10月と11月は「根」を張る時
どんなことにも「表」と「裏」があるように、運気の流れにも「表」と「裏があります。
流れの「表」は、植物の成長のよう。
一粒の種から出た芽は、伸びていき、花が咲き、実を結び、枯れていく。
枯れた後には種が残り、やがてまた、種から芽が出る。この繰り返し。
東洋占術で扱う「十干」は、「表」の運気を示します。
流れの「裏」は、季節の移り変わりのよう。
東洋占術で扱う「十二支」が、「裏」の運気を示します。
季節の感じ方や好き嫌いは、人によってみんな異なっているように、十二支の影響の受け方は「命式」によって全て異なり、「正答」がないために、解釈がとても難しいです。
でも、その人の秘めた心の動きを知るためには、この十二支を解釈しなくては、それこそ「上っ面」だけの解釈になってしまいます。植物の「根」を見ずに「枝葉」だけ観察する感じです。
それでは、今回は、流れの「根」となる十二支について書いてみたいと思います。「根」を知ると扱い方のイメージが掴みやすくなるはずです。
十二支は「子」から始まり「亥」で終わります。
4つの季節で分類すると
亥子丑が「冬」
寅卯辰が「春」
巳午未が「夏」
申酉戌が「秋」 です。
肌感覚では、物事の始まりは「春」。ところが、十二支では「冬」が始まり。「秋」の最後にくる戌は、季節の巡りの締めとなり、12番目の亥は終わりの始まりとなります。
昨年の10月11月に考えていたこと、始めたこと、興味を持ったことなど、ちょっと思い出してみてください。今年の「テーマ」になっていませんか?次にくる一年の巡りは、前の年の10月11月にひっそりと始まっているんです。
なぜかと言うと、10月は「戌月」、11月は「亥月」だからです。
十二支は、その人の命式によって「出現」の「方向」が異なるので、10月からすぐに動き始める人や、心の中で決意しただけとか、影響を与えてくれる人に出会ったとか、それぞれ違うかもしれません。
でも、これから始まる年の「根」をどんな感じで張るのかが決まる時。とても大切な時期なんです。
まだ見えていないけど、もう、流れは来年に向かい始めました。
無理かもしれないと思っていることも、今できることに取り組んでいれば、来年の春頃、手応えを感じられるかもしれませんね。