「学ぶ」ことと「鑑定」することは全く逆の「視点」から向き合うこと:陰陽を意識する
五気調整術の講座は、「二段階」あります。
一段階目は「習得ベーシックコース」です。
この講義を受けていただくと
・命式を作成できる
・巡る運気を理解できる
・大運を出せるようになる
・五つの「気」のバランスを理解できる
・五つの「気」のバランスを調整する事ができるようになる
以上のことができるようになります。
「使える」ための内容です。
二段階は「実践アドバンスコース」です。
この講座は、いわゆる「深掘り」の内容です。
「習得ベーシック」での知識を、より深く知るために、五つの「気」の関係性や、十干支、十二支の「奥」まで読み解くための内容です。
相性の鑑定方法や、干支同士がどのように影響し合うか、など学んでいただいています。
「活用」するための内容です。
遠い昔、古代中国は、農耕を中心として、人は生きる糧を得ていました。気が遠くなるくらいの長い年月、人は自然の恵みからのみ、「恩恵」を受けて生きてきました。
自然と寄り添い、自然の声を聞き、自然を感じることで、生き延びて来られました。
そのうち、自然現象の中から、予測して、それに備える術を、体験を通して知っていきました。
そして、それが「整体観念」「天人合一」の理論に繋がっていったのです。
この理論は、古代中国哲学の「核」となり、「四柱推命」の理論の元となる、「陰陽五行思想」へと発展していきました。
四柱推命を「学ぶ」ことは、「古代中国哲学」の理論を学ぶことです。哲学的思想を学ぶことは、「人生」を学ぶことでもあり、とても深い学びとなります。
深い学びは、「人生」について考えることでもありますが、「答え」を求めるものではありません。それは、あくまでも「思想」であり、考え方の幅を広げてくれるものです。
「学ぶ」とは、自分の内側にベクトルを向けることです。
一方で、「鑑定」することは、お客様に、ご自身で、納得した上で、自分で決断を下すための情報と、きっかけを提供することです。情報は、具体的に、端的に、そして理解していただけるものでなくてはいけません。知り得た知識の全てを提示するのではなく、必要な情報のみ提示しなくてはいけません。
お客様が必要としておられることは、「思想」ではなく「対策」です。
「鑑定」とは、お客様にベクトルを向けることです。
「学ぶ」ことと「鑑定」のベクトルは、真逆です。
四柱推命を深く学べば学ぶほど、「鑑定」できなくなります。
それは、「暦」の中には「答え」がないからです。
逆に、「学ぶ」事をおろそかにして「鑑定」だけ行っていると、「結果」が出せなくなっていきます。
それは、「独りよがり」の鑑定になってしまうからです。
「鑑定」は、あくまでも「お客様」が主体です。
「お客様」の立場に立って考えるためには、「思想の軸」が必要です。
陰陽はバランスをとってこそ、「安定」して存在できます。
「学び」あっての「鑑定」
「鑑定」あっての「学び」
それは他のことでも言えることです。
準備をしながら行動する
謙虚な気持ちを持ちながら勝負する
走りながら考える
相反するものが「両極端」であるほど、大きな「一つ」になります。
相反する「両極端」を兼ね備えてものは、人を「魅了」する大きなエネルギーを持っているのです。