、「心ここにあらず」で動ける人。
だから、苦手なスケジュール管理や、細かい詰めを、誰か他の人に頼んで、チェックしてもらうと、上手くいきやすくなるかもしれないですね。
それから、「日柱干支」が「陰干支」の人は、考えたり準備をしてから動きたい人が多いです。
なので、「外」が重たくなって、やりたい気持ちばかりが先走ってしまいがちです。
でも、裏を返せば、いつも「心の準備」はできているので、「外」をエイっと思いっきり突き動かしてくれる人がいると、押されまくって、「やるしかない!」と、動き始めることができますよ。
ドイツの児童文学作家 ミヒャエル・エンデの作品の中に、心と体がチグハグになってしまう物語があります。
それは、遺跡発掘チームが、中米の内陸へ探検した時の物語です。
携行する荷物の運搬のために、幾人かのインディオを雇いました。インディオたちは、皆、強力で、屈強で、おとなしい男たちです。
旅は、順調に進んでいるかに思えていたとき、突然、インディオたちは、円陣を組んで座り込んでしまいます。
手間賃を上げる交渉をしても、ののしってみても、脅してみても、一向にインディオたちは、座り込んだまま、一歩たりとも動こうとはしません。
困り果ててしまいますが、日にちはそのまま過ぎていきました。
すると、二日経った時、突然、インディオたちが、歩き始めました。
何事もなかった様に、任務を遂行したのです。
インディオたちのリーダーに、事の真相を尋ねても、何も答えてくれません。
それから、少しずつ、インディオたちと信頼関係が育っていったある日のこと。
インディオの中の一人が、ぽつんと言いました。
「早く歩きすぎた」
そして、彼は続けます。
「われわれの魂が追いつくまで、待たなければならなかった」
『エンデのメモ箱』 ミヒャエル・エンデ著 田村都志夫訳 株式会社岩波書店
この物語は、「エンデのメモ箱」の中の「考えさせられる答え」の物語です。
ともすると、早く早くと動いて、結果を焦ってしまいますが、「外」と「内」とがなくては、「心・魂」を、どこかに置き忘れてしまう。心が亡くなってしまう。「忙しい」日々の中にも、「待つ」時を組み込んでいかなくてはいけないなと、この物語を読むたびに考えます。
また、「内」がない状態では、空っぽの箱のようなものなので、「風」に吹き飛ばされてしまいますね。
2021年になって、まだ何も取り組んでいないのに、もう1月の半分が過ぎてしまった・・・・と落ち込んでいるあなた!
大丈夫です!
ごうぞ、ご安心くださいね。
明日、16日は、「スペシャル」がたくさん重なる日なんですよ。
まずは、「甲子」
これは60個ある「干支」の、トップバッターの日。
新しい巡りが始まる日です。
それから、「一粒万倍日」
一粒から、万倍に増えていく発展の日。
何か始めると、大きく育っていきそうですよね。
しかも、なんと、一年に数日しかない「天赦の日」
神様が、全部許してくれる、とってもありがたい日。
まずは、今日のうちに、「外」と「内」をしっかりと結び合わせてから
「庚」の年の最後の「トリプル・スペシャル・デー」を、バシッと決めましょう。
2月3日立春の日に、「辛」にスムーズに、自信たっぷりと、バトンを渡しましょうね。