「守りたくなる人」は「守る人」:運のいい人ってきっとこんな人
毎月一日には、「お一日参り」をしています。
産土神社と氏神神社にお参りします。
ただ、ノルマのように絶対行かなくてはと、思わないようにしています。
どうしても予定が立たない時や時間がない時は、日にちを変えたり、どちらか片方の神社だけお参りすることもあります。
きっと神様も、「忙しいけど、仕方なく時間を作ってきました」と、そんな気持ちで手を合わせられても、「じゃあ、別に来なくても良かったのに」と、イラッとされると思うのです。
産土神社、氏神神社以外でも、節目で行きたくなる神社とか、なぜか無性に気になって、行ってみたくなる神社があります。
きっと「お参り」のタイミングが巡ったのでしょう。
俗に言う「呼ばれている」といった感じかもしれません。
何事にも相性があるように、神社にも相性があると思っています。
「相性が悪いとだめ」とか「願いが叶わない」とか、そうではなくて、何となく居心地の悪さを感じたり、「お邪魔します」みたいな気分になったり、「よそのお宅にちょっとお邪魔した」、そんな感じです。
「相性が良い」神社は、居心地の良さか感じる神社です。
神社は「お願い」をする場所ではなく、「ご報告」をする場所です。
感謝の気持ちを込めて、これまで頑張れた事に対して振り返りの報告と、そして、これからの自分に対しての決意の内容を、具体的に報告をします。
「相性が良い」神社では、手を合わせている時に、心地よい風がふわっと吹いて、包み込まれている感覚になります。
それはまるで、優しく温かく、でも力一杯しっかりと、ギュッと抱きしめてもらっているかのよう。
「守られている」
と感じる瞬間です。
宇佐神宮は、時々、無性に行きたくなる神社です。
山口県から車で2時間弱くらいで行けるので、思い立ったらエイっと、車を運転して行きます。
山口から大分は、大好きな関門海峡も渡れるし、道路も高速道路が真っ直ぐ繋がっていて、途中休憩できるパーキングも新しくて充実しています。
宇佐神宮へのお参りは、しばし「現実逃避」できる良い気分転換にもなっています。
宇佐神宮の「夫婦石」
大きな二つの石が仲良く寄り添うように並んでいます。
「カップルで手を繋いでこの石を踏むと、ずっと仲良しでいられる」そんな可愛らしい言い伝えがあります。
それぞれの石は、しっかりとした三角形をしています。
地に足をつけ、自分のことを自分の土台でしっかりと支えています。
相手の土台を邪魔することなく、お互いの土台を尊重して。
それでも土台の端っこでは、ちょこんとくっついている姿が愛らしくてほっこりします。
それぞれの石は、同じ大きさです。
同じエネルギー(波動)であってこそ、寄り添っていけるのです。
どちらかが大きすぎて、小さい石にもたれかかったら、たちまち小さい石は潰れてしまいます。
似た者同士、お互いを尊重して、邪魔をしないように。
それでも、お互いの石に向きを寄せ、いつも気にかけている姿が微笑ましくて可愛らしい。
それぞれの「石」は自分の土台があるので、相手の「石」の土台にはなれません。相手の「石」の土台になってしまったら、自分の土台がなくなってしまい、自分ではなくなってしまいます。
「夫婦石」を見るたびに、私は、こんな感じでいられる人との関係を大切にしたいと思います。
「守りたくなり人」は「応援したくなる人」
「応援したくなる人」は「自分の土台でしっかりと立っている人」
「自分の土台でしっかりと立っている人」は自分を大切に、それと同じくらい相手を大切に「守る人」
宇佐神宮で手を合わせていると
心地よい春の風を感じました。
「よく頑張ってるね。いつも応援しているよ。」
神様が優しい笑顔を私に向けて、そっと、ささやいてくれたような気がしました。