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「十二支」の解釈:「季節」が偏る組み合わせ:「方合」

四柱推命の解釈が難しいと言われるのには、理由があります。

 

解釈で用いるのは、5つの「五行」の12個の「十二支」です。

合計17個のパーツが、4本の「柱」のどの位置にあるかによって、解釈をしていくのです。

ただ、17個しかないので、「たった」17個とも言えますね。

 

ただし、それら17個は見えない「気」なので、見えない「気」をどうすれば「言葉」として、または「文字」として、置き換えていかなければいけません。

そこは、解釈をする人の「腕の見せどころ」でもあって、同じ命式や、運気の解釈には、読み取る人によって個性が出るのです。

 

ある意味「大正解」や「大間違い」はありません。

 

「貴方は、どう解釈をしますか?」と常に問われているために、時々、本当にこれで良いのか不安になってしまいますが、そんな時には、「基本」に立ち戻る様にしています。

 

 

特に、複雑怪奇なのは、「十二支」です。

「十二支」は、掴みどころのない「気」の雰囲気が巡っていく様を12個のパーツで表現しています。

 

「十二支」は、4つのグループに分けられます。

4つのグループとは「季節」です。

 

春は「寅」→「卯」→「辰」

夏は「巳」→「午」→「未」

秋は「申」→「酉」→「戌」

冬は「亥」→「子」→「丑」

 

「季節」の移り変わりの様に、「十二支」は順番に巡っています。

 

 

「季節」といえば、イメージが明確に湧いてくるはずです。特に、日本は豊かな四季が巡る国なので、馴染みやすいですね。

 

ところが、四柱推命の解釈においては、そうシンプルに単純にはいかないのです。

 

4つの「柱」それぞれに、「十二支」が鎮座します。

と言うことは、一人の人の「命式」には4つの「季節」が混じり合っていると言うことになりますよね。

 

この混じり合いを、どんな感じに、「一つ」の「四季」として表現をしていくのかが、非常に複雑になってしまう原因です。でも、そこが、面白いところでもあるんです。

 

 

 

複雑な「季節」を、どうやって解釈していくのでしょうか。

 

それは、「季節」を「3つ」に分類して考えます。

 

・季節が始まる時、勢いのある、これから増えて広がっていく時

・季節が最も旺盛になった時、頂点を極め動かない時

・季節が次の季節に移り変わっていく時、徐々に世代交代をしていく時

 

例えば、「春」の場合

最初に巡ってくる「春」の「十二支」は「寅」です。

なので、「寅」はガツガツ広がって行こうとする「春」

次は「卯」がやってきます。

なので、「卯」は、「ザ・スプリング」の気です。「春」そのもの

最後は「辰」です。

「辰」は、次の夏に向かっていくために、少しずつ下がって鎮まっていく時です。なので、時々「春」っぽくなくて「夏」みたいになる。

 

 

それぞれ、他の「十二支」もこのように解釈をします。

季節の最初の「十二支」は、力はさほどではないが勢いがある。

次の「十二支」は、最も強いが留まっている。

最後の「十二支」は、静かで降っていく。

と、この様に解釈をしていきます。

 

 

「十二支」の混じり合うパターンで、ある一つの「季節」に偏っていると

その「季節」が非常に強いと解釈をしていきます。

ある一つの「季節」がとても強くなると、当然ながら、他の「季節」は、強い「季節」に圧迫されて縮こまってしまいます。

 

なので、とても強い偏りの「十二支」の「命式」を持っておられる場合は、やはり、強い偏り(こだわり)をお持ちの方が多いですね。

 

例えば、「春」に偏っていると、非常に向上心に溢れ情け深い人

「夏」に偏っていると、熱血体育会系の人

「秋」に偏っていると、感受性豊かな芸術家タイプの人

「冬」に偏っていると、冷静で知的な人

と、なります。

 

 

命式に「寅・卯・辰」があると、「ザ・スプリング」の人

命式に「巳・午・未」があると、「ザ・サマー」の人

命式に「申・酉・戌」があると、「ザ・オータム」の人

命式に「亥・子・丑」があると、「ザ・ウインター」の人

と、なります。

 

これらの命式を「三合局が成立している」と解釈をします。

 

 

ただし、これだけではないのです。

「半分」だけでも、けっこう強く偏ると考えられています。

つまり、3つではなくて、2つでもまあ良しとしようと言うのです。

 

これを「半方合」が成立する」とします。

 

「卯」があって、「寅」または「辰」がある場合は「春」に偏る

「午」があって、「巳」または「未」がある場合は「夏」に偏る

「酉」があって、「申」または「戌」がある場合は「秋」に偏る

「子」があって、「亥」または「丑」がある場合は「冬」に偏る

と、考えます。

 

ただし、「寅・辰」でもけっこう強めに「春」に偏る、とか、「巳・未」の場合も、負けてないくらい強いとか、「申・戌」も意外にしぶとい、とか、「亥・丑」も他に比べると解けやすけどまあ強くなると、イレギュラーな場合もたくさんあります。

 

 

そんなこんなで、色々と組み合わせを探っていくと、「けっきょくのことろは・・・春なの?それとも冬????」と、迷ってしまうのです。

 

 

 

実は、まだそれだけではありません。

 

「命式」は常に周囲の「気」とともに、お互いに影響を与え合いながら巡っていきます。

 

例えば、「大運」に巡ってくる「十二支」が、3つの「季節」のうち足りない「季節」を持ってやってきたら、たちまち方合が成立して、大きく偏ります。「年運」の場合も、威力は強いですね。

「月運」の場合は、さほどでもないけど、直感が鋭い系の人は、割と感じておられるようです。

 

 

それから、もっと、影響力があるのは、密に一緒に過ごす人からの影響です。

どういう訳だかわからいけど、でも、その人といると、すごいガツガツ頑張りたくなるのであれば、その人から「春」のパーツをもらって、「春」が成立しているかもしれないですね。

 

 

自分の「命式」が喜ぶ「気」を授けてくれる人は、とても相性が良い「あげまん」なんですよ。

だから、自分を元気にしてくれる人が、ますます元気になってもらえるように、しっかりと心を向けていきたいですね。